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栄養に関する基礎的な知識

  • 日焼け・乾燥肌の回復に!コラーゲンの正しい摂り方とは?

    日焼け・乾燥肌の回復に!
    コラーゲンの正しい摂り方とは?

    コラーゲン研究の最新情報!
    本当に効果的な方法が明らかに。

    お盆も過ぎ、秋は目の前だというのに、まだまだ暑い日が続きますね。

    高温多湿、強烈な紫外線、エアコンの乾燥など、肌にとってはかなり過酷な季節を過ごす中で、体だけでなく肌もバテてきているかもしれません。秋を迎える前に、夏の疲れをリセットしたいものですね。

    そこで、今回注目するのは「コラーゲン」。

    化粧品でも健康食品でもよく耳にするコラーゲンですが、なぜ肌に良いとされるのか、実はよくご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。「肌にいい!」と言われる一方で「塗っても食べても意味がない」と噂されるなど、意外と分からないことも多いですよね。

    近年、コラーゲン研究の進展はめざましく、新たな事実が次々と分かってきています。それを知ると、今までの常識と違う印象をお持ちになるかもしれません。

    この機会に、最新の情報ともに効果的なコラーゲンの摂り方を学びましょう。きっと、夏のお疲れ肌のダメージ回復に役立つはずです。

    ハリ・ツヤ肌に欠かせない!
    「コラーゲン」の正体は?

    そもそも「コラーゲン」は、タンパク質の一種。

    体を作っているとても重要な成分で、特に肌に関して言えば、ハリやみずみずしさを支える大切な要素です。

    具体的に言うと、人の肌は一番外側の「表皮」、その下の「真皮」、さらに「皮下組織」の三層から成っているのですが、真皮の実に70%を占めるのが、コラーゲン。繊維状のコラーゲンがエラスチンやヒアルロン酸などと複雑に絡み合うことで、肌の弾力や潤いを保っているのです。その様子は、よくベッドのスプリングに例えられます。

    肌の図解

    いわば「お肌の土台」。コラーゲンなしにハリ・ツヤ肌はあり得ず、もちろん、お疲れ肌の回復にも欠かせないわけです。不足したら大変ですね。

    また、コラーゲンは優れた保湿成分で、化粧品にもよく使用されています。

    しかし、化粧品は一般的に肌を美しく整えるものなので、コラーゲン配合の化粧品を肌の外側にいくらつけたからといって、肌細胞の中のコラーゲンが増えるわけではありません。

    そこで、「コラーゲンを食べる」ことが大切になるわけです。

    「食べても意味がない」はウソ?
    コラーゲンの本当の話。

    コラーゲンはタンパク質の一種。

    体内のコラーゲンを増やすため、コラーゲン豊富な食事やサプリメントを摂って内側からアプローチする。昔からメジャーな美容法ですね。

    でも気になるのが、ときどき聞かれるこの言葉。

    「コラーゲンを食べても、肌のコラーゲンにはならない。だからコラーゲンを食べても無意味!

    これはウソ? それともホント?

    確かに、経口摂取したコラーゲンは、体内で消化されるときにアミノ酸に分解されてしまうので、「食べたコラーゲンが“そのまま”肌のコラーゲンになって定着する」ことはありません。

    しかし私たちの体は、食べたコラーゲンを材料にして「自らコラーゲンを作り出す」力を持っています。

    近年の研究でも「コラーゲンを摂取すると体内のコラーゲン産生が促進される」ことが分かっており、コラーゲンを食べるのは決して無意味ではありません。

    「私たちの体は、食べたものから作られている」

    Hadamanmaを運営する食品屋・タマチャンショップが以前からお伝えし続けてきたメッセージですが、美肌づくりにおいても同じことが言えるのです。

    毎日の食事で、
    たっぷりコラーゲン補給!

    普段の食事でコラーゲン摂取といえば、やはりお肉をいただくのがもっとも手軽で身近な方法です。

    特にコラーゲンが多いとされるのは、豚足や豚耳、牛すじ肉やテールなど。うなぎやスッポンもコラーゲン食材です。毎日は難しいですが、機会があればいただきたいものですね。

    Hadamanmaの「食べるスキンケア」連載でも、これまでコラーゲン豊富なレシピをたくさんご提案しています。

    美味しくて、きれいになれるメニューばかり。ぜひチェックしてくださいね。

    コラーゲンが多いとされるのは、豚足や豚耳、牛すじ肉やテールなど。うなぎやスッポンもコラーゲン食材です。

    ▼エスニックな肉料理で、夏ダメージ対策!

    コラーゲンたっぷり鶏肉ケバブ

    ▼日焼けからの復活肌レシピ

    もち麦入り鶏レンコン餃子

    ▼コラーゲン入りメニューで、ダメージ肌にも潤いを

    ワンタンわかめスープ

    もっと効果的にコラーゲンを!
    「ペプチドで摂る」という新発想。

    毎日健康的な食事を摂るのも大切ですが、より効率的にコラーゲン補給を目指したいなら「コラーゲンペプチド」を活用するのも良いでしょう。

    そもそも、動物性の食材に含まれているコラーゲンは、分子レベルで見ると沢山のアミノ酸が連なって三重のらせん構造を形づくっています。このままでは消化・吸収されにくいため、効率的に取り入れるには、かたまりをほぐす必要があります。

    まずコラーゲンを加熱し、分解するとゼラチンになります。コラーゲン=プルプルとしたイメージも、このゼラチンによるものでしょう。そこからさらに酵素で分解したものが、コラーゲンペプチドです。

    コラーゲン:多くのアミノ酸が繋がっている状態。ゼラチン:コラーゲンを加熱し、抽出・分解されたもの。コラーゲンペプチド:ゼラチンからさらに細かく酵素分解したもの。アミノ酸:一つあたりのサイズはコラーゲンの1/3000

    少し前までは、経口摂取したコラーゲンは一度 “すべて”アミノ酸に分解され、必要に応じて体内でコラーゲンに再合成されると言われていました。これはタンパク質を摂取しても同じなので、「わざわざコラーゲンの形で食べなくても、肉や大豆を食べていれば十分」と考える人も多かったのです。

    しかし最近では、コラーゲンはすべてがアミノ酸に分解されるのではなく、一部はペプチドの状態になって、体内のコラーゲンやヒアルロン酸の生成に役立っていることがわかっています。

    そして最初からペプチドを摂取した場合は、コラーゲン(タンパク質)のように「アミノ酸へ分解→体内でコラーゲンに再合成」という工程が要らないため、より効率的に吸収、活用され、満足な美容効果を得られるという研究結果も出ています。

    もちろん、アミノ酸も骨や内臓など体づくりのあらゆる材料になるので、肉や大豆などの高タンパク食品を食べるのは大切なこと。バランスの良い食生活が何よりの美肌作りの秘訣です。しかし、より集中的に夏のお疲れ肌をケアしたいとき、美肌づくりの効果を実感したいときは、コラーゲンペプチド摂取が効率的というわけです。

    コラーゲンペプチドは普通の食材では難しいので、サプリメントを活用しましょう。世の中にはいろんなコラーゲンサプリメントがありますが、種類や質によっては実感がまったく違ってくるので、素材や製法をしっかりと確認して、品質の良いものを選んでくださいね。

    そして、さらに効率的に美肌をつくるため、プラスしたいのが「ビタミンC」です。

    ビタミンCとコラーゲンは、
    美容の黄金コンビ!

    食べたコラーゲンを材料に、体内でコラーゲン産生するのに欠かせないのが「ビタミンC」。

    アミノ酸やコラーゲンペプチドを肌内部のコラーゲンとして組み立てる際に働く体内酵素を、ビタミンCがサポートしてくれます。せっかく摂ったコラーゲンを無駄なく美肌に活かすため、ぜひ一緒にビタミンCを補給するようにしましょう。

    ビタミンCは体内でのコラーゲン生成を強力にサポート

    体内のコラーゲンは加齢とともに減少しますし、ビタミンCはそもそも体内では作られない栄養です。どちらも毎日の食事でしっかりと摂取することが大切になってきます。

    特に、体が疲れたりストレスを感じたりしているときは、ビタミンCが多く消費されると言います。過酷な気候が続く今の時期、お疲れ肌を回復するためにも、コラーゲンと共にビタミンCをたっぷり摂るようにしましょう。

    ビタミンCは夏野菜や果物に豊富なので、旬の味覚を楽しみながら取り入れていってくださいね。量を摂るのが難しい方は、スムージーにしたり、ビタミンCサプリメントを活用してはいかがでしょうか。

    * * * 

    今回は、コラーゲンを内側から補給するお話をメインにお伝えしましたが、外側からのケアも大切です。

    特に紫外線は、せっかく作ったお肌の奥のコラーゲンも次々破壊してしまいます。秋口になり日差しが優しくなっても、しっかり日焼け止めを塗ってUV対策を続けましょう。

    お肌の潤いを守るためにも、毎日の丁寧なスキンケアも欠かさないようにしたいですね。

    ●Recommend

    ひにまけぬ」「やさいのおまもりUVクリーム

    野菜や植物由来エキスをたっぷり配合した、食品屋さんの日焼け止め。お肌に潤いを与えながら、紫外線ダメージからしっかり守ります。

    もうすぐ厳しい夏が終わります。

    季節の変わり目で気候も乱れやすくなりますので、お肌だけでなく体調にも気をつけてくださいね。

  • 毎日のごはんが、食べる日焼け止め!夏の美肌食材・10選 

    毎日のごはんが、食べる日焼け止め!
    夏の美肌食材・10選 

    日に日に強くなる日差しに、紫外線や日焼けが気になりますね。毎日、日焼け対策は続けていらっしゃいますか。

    それ加えて、ジメジメした湿気、室内の乾燥や冷え。肌も髪も疲れやすいシーズンです。

    美肌を守るのは、日々のスキンケアや日焼け止めですが、そもそも美肌を作るのは、毎日の食事です。

    旬のおいしい食材をたっぷり楽しみながら、夏もきれいになりましょう。今回は、夏に是非食べていただきたい美肌食材を、その理由とともにご紹介します。

    1 美白・アンチエイジングには、トマト!

    1 美白・アンチエイジングには、トマト!  

