2019.11.28

肌タイプ別、乾燥対策!
潤いスキンケアと食事のアドバイス

curator
Hadamanma編集部

赤ちゃんを見ると、その吸いつくようにきめの細かい肌の美しさに、思わずうっとりしてしまいますね。私たちも、生まれた頃はそうだったはず。なのに、いつの間にこんなにいろいろな肌悩みを抱えるようになってしまったのでしょう。


生まれたての赤ちゃんの肌は、水分たっぷりで油分とのバランスも取れている理想的な状態。トラブル肌の多くは、この水分と油分のバランスが崩れていると言われます。解決のためには、まず自分のトラブルタイプを知りましょう。


今回は、トラブルタイプ別のスキンケアをはじめ、食品屋さんならではの「食」改善のアドバイスもご紹介してまいります。





1. 慢性的な「乾燥肌」タイプ



常に油分が少なくて、水分も少ない。典型的な「乾燥肌」タイプ。


顔全体が乾燥し、手触りがカサカサ・ゴワゴワしたり、白っぽく粉吹きしてポロポロと薄皮が剥がれたりしやすい人です。特に洗顔や入浴の後は、つっぱり感などの不快感を覚えることもあるでしょう。

冬に限らず、夏場でも乾燥悩みが続く人も少なくありません。ひどくなると、かゆみやほてり、ひび割れやあかぎれなど、さまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。


乾燥ダメージが深まると老化を加速させてしまうので、一刻も早くケアしてあげたいですね。こういったタイプは、水分と油分の両方が不足している状態なので、念入りな水分補給と、それを逃さないように油分での保護が必要です。


まずは、水分を補うための丁寧な保湿ケア。自分が思っているよりもたっぷりの化粧水を使いましょう。メーカーの規定量を守って、特にカサつくところには追加して二度三度と重ねづけを。角質層が柔らかくもっちりと吸い付く感触になるまで、潤いを補ってあげます。



しっかり潤ったら、水分が逃げないように油分でフタをします。乳液やクリーム、オイルなどを活用しましょう。


高保湿タイプの化粧品を使っているのに、乾燥が改善されない……というときは、もしかすると化粧水のつけ方や、油分のフタが十分にできていない可能性があります。毎日のことでつい惰性になってしまいがちなスキンケア。たまに見直すと、改善点が見つかるかもしれません。



スキンケアを見直したら、次は食事

このタイプの方は、肌の保水力を高めて、低下気味のターンオーバーを活発にするために、有効な栄養を普段からたっぷり補給していきましょう。


とにかく、美肌づくりに欠かせないのは「タンパク質」。肌細胞の材料になる大切な栄養です。肉、魚などの動物性タンパク質と、大豆などの植物性タンパク質があるので、バランスよく摂っていきましょう。

よく聞く「アミノ酸」や「コラーゲン」も、タンパク質の一種です。肌の保水力をアップしたいなら積極的に摂取したいですね。コラーゲンの体内合成には「ビタミンC」も重要なので、ぜひ一緒に摂取してください。


ビタミン類は美肌づくりに欠かせません。ビタミンCはもちろん、皮膚や粘膜をすこやかに保つ「ビタミンA」、血行促進と新陳代謝をUPさせる「ビタミンE」、そして肌代謝をサポートする「ビタミンB群」に注目です。

Aは緑黄色野菜や、レバー、魚介類から。Eはナッツ類やアボカドに豊富です。ナッツやアボカドは良質な油分も摂取できるので、乾燥肌の方には特におすすめの食材。B群はレバーなどの肉や魚介類で摂取できます。


各栄養素は普通の食事から摂るのが理想的ですが、鉄分やビタミンB群など食材からは摂取しにくいものもあるため、効率的に摂取したい場合はサプリメントを活用しましょう。中でもコラーゲンは「コラーゲンペプチド」を選ぶと、吸収効率が良いと言われています。


食材をいろいろご紹介しましたが、特に魚はタンパク質、ビタミン、ミネラル、そして細胞膜を作るのに役立つ不飽和脂肪酸も摂れる、栄養の宝庫です。ヘルシーですし、美しくなりたいなら毎日でも食べたい食材ですね。


●Hadamanmaの栄養マメ知識!

ダイエットの観点から避けられがちな「」ですが、実は保水成分として体に水分を抱え込む性質を持っています。だから、糖質をカットすると抱えていた水分を排出するので、急速に体重が減るのです。むくみは減りスッキリしますが、体内の水分量が極度に減って、肌の潤いやハリが失われる原因になることも。


ダイエットやボディメイク目的の糖質制限はあくまで適度に行いましょう。もし実践するときは、十分な水分補給を心がけて。バランスの良い食事を、腹八分目で続けていきたいですね。




2. 部分的に乾燥しやすい「混合肌」タイプ



全体が乾いているわけではなく、目元・口まわりだけ乾燥しやすい人。「混合肌」とも言われるタイプです。

目元、口まわりはそもそも顔の中でも皮膚が薄く、「弱い」部分です。体の不調が表れやすく、乾燥しやすいポイントなので、加齢とともにシワもできやすいのです。


弱いところなのにポイントメイクを施す場所でもあるため、摩擦刺激を与えやすく、肌荒れの原因となります。アイシャドウやライナーなど、強く擦るような塗り方をしていませんか。また、髪の毛が触れることも多く、知らず知らずのうちにダメージが蓄積している可能性があります。



