2018.02.09

UVA・UVB? 日焼けの違いは?
意外と知らない紫外線のおはなし

curator
Hadamanma編集部

お肌の大敵と言われる紫外線

美しい肌を維持するためには、日頃からの紫外線対策が欠かせませんね。


そもそも紫外線とは、「太陽光線」のひとつ。ウルトラバイオレットライト(ultraviolet light)といい、「UV」と略されます。


太陽光は私たちにとってなくてはならないものですが、紫外線を浴びすぎると沢山のデメリットが。黒く(または赤く)日焼けするだけでなく、実は肌老化の大きな原因でもあり、また時には健康被害を引き起こすこともあります。


ただし、紫外線の影響は、ある程度ならば「防ぐことのできる肌ダメージ」です。紫外線から大切な肌を守るために、ぜひ知っておきたいことがいくつかあります。



紫外線には、3種類がある!
気をつけるべき波長は?



ひと口に紫外線と言っても、種類があることをご存じですか?

波長の長い順からUV-A波UV-B波UV-C波と3種類に分けられ、そのうちUVCはオゾン層に阻まれて地上には届かないので、私たちが気をつけるべきはUVAとUVBです。


では具体的に、どのような影響があるのでしょうか。どちらも地上に届く紫外線ですが、UVAとUVBでは、お肌への影響の仕方に違いがあります。比較しながらみていきましょう。




UVAとUVBの違いとは?

UVAとUVBは、波長の違いによって肌への「影響スピード」と肌の奥への「到達レベル」に違いがあります。こちらの図をご覧ください。



UVAは、じっくりと奥まで届く紫外線。

地上に降り注ぐ紫外線の9割を占めるのがUVAで、UVBと比べると一撃の攻撃力は低いのですが、肌の奥深く「真皮」まで到達して、じわじわと肌に影響を及ぼすと言われています。


肌の奥にUVAが入ってくると、その防御反応でメラニン色素が生み出され、「日傘」のように肌を守ろうとします。メラニン色素がたくさん生成されることで肌が黒くなり、時にはシミとなることがあります。


また、真皮のコラーゲンやエラスチンといったハリや潤い成分を傷つけるので、シワやたるみの原因となってしまいます。


一方、UVBは力強いスピードタイプ

UVBが肌表面を攻撃することで、肌が「やけど」状態になり、サンバーンと呼ばれる赤い炎症が起こります。影響スピードが早く、炎症は太陽光を浴びてから半日ほどでピークを迎えると言われています。


そして赤く炎症したあとは、UVA同様に黒い日焼けが起こります。夏の海水浴やプールのあと、真っ赤にヒリヒリ炎症して苦しんだあと、全身真っ黒になった……という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。


UVBは肌表面の細胞やDNAを傷つけるため、日焼けだけでなく皮膚ガンの原因になることも。ちょっと赤くなるだけと、油断してはいけません。




UVAとUVBが増える時期と、対策方法は?

UVAとUVB、どちらの紫外線も美肌には大敵ということがわかりましたね。知れば知るほど「とにかく紫外線を避けなくちゃ!」と焦ってしまいますが、UVBとUVAは、強さや降り注ぐ量にも違いがあります。



紫外線のほとんどを占めるUVAのピークは、4月から8月まで

ただ秋冬もピーク時の1/2以程度にはなりますが、ある程度の量がしっかり降り注いでいるので、1年を通してじわじわと私たちのお肌の奥を傷つけています。しかも雲やガラスにも遮断されないので、「曇り空だから大丈夫、室内だから平気」といった油断は禁物。


少しスペックの弱い日焼け止めでも良いので、冬でも日焼け止めを塗るなどして紫外線対策を。また、肌の奥のダメージは、食事でビタミンなどの栄養をしっかり補給して、体の内側からケアすることが大切です。


そして夏に多いのが、UVB

波長が短い分、地上に到達する量は全紫外線の約10%と比較的少なめですが、とにかく肌表面を傷つける力が強いので、わずかな量でも影響があるのです。UVB量は5月頃から徐々に増え始め、夏がピークになります。


日焼け止めはSPFやPA値が高いものをこまめに&しっかり塗って、さらに外出時はなるべく日傘を使うなど、できるだけ直射日光に当たらないようにして、UVBから肌を守りましょう。




肌が黒くなる人、赤くなる人の違いは?

日焼けといえば、日差しを浴びた後、肌がヒリヒリ赤く炎症する場合と、あとから黒く焼ける場合があります。


肌色がこんがりと黒くなるのは、「サンタン」と呼ばれる日焼けのタイプで、UVA、そしてUVBによって引き起こされます。

対して、肌がヒリヒリと真っ赤に炎症でするのは「サンバーン」と呼ばれ、主にUVBが引き起こす日焼けです。



同じように日を浴びても、「赤くならずに黒くなる人」「黒くならないけれど真っ赤に炎症する人」「赤くなった上で黒くなる人」と、人によって日焼けの仕方が違う場合がありますね。


これは体質の違いによるところが大きく、特に「黒くならないけれど真っ赤に炎症する人」は、紫外線に対する抵抗力が低いので、要注意。透き通るような白い肌が羨ましがられることも多いかもしれませんが、黒くならない=メラニン色素があまり生成されない、つまり、肌細胞がメラニン色素に守られず、直接ダメージを受けている、ということ。

UVBによる炎症はもちろん、肌の奥を傷つけるUVAにも要注意です。



紫外線のタイプを知ることが
紫外線対策の第一歩

やや難しいお話でしたが、紫外線についてちょっと詳しくなっていただけたでしょうか。


紫外線はほんの短い時間でも体内に蓄積され、私たちのお肌に影響を与えてしまいます。今回ご紹介した以外でも、季節や生活シーンに合わせたこまやかな対策が必要です。


Hadamanmaでは、これからも紫外線対策について記事を発信していきます。

次回は季節に合わせた日焼け止めの選び方や塗り方のコツを、しっかりご紹介していきます! どうぞお楽しみに。




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