    カロテノイドの一種で、優れた抗酸化作用で知られる「リコピン」が豊富なトマトは、美白&アンチエイジング食材の代表選手。紫外線による酸化ダメージ(活性酸素)と戦ってくれる、頼もしい野菜です。

    紫外線を浴びると、外的刺激から肌を守ろうとして「活性酸素」が発生しますが、多すぎると健康な肌細胞までサビ(酸化)させてしまいます。それを防ぐため、細胞の「日傘」であるメラニンが大量に発生した結果、日焼けやシミの原因に。

    トマトのリコピンは、その高い抗酸化力で活性酸素を除去し、さらにメラニン発生を抑制する働きがあるとも言われています。

    リコピンが「日焼けのもと」をケア!

    また、トマトにはビタミンCE食物繊維カリウムなど、美肌はもちろん健康にも良い栄養がたっぷりで、インナービューティにもってこい。

    トマトのビタミンCは加熱調理で失われやすいのですが、リコピンの吸収率は加熱により2〜3倍アップするので、生と加熱調理、両方でいただきたいですね。リコピンは赤い色素成分なので、トマトを買うときはしっかり赤くなったトマトを選ぶと良いでしょう。

    ▼おすすめレシピ 

    トマトとカマンベールのご飯」 

    2 味噌は、日本古来の美肌調味料。 

    2 味噌は、日本古来の美肌調味料。 

    日本人に身近な味噌。大豆タンパク質や大豆イソフラボンなど、美容に嬉しい栄養いっぱいの大豆を原料に、麹菌で発酵させて作られます。

    その発酵過程でつくられるセラミドは、肌の保湿力を高める働きが確認されているほか、味噌の豊富なミネラルは、肌の新陳代謝をサポートすると言われています。

    さらに味噌に含まれている「遊離リノール酸」という成分は、農林水産省の研究により、メラニン合成を抑制する働きがあることも分かっています。

    良いことづくめの味噌。塩分に気をつけながら、ぜひ毎日のお味噌汁習慣として取り入れたいですね。

    3 ビタミンCの宝箱、レモン! 

    3ビタミンCの宝箱、レモン! 

    強い抗酸化力を持つビタミンCは、言わずと知れた美白栄養素の代表格。

    肌の酸化を防いでメラニン生成を抑制するだけでなく、メラニンを還元することで、できてしまったシミの色を薄くしてくれます

    また、ビタミンCは体内でのコラーゲン生成を強力にサポート。食事やサプリメントで摂ったコラーゲンやタンパク質は体内で一度アミノ酸に分解されますが、それがお肌のコラーゲンとして再合成する助けをするのです。

    ビタミンCは体内でのコラーゲン生成を強力にサポート

    爽やかな風味と酸味のあるレモンは、肉や魚料理はもちろん、ご飯や麺など何にでも合います。暑くて食欲が減退する夏は、さっぱり食べられて栄養も摂れるレモン料理がぴったりですね。食物繊維も多いので、お通じ改善も期待できます。

    ▼おすすめレシピ

    レモンライスのパクチー盛りプレート

    個性的なレモンの炊き込みご飯。仕上げにレモンをたっぷり絞っていただきます。

    ※レモンのビタミンCは水溶性で、熱に弱いため加熱調理せず、生での使用がオススメ。

    ※柑橘類にはソラニンという光毒性のある成分が含まれます。朝や昼など、日差しを浴びる前に食べるのは避けて、夕食で摂取すると良いでしょう。

    4 お肉のタンパク質は、肌の主原料。 

    4 お肉のタンパク質は、肌の主原料。 

    暑さで食欲の落ちる時期、つい不足しがちなのがお肉や魚類です。サラダや冷たい麺類は良いけれど、暑いキッチンで長時間料理をするのも億劫ですよね。

    でも、タンパク質は肌づくりの材料ですから、不足すると紫外線や乾燥のダメージを補修できません。焼けてしまった肌を白く戻すのにも、タンパク質は欠かせない栄養素です。

    肌を規則正しくターンオーバーさせ、日焼けに負けない肌を作るため、夏も肉料理をしっかりと食べたいですね。

    ▼おすすめレシピ 

    コラーゲンたっぷり 鶏肉ケバブ

    どうしても食欲が出ない、肉料理が億劫……という時は、プロテインなどの補助食品を活用するのも良いでしょう

    ▼おすすめ商品 

    タンパクオトメ

    植物性と動物性のWたんぱく質に、ビタミンやミネラル、ヒアルロン酸など、美容に嬉しい成分をたっぷり配合した美容専門プロテイン。夏季限定のチョコミント味も発売中。

    5 ビタミンカラーが眩しいパプリカ

    5 ビタミンカラーが眩しいパプリカ 

    ピーマンと同じナス科・トウガラシ属のパプリカは、ハンガリー原産の野菜。抗酸化のビタミントリオ、A・C・Eをすべて含む、美容野菜でもあります。

    特に赤いパプリカには、ビタミンCをはじめ、加熱することでビタミンAになるβ-カロテンも豊富です。真っ赤な見た目からも、栄養価の高さが伺えますね。

    黄色いパプリカは赤やオレンジに比べてβ-カロテンは少ないものの、ビタミンCが豊富だと言われています。

    肉厚で、甘みがあって苦味が少ないパプリカ。生食でも加熱調理しても楽しめるので、いろいろな料理に使いやすいですね。

    ▼おすすめレシピ 

    大豆麺でつくるラタトゥイユパスタ

    6 肌と腸を元気にする「飲む点滴」、甘酒。 

    6 肌と腸を元気にする「飲む点滴」、甘酒。  

    正月に神社で振舞われるイメージもありますが、実は夏の季語でもある「甘酒」。その起源は古墳時代と言われ、昔から暑い時期の滋養強壮に利用されてきました。江戸時代に登場した甘酒売りは、夏の風物詩だったと言われています。

    近年では「飲む点滴」と呼ばれ、疲労回復や熱中症防止の栄養ドリンクとしてはもちろん、腸活や美容にも役立つスーパードリンクとしても再注目されています。 

    美肌ポイントは、代謝を促進する働きのビタミンB群の豊富さ。そして乾燥を防いで潤いを守るアミノ酸や、腸内環境を整えるオリゴ糖や食物繊維、乳酸菌が豊富なところも嬉しいですね。 

    酒粕由来か米麹由来かによって多少成分に差はあるものの、どちらも役立つ栄養がいっぱい。飲むことでニキビが減ったり血行が改善したりといった美容効果も確認されている、強力な美容ドリンクです。 

    ただし糖分が多いので、飲み過ぎには注意しましょう。 

    ▼おすすめレシピ

    甘酒とフルーツの美肌アイス

    7 ビタミン・ミネラル豊富!ズッキーニ

    7 ビタミン・ミネラル豊富!ズッキーニ 

    きゅうりに似ていますが、実はかぼちゃの仲間、ズッキーニ。生でも加熱しても、皮付きでもおいしく食べられる、人気の夏野菜です。 

    美白栄養のビタミンC肌を健やかに保つビタミンB2のほか、カリウムβ-カロテンも豊富です。 

    カリウムには、体内の水分量を調節する働きや、過剰な塩分を尿として排出する働きがあり、むくみの改善に役立ちます。そしてβ-カロテンには抗酸化作用があり、細胞が傷ついたり衰えたりするのを防ぎます。つまり、体の老化を抑えるということ。 

    良いことづくめのズッキーニは、食べ応えもあって食物繊維も豊富なため、ダイエットにも嬉しい食材です。積極的に取り入れたいですね。 

    8 食物繊維のネバネバが嬉しい、オクラ。

    8 食物繊維のネバネバが嬉しい、オクラ。 

    独特のぬめりが特徴のオクラ。あのネバネバの正体は、ペクチン、ガラクタンといった食物繊維(多糖類)です。水溶性の食物繊維のため保水力が高く、腸内で膨らんでおなかのお掃除をしてくれます。 

    腸内環境の改善は、美肌づくりの第一歩。また食物繊維が豊富だと腹持ちが良いので、ダイエット食でもありますね。 

    オクラにもβ-カロテンが豊富で、必要に応じて体内でビタミンAに変化し、髪や肌の新陳代謝を促します。さらに、カリウム、カルシウムも含まれていて、内側からキレイを実現するパワフル夏野菜なのです。 

    塩で板ずりをしてさっと洗うだけで、生でも食べられるオクラ。冷凍保存もできて便利です。ぜひ日々の食卓に取り入れてください。 

    9 にんじんは、まるで「食べる美容液」! 

    9 にんじんは、まるで「食べる美容液」! 

    緑黄色野菜の王様であり、美白の女王でもある、にんじん。本来の旬は秋冬ですが、通年手に入りやすくおいしいため、夏にもぜひ食べていただきたい野菜です。

     

    β-カロテンが豊富で、積極的に摂ることで肌が強くなります。ビタミンやミネラルもバランスよく含まれ、カリウムや食物繊維も摂れる、美容にも健康にも強い味方。

    食物繊維の中でも水溶性食物繊維不溶性食物繊維の両方が含まれていて、お通じの「出ない」悩みと「ゆるい」悩み、両方を改善できる整腸作用が期待できます。

    食物繊維やビタミンが豊富で、美容や健康にも嬉しい!

    オリーブオイルやココナッツオイルといった、質の良い油と一緒に食べるようにすれば、吸収率もアップ。苦手な方は、スープやカレーを作る際に、一部キャロットジュースを加えるなどしてはいかがでしょうか。 

    ▼おすすめレシピ

    美白キャロットラペ

    10 サラサラ血液の味方、いわし。

    10 サラサラ血液の味方、いわし。 

    8月から旬を迎えるいわしも、実は美容食材です。

     

    青魚の不飽和脂肪酸であるEPAやDHAは、血中のコレステロールや中性脂肪を減らすので、ダイエットに最適です。抗酸化作用の強い緑黄色野菜と一緒に食べるとアンチエイジング効果が期待できます。 

    タンパク質アミノ酸、そしてビタミンB2も豊富なので、美肌づくりにも一役買ってくれます。 

    パン粉で香ばしく焼き上げてトマトソースをたっぷり添える、にんじんやパプリカと一緒に南蛮漬けにするなど、今回ご紹介した他の美容食材と組み合わせるのも良いでしょう。じっくり弱火で揚げたりオーブン焼きにしたりすれば、小骨まで食べられてカルシウムも補給できます。 

    いわしの水煮やオイルサーディンの缶詰はスーパーでも比較的安価に手に入り、骨まで柔らかく手軽に食べられるので、常備しておくと大変便利なアイテムです。 

    ▼おすすめレシピ

    彩りフムスのブルスケッタ

    * * *

    10種の美容食材、どれも手に入りやすく、この時期に食べたいものばかりですね。 

    夏は食欲がなくなって、暑いキッチンに長く立つのも億劫になって、ついつい冷たいそうめんやサラダばかりになりがちです。しかし、強い日差しやエアコンの乾燥に肌も疲れやすい季節だからこそ、毎日の食事で肌を喜ばせてあげませんか。

     

    ツヤツヤに輝く肌で、元気に夏を乗り切りましょう! 

