毎日お腹いっぱいになるまで食べているのに、体が思うように動かなかったり、頭がボーッとしたり……。
栄養素の過不足は、思っている以上に影響が大きいもの。
私たちが健やかに日々を過ごすためには、毎日の食事を楽しみつつ、必要な栄養素をバランス良く補う必要があります。
たかが食事、されど食事。
人生80年とした時、1日3回×365日×80年。単純計算でも、人は8万8000回も食事をすると考えると凄いですよね。
ただ、そのすべての食事で「腹八分目」を意識し、完璧な栄養バランスを実現するのは難しいものです。いろいろな食材や調理法を組み合わせて、なるべく適切な組み合わせを選ぶ知識が大切になってきます。
そのためにも「栄養のキホン」について一緒に学びましょう!
人が生きるうえで欠かせない6大栄養素。
そもそも「栄養素」とは、食べ物に含まれている物質のうち、体にとって必要な成分のこと。
栄養素はおよそ50種類ほどあると言われていますが、体の中での働きが似たものを分類するとだいたい5つの栄養素に分けられます。
まず、私たちが活動するうえで欠かせない栄養素が「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」。この3つは、“3大栄養素”と呼ばれています。体や肌のもととなる大事なエネルギー源です。
さらに“3大栄養素”の代謝を助けてくれるのが、「ビタミン」「ミネラル(無機質)」の“副栄養素”。“副栄養素”がなければ、いくら“3大栄養素”をたくさん摂っても健康な体は作られません。
これら全ての名称を“5大栄養素”と呼びます。
さらに昨今、6つ目の重要な栄養素として「食物繊維」を加えた“6大栄養素”が一般的になっています。
この6つは、人が生きていくため特に必要不可欠なものとして、押さえておきたい栄養素です。
健やかな美しさは、
毎日のバランス食の積み重ねが作ります。
「6つの栄養素をバランス良く摂る」
なんとなく大変そうだな……と感じますよね。
現代の日本では、インスタント食品に頼りすぎて食事をおろそかにしたり、1食のカロリーが少ない低エネルギー食を続けたりと、極端な食生活を送る方も増えています。
また、栄養素は何か1つが不足すれば欠乏症となり、逆に摂りすぎても過剰摂取となってしまいます。
残念ながら、体に必要な栄養素すべてを含む「魔法の食べ物」はなく、健やかな美しさは毎日の食事の積み重ねによって作られます。
いきなりパーフェクトなバランス食は難しいかもしれませんが、「お昼は炭水化物が多めだったから、夜はたんぱく質と食物繊維を補わなくちゃ!」こんな“栄養素の足し算・引き算”なら始めやすいのではないでしょうか?
また、“栄養素の足し算・引き算”の穴を埋めるために活用したいのが、現代ならではの知恵である「サプリメント」。上手に取り入れてあげれば、栄養管理の強力なサポーターとなること間違いなしです。
さあ! 次回から、これら“6大栄養素”の働きや役割をくわしくお話ししていきます。
お楽しみに!