顔の凹凸部分のため、スキンケアにムラが出やすいところでもあります。細かいところに洗い残しがあったり、化粧水がきちんと行き届いていなかったり……そんな小さなことの積み重ねが、ポイント乾燥や肌荒れを招いていることも。


また、口まわりは乾燥しているのにニキビができる場合があります。乾燥によって角質層のターンオーバーが乱れ、毛穴がつまりやすくなることが主な原因とされます。あるいは胃腸の調子が悪かったり、ストレスなどでホルモンバランスが乱れたりすることでも、皮脂が過剰分泌される場合もありますが、肌が乾燥していると、より症状を悪化させてしまうのです。


このタイプの方の改善方法は、下記のようなことが考えられます。


まず目元・口まわりは顔の中でもっともデリケートな部位ということを念頭に、毎日のスキンケアを丁寧に行いましょう。化粧水や乳液も塗りムラがないように、細かいところまでしっかりケアしてあげます。摩擦にならないように、特にやさしく行いましょう。


特に目の周りにかゆみや乾燥が出やすい人の中には、ポイントメイクの洗い残しが原因となっている人もいらっしゃいます。しっかりマスカラやメイクをした日は、専用のリムーバーを活用するなどして、クレンジングを念入りに。逆に、薄化粧の日はあまり強いリムーバーを使わず、優しく落としてあげてください。できるだけ刺激を与えないことが大切です。



スキンケアやメイクには、いつも清潔な道具を使いましょう。メイクブラシやスポンジ、チップをこまめに洗い、古くなったら交換するなどして、清潔に保つようにしてください。

そして、普段の生活の中でもなるべく顔を触らない。汚れた手で、うっかりほおづえをついたり、まぶたをこすったりしていないか、自分のクセをチェックしてみましょう。目元やフェイスラインに髪の毛が触れないようにまとめておくのも効果的です。


目元、口まわりの肌荒れはホルモンバランスの乱れが主な原因ということもあるので、睡眠などの生活習慣を見直すことで、改善が期待できます。





3・脂性肌? 実は「隠れ乾燥」タイプ



テカりやすい脂性肌の方は、乾燥とは無縁だと思いがちですが、肌がベタついているからと言って、潤っているとは限りません。ベタつきと潤いはまったく別もの。もしかするとベタつく皮膚の内部で、「隠れ乾燥」が進んでいるかもしれません。

皮脂は多いけれど、肌内部の水分が少ないという方はよくいらっしゃるものです。テカテカと脂っぽいのに、ハリがなくシワシワしている、肌色がくすみがち、といった方はこのタイプを疑ってみましょう。肌の水分量が少ないのに、油分は多いタイプです。

実は乾燥しているのに、それに見合ったケアがきちんと行われていないため、肌が乾燥から身を守ろうと皮脂を過剰分泌しているのです。男性によく見られますが、スキンケアの習慣のない方にも多い状態です。

春は温度が変わりやすいので肌が敏感になったりトラブルがあることも

こういった方は乾燥肌の自覚がなく、ベタベタする基礎化粧が苦手なため、使う化粧水の量が少なすぎたり、乳液のステップを省いたりして保湿を軽くしてしまいがち。そうして肌はますます皮脂を分泌するという、悪循環に陥りやすいのです。

こまめにあぶらとり紙でケアするだけではなく、基本的なスキンケアを見直してみましょう


化粧水は、一度メーカーの規定量を見直し、いつもより多めに使ってみてください。潤いをたっぷり行き渡らせたら、乳液でしっかり水分を閉じ込めてあげましょう。ベタつきを怖がって薄く伸ばすようなつけ方をすると意味がないので、たっぷりつけることが基本です。


スキンケアの他にできる対応策としては、基本的には1の乾燥肌タイプと同じく、水分保持力が高く、栄養たっぷりの食事を心がけましょう。タンパク質、コラーゲンなど肌の原料になるものを意識的に摂ることで、ハリやくすみが改善されてきます。また、ビタミンB群をしっかりと摂取することで、皮脂分泌の抑制になり、タンパク質代謝にも効果的です。




* * *


美肌の敵である乾燥にも、タイプがあることがわかりましたね。しかし、季節や年齢によって、肌タイプが変化することもあります。


私は脂性肌だから、私は乾燥肌だからと決めつけて、変化に気づかず何年も同じスキンケアをしていると、いつの間にか暗くくすんだ肌になってしまう、深いシワが刻まれるなど、深刻な肌トラブルを抱えてしまうかもしれません。


毎日のスキンケアを、しっかりと鏡を覗き込んで行い、肌を細かくチェックして変化に気づくようにしましょう。肌は、丁寧に手をかければかけるだけきれいになるものです。変化を楽しみ、毎日すこやかに美しくお過ごしください。

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