  • 年末のお疲れ肌をレスキュー!美肌を作る栄養補給とは?

    年末のお疲れ肌をレスキュー!
    美肌を作る栄養補給とは?

    肌にとって、厳しい寒さが続きますね。寒さで血管が縮むと、酸素や栄養が肌のすみずみまで行き渡りにくい上に、冬は冷たい北風で水分も奪われがち。毎日がんばる肌はきっと、お疲れ気味です。

    そんな時こそ、正しいスキンケアに加えてたっぷりの栄養補給で、いつも以上に肌をいたわり、元気づけてあげたいものですね。

    お疲れ肌に足りない栄養とは?

    パーティや外食が続く季節。カロリーはオーバーしがちな反面、必要な栄養は不足しがちという、アンバランスさが肌荒れを招く季節でもあります。

    肌疲れのタイプによって、足りていない栄養素を知るところから始めましょう。

    1 カサカサ乾燥肌

    2 目元に慢性クマ

    3 顔色どんよりくすみ肌

    4 パサパサ髪の毛

    5 パンパンむくみボディ

    肌や髪の悩み別に、足りない栄養素を上手に取り入れて、普段から美と健康のバランスを保ちたいものですね。

    1 カサカサ乾燥肌タイプ
    コラーゲンとビタミンを補って、うるおいアップ!

    人間の体を構成するタンパク質のうち、約30%を占めるコラーゲン。特に、肌のハリや弾力を支える真皮層の約70%が、コラーゲンと言われています。保水力の高いコラーゲンが不足すると、肌はカサカサに乾燥します。乾燥が気になる方は、まずコラーゲンを補いましょう。

    コラーゲンを多く含む食材を上手く取り入れてみましょう。

    コラーゲンを多く含む食品は、お肉などの動物性食品。豚足、鶏皮、手羽先、牛すじなどに豊富です。海洋性食品としてはスッポン、フカヒレ、エイヒレ、魚の皮、うなぎ、クラゲなど。その他ゼラチンやプリン、杏仁豆腐などにも豊富に含まれています。

    お気づきかと思いますが、コラーゲンが豊富な食材には高カロリーなものが多いので、美容を気にかける方は少し抵抗を感じるかも知れません。食事から摂取が難しい場合は、サプリメントを活用されると良いでしょう。

    サプリメントであれば、コラーゲンそのものは低カロリーですし、食事よりも効率的に摂取できます。特におすすめなのは、分子量の小さなコラーゲンペプチド。普通のコラーゲンよりも体内での吸収率が良いと言われています。

    また、コラーゲンはビタミンCの助けがないと正しく分解・吸収・再合成されません。(詳しくは、過去記事「食べたコラーゲン、本当にお肌に届いてる?」をお読みください。)

    お肉だけでなく野菜もしっかり摂る、サプリメントもビタミンや酵素を併せて摂るといった工夫をしたいですね。

    2 目元に慢性クマ
    ビタミンA・C・Eを中心に、タイプ別のケアを!

    気になる「クマ」のケア方法

    目の下の慢性的なクマ、悩ましいですね。夜更かしが続いて寝不足になったり、目を酷使する仕事をしている方には、特に多い悩みではないでしょうか。

    目周りの皮膚は薄くてデリケートなので、お肌や健康状態が顕著に現れる場所。一口にクマと言っても、影が落ちている「黒クマ」・血行不良による「青クマ」・色素沈着による「茶クマ」などのタイプがあるので、それぞれ違ったアプローチが必要です。

    アイクリームでケアするのも良いですが、それ以前にまず食生活でできることがあります。どのクマにも共通して効果的な栄養は、抗酸化トリオの「ビタミンA・C・E」。肌はもちろん健康に欠かせないビタミンで、美容トラブルを改善する強い味方です。このトリオを基本に、クマのタイプ別に効果的な栄養をプラスしていきましょう。

    目の下のクマは3タイプ。

    「黒クマ」は、影の原因となるたるみ・むくみの改善を。

    たるみには、エイジングケアのためにポリフェノール、肌の原料であるたんぱく質(アミノ酸、コラーゲン)を摂取しましょう。むくみにはカリウムが効果的。パセリ・納豆・里芋・ほうれん草などに豊富です。過剰な飲酒や塩分摂取にも気をつけましょう。

    「青クマ」は、とにかく血行を促進すること。

    血液づくりには、たんぱく質・鉄分・ビタミンB群を中心に。小松菜や動物性レバーを食べるのがおすすめです。血液をサラサラにする成分が豊富な玉ねぎや、DHAが豊富なサバやサンマも良いですね。カシスなどに豊富なポリフェノールも、血行やクマ改善に効果的と言われています。冷えを避け、体をしっかり温めましょう。

    「茶クマ」は、色素沈着の改善を。

    寝ても温めても取れないクマは、このタイプ。乾燥や紫外線による影響や、洗顔やメイク時にこすったり、合わない化粧品の刺激を受けたりすることで色素沈着を起こしています。刺激を極力抑えることはもちろん、ターンオーバーを促進し、美白効果のある栄養を摂ることが大切。ビタミンA・C・E、リコピンなどの抗酸化作用のある栄養を基本に、緑黄色野菜が多めの健康的な食事を心がけて。

    3 顔色どんよりくすみ肌
    ビタミンB2、Eと鉄分補給が必須です。

    くすみが気になる季節。栄養でケアしよう。

    イベントが続くシーズン、どんよりした顔色は、なんとかしたいですね。

    くすみの原因は、古い角質の蓄積や色素沈着。パーティなどで普段より濃いメイクをした時は、いつものクレンジングでは落としきれない汚れにご注意を。また、肌の保湿が足りずに乾燥した場合も、ツヤがなくなって肌色がどんよりした印象になります。

    毎日の十分な洗顔と保湿はもちろん、大切なのは“食べるスキンケア”です。色素沈着には茶クマと同じく、ターンオーバーを促進するビタミンA・C・E、ポリフェノールを。ビタミンB2や、コラーゲンも良いですよ。また、血行不足もくすみを招くので、生理中に顔色が悪くなりやすい方は、積極的に鉄分を摂取してください。

    ビタミンB2・ビタミンE・鉄分をしっかりと補給しましょう

    特に鉄分は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収が良くなります。野菜や果物もしっかり摂るように心がけたいですね。体の内側から栄養をしっかり補うことで、くすみを脱ぎ捨てクリア肌になりましょう。

    4 パサパサ髪の毛
    ケラチンやコラーゲンで、元気な髪を育てよう!

    美しい髪を育てる栄養は?

    パーマやカラー、スタイリング剤で酷使された髪は、表面のキューティクルが傷みがち。すると髪の内側からタンパク質や脂質も流れ出し、水分を保てなくなってパサパサになってしまいます。

    また、寒さや栄養不足で血流が悪くなることでも、栄養が行き渡らなくなって髪が痩せる場合もあります。いずれにしても、残念ながら傷んでしまった髪に、自己補修能力はありません。日々伸びてくる髪を、元気にしていきましょう。

    そのために必要な栄養は、皮膚や髪の毛の材料である前述のコラーゲンのほか、ケラチンがあります。かつお、まぐろ、豚ももにく、豆腐や納豆に豊富です。また、髪の健康にはビタミンB群の一種であるビオチンも有効。やはり魚肉卵、豆類に豊富です。

    ミネラルの一種である亜鉛や銅も補いたいところ。亜鉛は牡蠣、ほたて、海藻類、玄米など。銅は牛レバーやしゃこ、ほたるいか、いくら、カシューナッツ、ココアでも補うことができます。

    5 パンパンむくみボディ
    カリウムとビタミンB1で撃退!

    栄養でむくみケアを始めませんか?

    太ったわけでもないのに、顔がパンパンに腫れたり脚が膨らんだりして見えるのは、とても嫌なものですね。そんなむくみは、余分な水分が全身や体の一部に溜まってしまうことで起こります。

    心臓を出てから全身に栄養を届けた血液は、通常であればふくらはぎの筋肉がポンプのような役割を果たして心臓に戻っていきますが、それがうまく働かないと、血液の巡りが悪くなり、あちこちに水分や老廃物を残している状態となります。

    特に筋肉量の少ない女性は、男性よりむくみやすく、さらに生理中は妊娠に備えて体が水分を溜め込もうとするため、普段よりむくみやすくなります。生理中にお酒を飲むと、その症状に拍車がかかるため、注意が必要です。

    特に足のむくみは女性にとって大きなお悩みの一つですよね。

    むくみを防ぐためにはお酒を飲みすぎないこと、水分を抱え込みやすい塩分を摂りすぎないこと、血行促進のため体を温め、適度に運動することが大切ですが、むくんでしまったらカリウムが強い味方。

    体内の水分を調整する作用のあるカリウムは、溜まってしまった水分もどんどん排出してくれます。生野菜や果物、海藻を積極的に摂りましょう。

    またビタミンB1は、炭水化物からエネルギーを作るのに必要な栄養素。不足するとむくみの原因になります。豚肉、レバーや大豆、米ぬかに含まれます。抗酸化作用のあるポリフェノールも、むくみに良いとされています。ブルーベリーやコーヒーに豊富です。

    いかがでしたか?

    突き詰めればいつも、バランスの良い食事なしに健やかな美しさはない、という結論になります。とは言え、宴会やパーティの多い季節に、毎日節制を続けるのは難しいものです。

    そんな時、昨日や一昨日食べたものを思い出して、不足しているものを補ったり、今の自分の状態を見て、必要な栄養で食事を選んだり、そんな丁寧な暮らし方が、きっと明日の美しさにつながると考えています。

    さあ、ランチは何にする? そう、自分の体や肌に問いかけてみてはいかがでしょうか。

  • 冬の美肌を目指して! 秋から始める「ビタミンA」摂取のススメ。

    冬の美肌を目指して! 秋から始める「ビタミンA」摂取のススメ。

    すっかり肌寒くなって、セーターやコートを着る日も増えてきましたね。冬将軍の到来も、もうすぐです。

    紫外線や汗などのダメージを受けていた夏と違い、秋冬は冷えや乾燥が肌ダメージの主な原因。夏ダメージからの回復を急ぎ、秋冬に備えましょう。

    そこで、いま注目したいのが美肌づくりの栄養素・ビタミンA。ビタミンCやB群と比べると、あまり馴染みのないビタミンAですが、実は美容にとても重要な栄養素です。

    この時期すでに乾燥が気になっている方、お肌の調子が思わしくない方は、もしかしたらビタミンAが不足しているかも知れません。

    今回は、なぜお肌にビタミンAが大切なのか、冬の美肌づくりに、どのようにビタミンAを摂取すれば良いか、詳しくお話しします。

    美肌づくりの味方、ビタミンAとは?

    ビタミンAって何? どんな食材に多く含まれるの?と言われて、すぐにピンとこない方も多いでしょう。

    ビタミンAは、動物のレバーなどに多く含まれる、脂溶性ビタミンの一つです。厚生労働省の定める栄養機能表示でも、「ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」とあるとおり、皮膚や粘膜の細胞分裂を助け、正常に保ったり、その免疫力を高めたりする栄養素。

    健康面では目に良いとされますが、美容面では肌のターンオーバーをスムーズにする働きで注目されています。

    一般的にはビタミンAと一言で表現されますが、実はレチノール、レチナール、レチノレイン酸の総称です。特にレチノールは、医薬品や医薬部外品の化粧品などでもよく目にするのではないでしょうか。シワ改善のエイジングケア成分として、大変人気があります。

    ビタミンAが不足すると。肌荒れや乾燥、免疫力の低下により、ニキビなどのトラブルにもつながります。

    特に秋冬は、冷えや乾燥が原因となって肌のターンオーバーが停滞しやすい時期。ビタミンAをしっかり摂取して、冷えや乾燥に負けない肌を作っていきましょう。

    秋冬は、乾燥に負けない肌作りをしましょう。

    ビタミンAは、どうやって摂取すれば良いの?

    外用剤としても有効なビタミンAですが、肌から浸透する量はごくわずか。できるだけ、毎日の食事から栄養として欠かさず摂取するよう心がけましょう。

    ビタミンAが多く含まれる食材-パセリ・バジル・春菊・ほうれん草・人参・鶏肉・豚肉・牛肉などのレバー・あんこうの肝・ぎんだら・ホタルイカ・うなぎ

    レバーとうなぎはビタミンAの宝庫ですが、毎日食べるのは大変。そこで注目したいのが、「β-カロテン」。主にニンジン、ホウレンソウなどの緑黄色野菜にも多く含まれている成分で、体内でビタミンAに変換される“プロビタミンA”の一種です。

    ビタミンAが多い食品

    にんじん

    パセリ

    バジル

    たまご(卵黄に豊富)

    ほうれん草

    しゅんぎく

    鶏肉・豚肉・牛肉(特にレバーに豊富)

    あんこうのきも

    うなぎ(特に肝に豊富)

    ほたるいか(生)

    ぎんだら

    モロヘイヤ

    ビタミンAは油に溶ける性質があるため、炒め物や揚げ物など、油で調理されたものを選ぶか、マヨネーズやオイルドレッシングなどと一緒に摂るようにしましょう。特に、もともとβ-カロテンを含んでいるオリーブオイルはオススメです。

    ビタミンAを摂る際は、マヨネーズやオイルドレッシング・オリーブオイルを一緒に摂ると効率的です。

    外食やコンビニでも、効率的にビタミンA摂取!

    とはいえ、緑黄色野菜やお肉、卵を毎日続けて摂るのは、忙しい人、自炊派でない方には少し難しいかも知れません。外食やコンビニ利用の多い方でも、ビタミンAを効率よく摂取できるメニューをご紹介します。

    たとえばお惣菜ならほうれん草のバターソテーやおひたし、レバニラ炒め、春菊のナムル、パンプキンサラダなどをチョイス。カップ味噌汁なども、人参の入ったものを選んだり、ゆで卵や温泉卵をプラスするのも手軽ですね。

    ちょっと贅沢したいときは、うなぎやあなごのお弁当も良いでしょう。その際も、サラダなどで緑黄色野菜をプラスすると栄養バランスが取れますね。

    外食やコンビニをよくご利用する方は、ほうれん草のバターソテーやおひたし、レバニラ炒め、春菊のナムル、パンプキンサラダなどがおすすめ。

    少しだけ注意したいのは、ビタミンAの過剰摂取。脂溶性ビタミンのため、体に蓄積しやすい性質があります。摂りすぎは体調不良を引き起こすことがありますので、毎日の食事で適量を摂取するようにしましょう。

    しかしβ-カロテンはたくさん摂取しても、体に必要な分しかレチノール(ビタミンA)に変換されないので、過剰摂取が気になる場合は、緑黄色野菜などからβ-カロテンを摂取するようにしましょう。また、活性酸素から体を守る抗酸化の働きをすることも分かっているので、若々しさを保つため、積極的に摂りたいですね。

    いかがでしたか? 今回は、肌づくりに欠かせないビタミンAについてのお話でした。美しい肌作りは健康づくりから。バランスの良い食事がすべての基本です。

    化粧品による外側からのケアと違い、肌の生まれ変わりは一朝一夕にはいかない長期戦。冬の美肌のために、今から早めに取り組みたいですね。

    これから、パーティや会合の増える季節ですが、日々の食生活がしっかりしていれば、特別な日も思いきり楽しめるでしょう。今日のランチは何を食べようかな、と考えるときのヒントにしていただけると嬉しいです。

  • 秋のスキンケアを考える。(夏のダメージ回復〜食のスキンケア編〜)

    秋のスキンケアを考える。
    (夏のダメージ回復〜食のスキンケア編〜)

    多くの自然災害に見舞われる大変な晩夏でしたが、いかがお過ごしでしょうか。

    被害を受けた方には心よりお見舞い申し上げます。

    ようやく涼しくなってきましたが、お肌は夏の間、強い紫外線ダメージを受けてまだ疲れているはずです。さて、紫外線ダメージとはどんなものでしょう。

    前回のおさらいです。

    夏のダメージ肌の具体例 〜こんな症状、ありませんか?〜

    詳細は、前回の記事をご参照ください。

    https://hadamanma.com/archives/916

    今日は、それらを改善するための「食べるスキンケア」をご紹介します。

    特に摂りたい栄養素は?

    この秋、特に摂りたい栄養素は?

    お肌の材料、コラーゲン

    コラーゲンは、肌だけでなく、骨や人体、腱、軟骨などを構成するタンパク質です。ヒトの体内の存在しているコラーゲンの総量は、全タンパク質の30%とも言われ、人体には欠かせない成分です。

    しかし年齢とともに体内のコラーゲンは減少し、また新しくコラーゲンを作り出す力も衰えてしまいます。壊れた組織を修復するのに、まずは材料がなければ話になりません。

    小じわ、たるみ、乾燥、肌のゴワつきなど、すべての改善に必要なコラーゲンを、食事やサプリメントでしっかりと摂るようにしましょう。

    お肌の調整役、ビタミンA

    ビタミンAは、肌コンディションの調整役を担っている栄養素です。不足すると肌が乾燥したり、ゴワついたり、シワになったりします。特に夏ダメージを引きずっている秋は、意識して摂取するようにしましょう。

    酸化ダメージを回復する、ビタミンCとE

    紫外線による肌のシミ、くすみが増えた方、心配な方にはこれらが不可欠。ビタミンCは、肌のコラーゲン合成に欠かせません。

    コラーゲンを摂っても、ビタミンCが不足していると「分解」「吸収」「再合成」が行われないため、肌の修復にならないのです。美白の友、ビタミンCを、野菜や果物、ジュースやスムージーでも、毎日積極的に摂りましょう。

    参照記事

    食べたコラーゲン、本当にお肌に届いてる?

    https://hadamanma.com/archives/735

    代謝調整役、ビタミンB群

    ビタミンB1、B2、B6、B12は、水分と脂質の代謝調整役です。強い紫外線を浴びて肌の乾燥の進んだ方、日焼けによるくすみが気になる方には、ぜひしっかりと摂っていただきたい栄養素です。

    お肌のすみずみに酸素を届ける鉄分

    鉄分は、血中酸素をすみずみに行き渡らせ、さらに老廃物を取り込んでくれる、とても重要なミネラル栄養素。体内の鉄が不足すると、栄養の運搬や老廃物の回収が滞り、新陳代謝が低下します。

    するとその結果、シミができやすくなります。また、体内でコラーゲンを合成する際にはビタミンCだけでなく鉄分も必須。不足すると、コラーゲンが合成できず、肌にハリがなくなりシワができやすくなります。

    鉄不足は、美容に悪いだけでなく、疲れやすい、肩こりなど体調にも悪影響を及ぼします。鉄は美容にも健康にも欠かせない大切な栄養素。日頃から意識して摂るよう、心がけましょう。

    代謝調整役、ビタミンB群

    そんなにたくさんの栄養素、毎日摂るなんて無理!と思われるかも知れません。毎日は無理でも、たまに鍋物などで多くの食材をいただいて、バランスの良い食事を心がけましょう。

    例えば水炊きやちゃんちゃん焼き。冷蔵庫の残り野菜を全部入れて、たっぷりいただくと身も心もお肌もほっこり。寒い時期の贅沢ですね。

    手羽先の水炊き

    手羽先の水炊き作り方

    手羽先にはコラーゲンがたっぷり。

    野菜と一緒にいただける鍋がオススメ。

    ちゃんちゃん焼き

    ちゃんちゃん焼き作り方

    鮭にもコラーゲンが豊富です。

    皮までいただいてお肌に栄養を届けましょう。

    また、不足しがちな鉄分は、手軽にナッツでも補うことができますよ。

    →「ななつのしあわせ ミックスナッツ」

    http://tamachanshop.jp/201506/214

    夏のダメージを払拭するミラクルパウダーたち。

    「みらいのこうそ」と「こなゆきコラーゲン」

    どんな肌トラブルも、上記栄養素をすべてバランスよく摂って元気な肌を作ることが、回復への近道です。でも、毎日摂るのは大変。栄養機能食品などで、手軽に補うのも良いでしょう。

    この時期にオススメなのは、たった一杯で1日分のビタミンミネラルをほぼ充足するという、スペシャルなスムージー「母なるスムージー」。

    ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、鉄分がたっぷり。夏に不足しがちな栄養を、ギュッと閉じ込めた使いやすい粉末スムージーです。

    http://tamachanshop.jp/201506/20

    また、補酵素ビタミンCを大量に、効率よく取れる「みらいのこうそ」もオススメ。
    http://tamachanshop.jp/201506/88

    食物だと高カロリーになりがちなコラーゲンも、パウダーならカロリーを気にせずたっぷり摂れますね。

    「こなゆきコラーゲン」

    http://tamachanshop.jp/201506/18

    美粉屋やドライフルーツを混ぜたフォンダンウォーター

    また、そのままでもおいしく、ドライフルーツを加えればフォンダンウォーターのようにお楽しみいただける、ポリフェノールの粉「いのちのワイン」も、紫外線対策にはオススメ。

    こちらに「みらいのこうそ」や「こなゆきコラーゲン」を混ぜても、味の相性はぴったりです。

    いかがでしたか?夏ダメージをなるべく早く回復して、やわらかなうるおい肌で、厳しい冷えと乾燥の季節を乗り越えたいですね。

    そのためにも、バランスの良い食事と丁寧なスキンケア、そしてなるべくストレスのない生活、充分な睡眠を心がけましょう。

    では今夜も、うるおいたっぷりチャージして、おやすみなさい。

  • 食べる日やけ止め、始めませんか?

    食べる日やけ止め、始めませんか?

    紫外線の気になる季節ですね。

    日々の日焼け対策、きっと気をつけていらっしゃることでしょう。

    正しい紫外線ケアについては、以前にもお話ししました。

    こちらをご参照ください。

    https://hadamanma.com/archives/508

    さて、そうは言ってもこの季節、外側からのケアだけでは、

    どうしても紫外線を100%避けることはできません。

    浴びてしまった紫外線は、活性酸素を生み出し、細胞を酸化させ、

    恐ろしいことに肌の老化を進めます。

    そこで、日々の肌細胞のケアにぜひおすすめしたいのは、

    「飲む日焼け止め」。

    通常、紫外線を浴びると活性酸素が大量に発生し、これが

    肌にダメージを与えて、細胞が酸化します。

    酸化により真皮のコラーゲンなどが硬くなり、肌の弾力が衰えます。

    これが「肌がさびる」と言われる状態ですね。

    しかし、酸化する前に活性酸素を除去してくれる栄養素があるのです。

    それらをバランスよく食べると、肌細胞はいつもフレッシュに保たれ、

    日焼けした肌が、たっぷりと癒されます。

    秋のお肌に、大きな差がつく。

    夏の日焼け対策には、日焼け止めや化粧品だけでなく、

    日々の食事も重要で、夏の間どんな栄養を摂るかが、

    秋の肌に大きな差を生むのです。

    若々しい肌を保つため、内側から紫外線を撃退しましょう。

    酸化を防いでくれる食べ物とは。

    では、食べる日焼け止めとはどんな栄養素なのでしょう。

    それは、カラダを構成する要素を見れば分かります。

    人間の身体は、約60兆〜80兆個の細胞でできています。

    細胞内部の大半は「水分」で、細胞の外側、細胞膜は「油分(脂質)です。

    つまり、細胞の大半は水分と脂質でできていて、それが

    新陳代謝によって常に新鮮な状態に保たれているのです。

    ということは、細胞の酸化と戦うには、

    「水分」「脂質」両方への対策が必要だということです。

    そこで、こんな栄養素が必要になります。

    ビタミンC→水分の酸化を防ぐ

    ビタミンE→脂質の酸化を防ぐ

    これら二つは、いわば若返りのビタミンです。

    きれいになりたいわたしたちにとって、とてもありがたい存在。

    ぜひ、毎日の食事に積極的に取り入れましょう。

    ビタミンC

    主に野菜や果物に多く含まれています。

    〈野菜・果物〉

    アセロラ

    グァバ

    ケール

    生唐辛子

    赤ピーマン

    カリフラワー

    キウイフルーツ

    甘柿

    ルッコラ

    ブロッコリー

    いちご

    〈その他〉

    焼き海苔

    煎茶

    ショルダーハム

    ビタミンCは水溶性で、熱に弱いので、茹でたり水に浸けすぎることで減少してしまいます。生で食べるのがオススメですが、茹でることで量を食べられるメリットもあります。切る前に茹でる(断面から流出しやすいため)、加熱時間を短縮するなど、ビタミンCの流出を防ぐよう考慮しましょう。

    ビタミンE

    主にナッツ類や植物油、大豆、雑穀、緑黄色野菜にも多く含まれています。

    〈ナッツ・植物油〉

    大豆油

    コーン油

    菜種油

    ごま油

    アーモンド

    ヘーゼルナッツ

    〈野菜ほか〉

    かぼちゃ

    ほうれん草

    アボカド

    キウイフルーツ

    煎茶

    小麦胚芽

    いわし

    うなぎ

    酸化と戦うポリフェノール。

    ポリフェノールにも、強い抗酸化作用があることは、よく知られています。

    ひと口にポリフェノールと言っても、その種類はアントシアニン、カテキン、

    カカオポリフェノール、クルクミン、ルチン、ショウガオールなどさまざま。

    大半の植物に存在し、自然界に5000種以上存在すると言われています。

    アントシアニンはナスやブドウ、ブルーベリーに豊富ですし

    カテキンは緑茶や紅茶、カカオポリフェノールはココア、チョコレート。

    多くの食材に含まれているので、食事や飲み物で取り入れやすいですね。

    ポリフェノールが豊富な食べ物

    雑穀米

    バルサミコ酢

    くるみ

    ぶどう

    いちじく

    ブルーベリー

    しょうが

    蕎麦

    ココア

    お肌のハリを保つコラーゲン。

    そして、前回お話ししたコラーゲンも、日焼け対策に欠かせません。

    こちらをご参照ください。

    https://hadamanma.com/archives/735

    紫外線はコラーゲンの繊維をボロボロに切ってしまいますから、

    日焼け止めで対策することはもちろんですが、

    毎日の食事やサプリメントで、しっかりと補ってあげましょう。

    腸内の環境が栄養の吸収率を変える!

    栄養素の多くは、腸から体に吸収されます。

    腸の内部のじゅう毛と呼ばれるひだが、栄養分を吸収し

    毛細血管を通じて全身へ届けます。

    腸の中に滞留便が詰まっている状態では、

    せっかく食べた栄養が吸収されづらく、肌に届きにくくなります。

    そればかりか、胃腸内以上発酵を起こして有害成分まで発生。

    有害物質は栄養とともに血液中に吸収されて、

    肝臓に負担をかけ、細胞にきれいな血液を運ぶ妨げになります。

    肝臓が弱ると、肌はもちろん全身に悪影響が出ますし、

    肝斑と呼ばれるシミも出やすくなります。

    お通じに良い食物繊維を毎日しっかり摂って、

    適度な運動を心がけ、腸がいつでも

    元気に働いてくれる状態を維持したいものですね。

    カラダの元気が、お肌の元気。

    紫外線に負けない健やかな肌づくりを考えれば考えるほど、

    すべて「カラダに良いこと」につながっていきます。

    当たり前かも知れませんが、肌はカラダの一部で

    食べたものでしか作られない。

    そして肌は、健康のバロメータでもあります。

    カラダは病んでいるのに、肌だけはピカピカなんてことはなくて、

    やはり内側の健康づくりと、ツヤ・ハリのある肌づくりは

    切り離せないものなのです。

    今朝は、化粧ノリが悪いなと思ったら、

    ここ数日の食生活を振り返ってみましょう。

    バランスの良い食事ができていないなと思ったら、

    最近足りていない栄養素をメニューに取り入れてみましょう。

    そんな日々の中、紫外線の強いこの季節には特に

    ビタミンCとE、そしてポリフェノール。

    他の季節より少し気をつけて、普段から摂るように

    心がけてみてはいかがでしょうか。

    秋の肌が変わるだけでなく、きっと5年後、10年後の

    若々しさが、格段に変わってくるはずです。

    そう考えてみると、今日の食事やスキンケアって、

    大切な未来の自分への、プレゼントなのですね。

    いかがでしたか? 紫外線対策は面倒なイメージですが

    何を食べようかな、とわくわく迷うこともスキンケア、

    という風に考えると、少し楽しくなりませんか。

    今後Hadamanmaでは、見た目もおしゃれで

    とってもおいしい、「食べる紫外線対策レシピ」も

    ご紹介予定です。どうぞお楽しみに。

  • 食べたコラーゲン、本当にお肌に届いてる?

    食べたコラーゲン、本当にお肌に届いてる?

    肌にいいと言えば、コラーゲン!

    真っ先に頭に浮かぶ方も多いでしょう。

    豚足や牛テールを食べながら、「明日の朝はツヤツヤね!」

    なんて期待したことがある方もいらっしゃるでしょう。

    でも本当に、コラーゲンを食べたり飲んだりすれば、

    それがそのまま肌ツヤにつながるのでしょうか。

    そもそもコラーゲンって何?

    私たちの体は、多い順に水分(65%)、タンパク質(16%)、

    脂質(約14%)、無機質=ミネラル(約5%)で構成されています。

    コラーゲンは、つまりタンパク質の集合体。

    タンパク質の約3分の1、体の5%を占めているのが、コラーゲンなのです。

    コラーゲンは肌だけでなく、骨や歯、腱や筋肉、内臓などを構成して

    体をスムーズに動かしたり、若々しさや健康を保ったりしています。

    人の肌は外側の角質層と呼ばれる表皮、その下の真皮、

    さらに皮下組織の3層から成っています。

    真皮の70%はコラーゲン。ベッドのスプリングのように

    弾力のある繊維状のタンパク質です。

    エラスチンやヒアルロン酸などと複雑に絡み合いながら

    肌の弾力を保ち、水分を抱え込んでみずみずしさを保っています。

    もちろん、髪にもコラーゲン、関節にもコラーゲン、

    血管にも骨や歯にもコラーゲンがあり、不足すると健康が失われます。

    加齢や外敵により、コラーゲンは弾力を失う。

    悲しいかなコラーゲンは、年齢を重ねて新陳代謝が低下すると

    新しく作られる量が減ってしまいます。

    また、波長の長い紫外線UVAは、真皮の奥まで侵入しては

    コラーゲンの繊維をズタズタに破壊してしまいます。

    食生活や、生活習慣の乱れによっても、コラーゲンは劣化します。

    忙しい私たちにとって、コラーゲン減少は避けられない、

    しかし深刻な問題なのです。

    足りないなら、食べればいいじゃない。
    コラーゲンが豊富な食材。

    たとえば豚足、豚耳。

    たとえば鶏軟骨や鶏皮。

    牛すじ肉やテールなど。

    どれもコラーゲンたっぷりです。食べると肌も潤う気がしませんか。

    もちろん、食事で摂取するのも効果的です。

    ただいかんせん、毎日摂るのは難しい食材のうえ、

    コラーゲンを多く含む食べ物には高カロリーなものが多いため、

    少しためらってしまいますね(コラーゲン自体は、実は低カロリーです)。

    そこで、サプリメントの登場です。

    が、その前にもう一つだけ、お話ししたいことがあります。

    他人のコラーゲンが、私のコラーゲンになる??

    ところで、考えてみれば不思議ではありませんか?

    豚や鶏、魚などからもらったコラーゲンが、なぜ私たちの体を作るのか。

    「昨夜豚足を食べたから、今朝はお肌ツヤツヤ!」って本当でしょうか。

    豚のコラーゲンがそのままの形で吸収されて、私の肌のコラーゲンになったのでしょうか。

    いいえ。

    動物のコラーゲンは、そのままの私たちのコラーゲンにはなりません。

    そこには「分解」「吸収」「再合成」の行程が待っています。

    私たちの体は、コラーゲンを食べると、そのタンパク質を消化して「アミノ酸」に分解します。

    アミノ酸は腸から吸収されて血液に運ばれ、真皮へ届きます。

    そして、再び体内でコラーゲンとして合成されるのです。

    コラーゲンをアミノ酸に消化・分解するには、「体内酵素」が必要です。

    そして、アミノ酸を吸収し、再びコラーゲンを合成する時にも、

    たくさんの「体内酵素」が必要なのです。

    これらの「体内酵素」が元気に働かないと、コラーゲンは十分に消化・吸収・再合成されないのです。

    「体内酵素」を元気にするには?
    大量のビタミンCが必要です。

    ならば、ぜひとも「体内酵素」を元気にしたいですよね。

    実は、「体内酵素」が元気にコラーゲンを再合成するためには、

    必要な「栄養」があります。

    それは…

    「補酵素=ビタミン・ミネラル」。

    特に「ビタミンC」を大量に必要とします。

    補酵素の一つであるビタミンCが足りないと、

    せっかくコラーゲンを食べても、肌に届いたアミノ酸から、コラーゲンは再合成されません。

    もうお分かりですね。

    サプリメントを摂るにしても、「コラーゲン」だけ摂っていては

    十分な手応えは期待できないというわけです。

    今回は、コラーゲンが担う、肌や体にとって重要な役割と、

    それを補うためのポイントをお話ししました。

    いかがでしたか?

    食べたコラーゲンは、そのままお肌に届くわけではありません。

    肌を若々しく保つためには「体内酵素」を元気にすること。

    そのためには、「補酵素」特にビタミンCをしっかりと摂取すること。

    夏に特に多い、肌のお悩み「毛穴の開き」や「しわ」「たるみ」なども、

    肌の奥「真皮」のコラーゲン不足が原因で起こることも多いのです。

    元気な「真皮」をつくるためには、毎日の食事やサプリメントで

    「コラーゲン+ビタミン、ミネラル」をバランス良く、全般的に摂取するしかありません。化粧品は、角質層の奥の「真皮」までは、届かないのですから。

    コラーゲンの大敵・紫外線を日焼け止めや服装でしっかりと防いで、

    浴びてしまった紫外線ダメージから肌を守るためしっかり保湿して、

    コラーゲンと補酵素(特にビタミンC)を補って、夏を乗り切りましょう!

  • 腸の健康を左右する!「食物繊維」

    腸の健康を左右する!「食物繊維」

    6大栄養素”のひとつで、毎日のお通じに欠かせない栄養素として認知度の高い「食物繊維」。「食物繊維」は、『腸のお掃除屋さん』の名前がぴったりの栄養素です。

     

    では、どうしてお通じにいいのか、他にどんな働きをするのか、不足するとどうなってしまうのか……。ぜひこの機会に一緒に学びましょう!

     

    「食物繊維」には、
    『水溶性』と『不溶性』がある。

     

    「食物繊維」は大きく二つに分けられます。

     

    ひとつは水に溶ける『水溶性食物繊維』。そしてもう一つは、水に溶けない『不溶性食物繊維』です。

     

    「食物繊維」はほとんどの植物性の食品に含まれていますが、同じ「食物繊維」でも『水溶性』と『不溶性』では、多く含まれている食品、特徴や働きなどが違ってくるんです。

    まずは『水溶性食物繊維』です。

     

    海藻類や納豆、野菜、こんにゃくなどに多く含まれ、ヌルヌルネバネバ系で粘性と保水力が高いことが特徴です。

     

    腸内に溜まった有害物質を、ネバネバで包んで外に排出してくれる働きがあります。また、腸内の善玉菌のエサになるので、悪玉菌が増えるのを抑え、腸内の環境を整えてくれるんです。

     

    さらに血糖値が急上昇するのを抑えてくれたり、コレステロールを排出してくれたり……。ダイエット中の方の強い味方でもあります!

    そして『不溶性食物繊維』

     

    こちらは水に溶けにくいので、大腸に届くまでに水分を吸収して、膨張していく特徴があります。この動きによって腸が刺激され、排便を促します。

     

    『不溶性食物繊維』は、大豆やごぼう、穀類や芋類に多く含まれています。繊維質の強い食べ物が多いので、とにかくよく噛む必要があり、また、水分を含んで膨らむので、胃腸の中に留まる時間が長くなるんですね。そのおかげで満腹感が持続し、食べ過ぎを防いでくれます。

     

    どちらも腸内環境のために、重要な働きをしてくれることが分かりますね。

     

    「食物繊維」が不足するとどうなるの?

     

    腸内環境のためにも積極的に補いたい「食物繊維」、不足するとどういった影響が出るのでしょうか?

     

    まずお通じがスムーズにいかなくなり、腸内に有害物質が溜まってしまいます。便がきちんと排出されないと体中に毒素がめぐり、体の中から老化が加速してしまうんです。

     

    ついお通じにばかり悩みが集中してしまいがちですが、腸内環境が悪くなると、せっかく摂取した栄養もうまく吸収できず、結果的に肌荒れやゴワつき、くすみなどに悩まされることになり、美容視点でもいいことなし。

     

    また、太りやすくなる、生活習慣病にかかりやすくなるなど、健康面でも大きな影響が生じてしまいます。

     

    健康面でもエイジングケアの面でも、「食物繊維」は欠かせない栄養素なんですね。

    こんなに重要な栄養素なのに、最近は和食離れが進んでいるせいか、「食物繊維」が多く含まれた食品の摂取量は減少傾向。日常の食事だけでは、必要な量をうまく補えなくなっているそうです。

     

    「食物繊維」は意識して摂取しないと、あっという間に不足がちになる栄養素なのです。

     

    だから毎日の食事を工夫して、「食物繊維」を多く含む食品をいろいろと組み合わせたり、食べやすく調理したりするのが上手に摂るコツです。また、「食物繊維」のサプリメントなどもうまく活用したいですね。

     

    ぜひ健康と美容のためにも「食物繊維」を意識して、腸内環境を整えていきましょう!

  • 健康維持に欠かせない!「ミネラル」

    健康維持に欠かせない!「ミネラル」

    “6大栄養素”のひとつである「ミネラル」は、私たちの体を健康に保つ上でなくてはならない栄養素です。

     

    でも、ストレスや偏った食生活が原因で、現代の日本人の多くがミネラル不足だと言われています。必要な量はわずかでも、健康への影響は大きい「ミネラル」。どんな働きをしているのか探っていきましょう!

     

    ミネラルは私たちの体の一部。
    3大栄養素の働きをサポート!

     

    「ミネラル」は直訳すると「鉱物」という意味です。

    「鉱物」と聞くと、アクセサリーなどに使われる金・銀・ダイヤなどを思い浮かべますが、その「鉱物」とはちょっと違います。

     

    栄養学で、食品成分中の“無機質”のことを指し、生命の維持に必要なものを「ミネラル」と呼んでいます。

    私たちの体に存在する元素は約60種類もあると言われていますが、そのうち、最も多いのが酸素で65%、次が尿素、水素、窒素と続き、この4つで96%を占めています。

     

    そして、なんと残りの4%が「ミネラル」!

    つまり、「ミネラル」は体を構成する重要な成分なんですね。他にも「ミネラル」は、骨や歯の形成、筋肉や神経伝達の調節、また、「ビタミン」と同じく“3大栄養素”の代謝にも深く関わっています。

     

    16種類の必須ミネラル。

     

    「ミネラル」のうち、栄養素として欠かせないものが16種類あり、「必須ミネラル」と呼ばれています。

     

    その中で1日の必要摂取量が100mg以上のものを「主要ミネラル」、100mg未満のものを「微量ミネラル」といい、「必須ミネラル」は、その総称なんですね。

    「主要ミネラル」は、カルシウム・リン・カリウム・硫黄・塩素・ナトリウム・マグネシウムの7つ。「微量ミネラル」は、鉄・亜鉛・銅・マンガン・クロム・ヨウ素・セレン・モリブデン・コバルトの9つ。

     

    聞き慣れない種類もありますが、どれも大切な「ミネラル」です。

    不足すると健康と美容にどんな影響があるのでしょうか? 代表例を見ていきましょう。

     

    元気な体、つややかな肌、
    はつらつとした毎日に欠かせないミネラルとは?

     

    「必須ミネラル」の16種類の中で、特に女性の美と健康に深く関わる「ミネラル」が4つあります。

     

    まずは、女性が失いがちな「鉄分」

    「鉄分」は、全身に酸素を送る赤血球の主成分・ヘモグロビンをつくります。酸素は体の中でエネルギーをつくるために必ず必要なので、「鉄分」が不足すると酸素が体内にうまく送られなくなり、その結果、疲れやすくなってフラフラしたり、貧血を起こしたり……。

     

    また、肌から血色がなくなったり、体温調節がうまくいかなくなったりします。女性は慢性的に「鉄分」が不足しがちなので、積極的に補いましょう。

    次に、むくみのお悩みに「カリウム」

    外食が多くなると、どうしても塩分や水分を多く摂りすぎてしまいがち。塩分過多は、むくみの原因のひとつです。そんな時に体内の水分バランスを整えてくれるのが「カリウム」です。体内をスッキリさせたい、むくみを解消させたい方には特に重要な栄養素なんです。

    そして、味覚にも関わる「亜鉛」

    なんとなく男性向けサプリで目にする印象がある「亜鉛」ですが、実は美肌とも深く関わっています。「亜鉛」は細胞の新陳代謝に関わる栄養素で、ターンオーバーを促進し、ツヤのある肌や髪に欠かせません。美のミネラルなんですね。

    最後に、体内でもっとも多いミネラル「カルシウム」

    歯や骨などの形成に使われますが、それだけではなく、血管を強くしたり、イライラや情緒不安定を解消したり、ホルモンを分泌させたりと、体のいろいろな場所で活躍しています。

     

    「カルシウム」は日常でよく耳にするので、わりと身近に感じる栄養素ですよね。補給のために、牛乳や小魚を積極的に摂っているという方も多いでしょう。

     

    ですが、現代の日本人は『慢性的なカルシウム不足』であることをご存知ですか?

     

    厚生労働省の調査によると、ほとんどの年代で、国が定めた摂取推奨量を20年以上も満たせていないという結果が出ています。こんなに知名度のある栄養素なのに……驚きですね!

    さらに、「カルシウム」はとても吸収率が低い栄養素で、吸収率が良いとされている牛乳でさえ、半分近くの「カルシウム」が実際には吸収されていないと言われています。

     

    こんなに大切なミネラルなのに、食べ物からの摂取がなかなか難しい「カルシウム」は、サプリメントでしっかり補給することがオススメです。

     

    ミネラル補給のカギは
    食事内容と吸収率。

     

    「ミネラル」は体内で作り出すことができないため、外からの補給が基本です。

     

    ですが、おいしいものがあふれ、加工食品も多い現代。

    最近は食べ物自体に含まれる「ミネラル」も減ってきており、食生活に気をつけていても「ミネラル」は不足しがちです。「ミネラル」の過不足が続くと欠乏症や過剰症となり、さまざまな健康トラブルのもとに……。

     

    この機会に、いつもの食生活やサプリメントを改めて見直して、体がよろこぶバランスの良いミネラル摂取を心がけましょう!

  • 三大栄養素の潤滑油!「ビタミン」

    三大栄養素の潤滑油!「ビタミン」

     

    「ビタミン」と聞くと、どんなイメージがわきますか?

    若々しさやみずみずしさ、美肌やエイジングケアのためといった、美容や活力のイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

    「ビタミン」という言葉はラテン語の「ビタ(VITA)=生命」からきており、生きていく上で不可欠だという意味を込めて名付けられたのだそうです。

    少量でも不足すると体の機能に影響が出てしまう、いわば潤滑油のような役割を持つ「ビタミン」。

    さまざまなビタミンの働きを知って、お悩み解消に役立てましょう!

    ビタミンはなくてはならない
    助っ人栄養素。

    若々しく健やかに過ごすために欠かせない「ビタミン」。

    タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラルと並ぶ“5大栄養素”のひとつです。

    それでは、「ビタミン」は具体的にどんな働きをしているのでしょう?

    まず、他の栄養素と大きく違うところは、体をつくる成分にはほとんどならず、他の栄養素がスムーズに働くように“サポートする副栄養素”であること。


    体内のさまざまな化学反応を助けたり、エネルギーを生みだすための代謝をサポートしたりと、「ビタミン」がなければ、体の機能を正常に維持することができません。

    「ビタミン」は、三大栄養素に比べると少ない摂取量で足りる『微量栄養素』の仲間ですが、その量が足りなくなると欠乏症となってしまうので、あなどれませんね!

    「ビタミン」が不足すると、3大栄養素が体の中でエネルギーに変わることができず、イライラしたり、疲れやすくなったり、ストレスを感じたり……。

    まさに「健康な体にとって、なくてはならない“助っ人”的存在」なんです。

    ビタミンは大所帯。
    たくさんの種類に、それぞれの働きが。

    「ビタミン」と一口に言っても、その種類は13種もあり、大きく2つのグループに分けられます。


    ひとつは『脂溶性ビタミン』。

    ビタミンA、D、E、Kの4種類です。

    熱に強く、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。過剰摂取は肝臓などに蓄積されてしまう側面があるので摂りすぎには注意したいですが、現代の私たちはどちらかというと不足ぎみ。

    健康な体には欠かせないビタミンなので、適度な摂取が望ましいビタミンです。

    そしてもう一つは『水溶性ビタミン』

    こちらは9種類あり、水に溶けやすくて、熱に弱いタイプ。ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)とビタミンCからなります。

    『脂溶性ビタミン』と違って、たくさん摂取しても体内に貯めておくことができないので、使われなかった分は体の外に排泄されてしまいます。

    だから、毎日こまめに摂取することが大切です。

    これらはどれも重要な働きを担っていますが、ぜひ『美容と健康のために知っておきたいビタミンの種類』をご紹介しますね。

    美肌のため、エイジングケアのため、
    注目したいビタミンって?

    どの「ビタミン」も健康維持には欠かせませんが、特に美容に気を使う方にオススメのものをピックアップ!

    まずは「ビタミンA」。

    目や肌、髪、爪の健康に欠かせないビタミンといわれます。

    シワやたるみをサポートする化粧品によく配合されているレチノールは、この「ビタミンA」のことなんです。

    うなぎや、レバー、緑黄色野菜に多く含まれていますよ。

    そして「ビタミンB群」。

    細胞にエネルギーを供給する大切な役割があります。

    肌荒れやニキビケアに欠かせない種類で、特に「ビタミンB2」が不足するとターンオーバーが乱れて、肌トラブルを引き起こしやすくなります。

    発芽米や納豆、レバーなどに多く含まれています。

    さらに、美容に欠かせない「ビタミンC」。

    免疫力を高め、活性酸素を抑える働きがあります。

    また体内のコラーゲン生成を助けてくれるから、美肌づくりに欠かせません。

    美白化粧品などでよく目にするアスコルビン酸としてもお馴染みですね!

    レモン、パプリカ、ブロッコリーなどに多く含まれますが、熱に弱くて水に溶け出しやすいので、生食やさっと茹でる調理法がオススメです。

    最後は、「ビタミンE」。

    “若返りビタミン”や“アンチエイジングビタミン”と呼ばれている種類で、抗酸化作用成分として、医薬品、化粧品などに使用されているトコフェロールのことです。

    老化の原因となる『活性酸素』から細胞を守って、血行をスムーズにする働きをしてくれます。サビにくい体を作るためにも、ぜひ積極的に摂りたいですね。

    かぼちゃ、アーモンド、モロヘイヤなどに多く含まれています。

    いかがでしたか?

    生命維持のために欠かせないのに、体の中でほとんどつくることができない「ビタミン」。

    毎日の食事でバランスよく補いましょう!

  • 三大栄養素③「タンパク質」

    三大栄養素③「タンパク質」

    「タンパク質」は、英語で「プロテイン」。スポーツをしている人たちにとっては、なじみのある栄養素ではないでしょうか?

    体の土台を作る、大切な三大栄養素のひとつです。

    どんな特徴があるのかさっそく見ていきましょう!

    体のさまざまな部分をつくる、
    なくてはならない栄養素。

    私たちの体を構成する成分はほとんどが水分ですが、「タンパク質」はその次に多く、約20%を占めています。

    筋肉や骨、血液、内臓、肌や髪など体のあらゆる部分をつくる材料というだけでなく、ホルモンをつくったり、代謝に欠かせない酵素をつくったりと、とても重要な働きを担っています。

    そんな「タンパク質」は、約20種類のアミノ酸という栄養素が複雑に組み合わさってできています。アミノ酸は「タンパク質」を構成するパズルピースのようなものなんですね。

    その20種類のうち、体内で作り出せない9種のアミノ酸のことを「必須アミノ酸」、体内で合成できる残りの11種を「非必須アミノ酸」と呼びます。

    どちらのアミノ酸も健康維持に必要ですが、特に「必須アミノ酸」は食事からしか摂ることができません。


    「必須アミノ酸」が不足すると、どうなるのでしょうか。

    まず、筋肉が減って太りやすくなったり、免疫力低下によって体調を崩しやすくなったりします。

    また、新しい髪の毛や肌をつくりにくくなるので、抜け毛や肌荒れの一因に。さらに、アミノ酸は肌の水分保持に欠かせないNMF(天然保湿因子)やコラーゲン、エラスチンの原材料なので、たるみやシワの原因になってしまいます。

    「タンパク質」不足は、健康はもちろん、美容の面でも老化を加速させてしまうのです。

    摂れば摂るだけいいの?
    「どれだけ」「何から」摂るかも大切。

    「タンパク質」が健康と美容のために欠かせない栄養素であることは分かりました。

    だからといって、「タンパク質」を含む食品をとにかくどんどん食べればいい!
    というわけでもないのが難しいところ。

    「脂質」「炭水化物」と違って、「タンパク質」には体の中に貯蔵庫がありません。体内で余ったら、尿として体の外へ捨てるしかないんです。

    摂りすぎてしまうと、腎臓や肝臓に負担がかかってしまい、かえって内臓疲労や食欲不振を引き起こしてしまうことも……。

    また、「タンパク質」が豊富な食品は比較的カロリーが高め。ダイエットや筋トレ中で意識的に「タンパク質」を摂っている方はその摂取量にも注意が必要となります。

    「それじゃ、何をどれだけ食べればいいんだろう」と悩ましくなりますね。


    そんなときに役立つのが『アミノ酸スコア』。『アミノ酸スコア』は、ズバリ「タンパク質の採点表」!

    『アミノ酸スコア』が100に近いほど、「必須アミノ酸」をバランス良く含んでいる食品=良質なタンパク質というわけです。

    「タンパク質」には、肉や魚、卵から摂れる「動物性タンパク質」と、大豆や野菜、穀物から摂れる「植物性タンパク質」があることは良く知られていますが、『アミノ酸スコア』の視点からチェックすると、「動物性タンパク質」の方がアミノ酸スコアが高かったりします。

    脂質が少ない「植物性」の方が体に良さそうな印象がありますが、一概にそうとも言い切れないのですね。


    ちなみに『アミノ酸スコア』が100に近い食品の代表格として、鶏肉、豚肉、鮭、卵、牛乳、大豆、ヨーグルトなどがあります。おおざっぱですが、「動物性タンパク質はアミノ酸スコアが高め」と覚えておくと便利。

    毎日の食事内容をきちんと把握して、今のあなたに必要な「タンパク質」を上手に補いましょう。

    「食品だけでのコントロールは難しいな…」という方は、ダイエット、筋トレ、体力づくり、美容など用途に合わせて活用できる“プロテイン”などのサプリを取り入れるのもオススメです。

    ぜひ、“低カロリー高タンパク質”の毎日を心がけたいですね!

  • 三大栄養素②「脂質」

    三大栄養素②「脂質」

    「脂質」と聞くと、どうしても「=油」のイメージから太る原因でしょ?体に悪いのでは?と思うかもしれません。

    私たちは毎日の食事によって、さまざまな種類の「油=脂質」を摂取しています。その中には体によいものと摂りすぎないほうがよいものがあることを知っていますか?

    「脂質」はやみくもに避けるのではなく、上手に賢く摂取したい栄養素。美容と健康のためにも質のよい「脂質」を摂りたいものです。そのためにも、どんな働きをしていて、どんな摂り方がいいのか一緒に学んでいきましょう!

    3大栄養素のなかで
    一番大きなエネルギー源。

    「脂質」を含む食品ってとても多いんです。

    サラダ油やオリーブオイル、ごま油のように常温で液体のもの。バターやラード、マーガリンのように固体のもの。さらに、魚や肉などの動物性食品や、卵、種実類、チーズや生クリームなどの乳製品にも含まれています。

    「脂質」は日常の食品の中でも、かなり無意識に摂っている栄養素かもしれません。そして、「脂質」は3大栄養素のなかで最も高いエネルギーを生み出します。


    どれだけエネルギーが高いかというと、「炭水化物(糖質)」のエネルギーが1gあたり約4kcalのところ、「脂質」はなんと約9kcalもあるんです!いかに効率のよいエネルギー源か分かりますね。

    だから、消費されなかった分はしっかり脂肪として蓄えられてしまいます。脂肪がどんどんたまっていくと、当然ながら肥満を引き起こしてしまい、生活習慣病などにかかりやすくなってしまうので要注意です。

    ここまで聞くと、ダイエット中の方にとっては敬遠したくなる栄養素ですよね。

    ですが、「太っちゃう!」という特徴は、「脂質」の一面に過ぎず、美容や健康にとって重要な役割を担っています。

    女性の美と健康に
    深く関わっている栄養素。

    体内の「脂質」は主に中性脂肪、コレステロール、リン脂質の3つに分けられます。

    中性脂肪には体温を保つ役割があります。また、リン脂質とコレステロールには脂溶性ビタミンの吸収を助ける作用があり、アンチエイジングに欠かせないものです。

    特に、つい悪者にされがちなコレステロールは、なめらかな肌とツヤツヤの髪を育む「女性ホルモン」の材料となります。また「脂質」の中にある必須脂肪酸は、美肌に欠かせない「セラミド」の原材料です。


    このように、美容のために大切な働きをしている「脂質」。

    極端にオフする食生活を続けていると、肌のハリや髪のツヤがなくなり、ホルモンバランスも乱れがちに……。

    「脂質」を上手に摂取することが、女性の美と健康にとっての鍵となります。

    体のために摂りたい油と、
    できるだけ減らしたい油とは?

    肌の潤いやホルモンバランスのために適度に摂りたい「脂質」にも、健康のために“摂りたい油”と、体に悪影響とされる“減らしたい油”があります。

    ぜひ摂取したいのが「オメガ3系」と呼ばれる油。

    エゴマ油や亜麻仁油といった植物性油に豊富に含まれている「α-リノレン酸(オメガ3)」や、魚油中に多く含まれる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」と「イコサペンタエン酸(EPA)」は、中性脂肪に働きかけ、流れをサラサラにする作用があります。

    また、オリーブオイルなどの「オレイン酸(オメガ9)」には、悪玉コレステロール値を健やかにする働きも。


    逆に、摂りすぎ要注意なのが「オメガ6系」と「トランス脂肪酸」。

    外食や加工食品などで多く使われているコーン油や紅花油などの「リノール酸(オメガ6)」は、酸化すると炎症促進物質になりやすく、肌荒れやアレルギーを悪化させてしまうことも……。

    また、スナック菓子や洋菓子、加工食品などに多く含まれる「トランス脂肪酸」は、悪玉コレステロールを増やしてしまい、生活習慣病などのリスクが高まるほか、肌の弾力ダウンなどの“老化”を招く要因になってしまいます。

    「脂質」はとにかく多種多様。

    体によいものを選んで、適度に摂ることが上手に付き合うコツですね!

  • 三大栄養素①「炭水化物」

    三大栄養素①「炭水化物」

    最近、「炭水化物抜きダイエット」や「糖質オフ」といった言葉をよく耳にします。

    つい「炭水化物って美容・健康に良くないの!?」と考えてしまいがちですが、実はとても大切な栄養素なんです。

    どんな特徴があって、足りないとどうなるのか、一緒に見ていきましょう。

    私たちの体にとって、
    最も重要なエネルギー源。

    炭水化物の代表格というと、白ごはんやパン、麺類、ジャガイモやさつまいもなどのイモ類、ケーキやスナックなどが思い浮かびますね。

    ダイエットの敵として敬遠されることも少なくない「炭水化物」ですが、人が活動する上で欠かせないエネルギー源のひとつ。

    消化がよくて、手軽にすばやくエネルギー補給できる点が特徴です。

    この「炭水化物」は、体の中で消化されてエネルギーとなる「糖質」と、体内で消化されずに排出されてしまう「食物繊維」から成り立っています。

    いわゆる「糖質」は、“炭水化物から食物繊維を除いたもの”なんですね。


    例えば、パンやごはんをしっかり噛んでいると甘く感じたり、疲れた時に甘いものを食べると元気になったりします。これは、炭水化物に「糖質」が含まれているから。

    人間にとって大切な脳の働きも「糖質」が変化した「ブドウ糖」をエネルギーにしているので、記憶力がぼんやりしたり、集中力が続かずグッタリしてきたら糖質不足の可能性が考えられます。

    また最近では、「炭水化物」の摂取を減らしすぎると腸内細菌が好む「糖質」と「食物繊維」が不足してしまうので、体内の「乳酸菌」が減ってしまうことが分かってきました。

    「乳酸菌」が減ると肌にも影響が出ますし、なにより痩せにくくなることも……。

    「炭水化物」を極端に制限したり、まったく食べない食生活を送ったりすると、このように体や肌にとって大きなデメリットになるんです。

    足りないのも問題だけど、
    摂りすぎにもご用心!

    「炭水化物」が生命維持に欠かせないことはよく分かりましたが、厄介なことに、摂りすぎによって悪影響があるのも事実。

    「炭水化物」の糖質は、エネルギーとして使われずに余ってしまうと、中性脂肪として肝臓などに蓄えられ、肥満を招いてしまいます。

    また、摂取によって血糖値が一気に上昇すると、いわゆる“糖化”の要因に。糖化はシワやくすみなどの肌老化を進めると言われています。


    摂りすぎにも注意が必要と分かっていても、「炭水化物」が多い食事はおいしいものが多いんですよね……。だからこそ、お肌や体のためにも上手な摂取を心がけたいものです。

    コツは一度にたくさん食べずに、できるだけ朝・昼・晩と回数を分けて摂ること。

    そして「少し足りないかな?」くらいの量が理想的。ごはんならお茶碗1杯で留め、精白されていない雑穀米や発芽米などがオススメです。

    健やかな体に欠かせない、効率の良いエネルギー源「炭水化物」。自分の体や活動量に合わせた、バランスのよい摂取を心がけたいですね!

  • 一生役立つ! 栄養のキホン。

    一生役立つ!
    栄養のキホン。

    毎日お腹いっぱいになるまで食べているのに、体が思うように動かなかったり、頭がボーッとしたり……。

    栄養素の過不足は、思っている以上に影響が大きいもの。

    私たちが健やかに日々を過ごすためには、毎日の食事を楽しみつつ、必要な栄養素をバランス良く補う必要があります。

    たかが食事、されど食事。

    人生80年とした時、1日3回×365日×80年。単純計算でも、人は8万8000回も食事をすると考えると凄いですよね。

    ただ、そのすべての食事で「腹八分目」を意識し、完璧な栄養バランスを実現するのは難しいものです。いろいろな食材や調理法を組み合わせて、なるべく適切な組み合わせを選ぶ知識が大切になってきます。

    そのためにも「栄養のキホン」について一緒に学びましょう!

    人が生きるうえで欠かせない6大栄養素。

    そもそも「栄養素」とは、食べ物に含まれている物質のうち、体にとって必要な成分のこと。

    栄養素はおよそ50種類ほどあると言われていますが、体の中での働きが似たものを分類するとだいたい5つの栄養素に分けられます。


    まず、私たちが活動するうえで欠かせない栄養素が「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」。この3つは、“3大栄養素”と呼ばれています。体や肌のもととなる大事なエネルギー源です。

    さらに“3大栄養素”の代謝を助けてくれるのが、「ビタミン」「ミネラル(無機質)」の“副栄養素”。“副栄養素”がなければ、いくら“3大栄養素”をたくさん摂っても健康な体は作られません。

    これら全ての名称を“5大栄養素”と呼びます。

    さらに昨今、6つ目の重要な栄養素として「食物繊維」を加えた“6大栄養素”が一般的になっています。

    この6つは、人が生きていくため特に必要不可欠なものとして、押さえておきたい栄養素です。

    健やかな美しさは、
    毎日のバランス食の積み重ねが作ります。

    「6つの栄養素をバランス良く摂る」

    なんとなく大変そうだな……と感じますよね。

    現代の日本では、インスタント食品に頼りすぎて食事をおろそかにしたり、1食のカロリーが少ない低エネルギー食を続けたりと、極端な食生活を送る方も増えています。

    また、栄養素は何か1つが不足すれば欠乏症となり、逆に摂りすぎても過剰摂取となってしまいます。

    残念ながら、体に必要な栄養素すべてを含む「魔法の食べ物」はなく、健やかな美しさは毎日の食事の積み重ねによって作られます。


    いきなりパーフェクトなバランス食は難しいかもしれませんが、「お昼は炭水化物が多めだったから、夜はたんぱく質と食物繊維を補わなくちゃ!」こんな“栄養素の足し算・引き算”なら始めやすいのではないでしょうか?

    また、“栄養素の足し算・引き算”の穴を埋めるために活用したいのが、現代ならではの知恵である「サプリメント」。上手に取り入れてあげれば、栄養管理の強力なサポーターとなること間違いなしです。

    さあ! 次回から、これら“6大栄養素”の働きや役割をくわしくお話ししていきます。

    お楽しみに!