「ビタミン」と聞くと、どんなイメージがわきますか?
若々しさやみずみずしさ、美肌やエイジングケアのためといった、美容や活力のイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
「ビタミン」という言葉はラテン語の「ビタ(VITA)=生命」からきており、生きていく上で不可欠だという意味を込めて名付けられたのだそうです。
少量でも不足すると体の機能に影響が出てしまう、いわば潤滑油のような役割を持つ「ビタミン」。
さまざまなビタミンの働きを知って、お悩み解消に役立てましょう!
ビタミンはなくてはならない
助っ人栄養素。
若々しく健やかに過ごすために欠かせない「ビタミン」。
タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラルと並ぶ“5大栄養素”のひとつです。
それでは、「ビタミン」は具体的にどんな働きをしているのでしょう?
まず、他の栄養素と大きく違うところは、体をつくる成分にはほとんどならず、他の栄養素がスムーズに働くように“サポートする副栄養素”であること。
体内のさまざまな化学反応を助けたり、エネルギーを生みだすための代謝をサポートしたりと、「ビタミン」がなければ、体の機能を正常に維持することができません。
「ビタミン」は、三大栄養素に比べると少ない摂取量で足りる『微量栄養素』の仲間ですが、その量が足りなくなると欠乏症となってしまうので、あなどれませんね!
「ビタミン」が不足すると、3大栄養素が体の中でエネルギーに変わることができず、イライラしたり、疲れやすくなったり、ストレスを感じたり……。
まさに「健康な体にとって、なくてはならない“助っ人”的存在」なんです。
ビタミンは大所帯。
たくさんの種類に、それぞれの働きが。
「ビタミン」と一口に言っても、その種類は13種もあり、大きく2つのグループに分けられます。
ひとつは『脂溶性ビタミン』。
ビタミンA、D、E、Kの4種類です。
熱に強く、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。過剰摂取は肝臓などに蓄積されてしまう側面があるので摂りすぎには注意したいですが、現代の私たちはどちらかというと不足ぎみ。
健康な体には欠かせないビタミンなので、適度な摂取が望ましいビタミンです。
そしてもう一つは『水溶性ビタミン』。
こちらは9種類あり、水に溶けやすくて、熱に弱いタイプ。ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)とビタミンCからなります。
『脂溶性ビタミン』と違って、たくさん摂取しても体内に貯めておくことができないので、使われなかった分は体の外に排泄されてしまいます。
だから、毎日こまめに摂取することが大切です。
これらはどれも重要な働きを担っていますが、ぜひ『美容と健康のために知っておきたいビタミンの種類』をご紹介しますね。
美肌のため、エイジングケアのため、
注目したいビタミンって?
どの「ビタミン」も健康維持には欠かせませんが、特に美容に気を使う方にオススメのものをピックアップ!
まずは「ビタミンA」。
目や肌、髪、爪の健康に欠かせないビタミンといわれます。
シワやたるみをサポートする化粧品によく配合されているレチノールは、この「ビタミンA」のことなんです。
うなぎや、レバー、緑黄色野菜に多く含まれていますよ。
そして「ビタミンB群」。
細胞にエネルギーを供給する大切な役割があります。
肌荒れやニキビケアに欠かせない種類で、特に「ビタミンB2」が不足するとターンオーバーが乱れて、肌トラブルを引き起こしやすくなります。
発芽米や納豆、レバーなどに多く含まれています。
さらに、美容に欠かせない「ビタミンC」。
免疫力を高め、活性酸素を抑える働きがあります。
また体内のコラーゲン生成を助けてくれるから、美肌づくりに欠かせません。
美白化粧品などでよく目にするアスコルビン酸としてもお馴染みですね!
レモン、パプリカ、ブロッコリーなどに多く含まれますが、熱に弱くて水に溶け出しやすいので、生食やさっと茹でる調理法がオススメです。
最後は、「ビタミンE」。
“若返りビタミン”や“アンチエイジングビタミン”と呼ばれている種類で、抗酸化作用成分として、医薬品、化粧品などに使用されているトコフェロールのことです。
老化の原因となる『活性酸素』から細胞を守って、血行をスムーズにする働きをしてくれます。サビにくい体を作るためにも、ぜひ積極的に摂りたいですね。
かぼちゃ、アーモンド、モロヘイヤなどに多く含まれています。
いかがでしたか?
生命維持のために欠かせないのに、体の中でほとんどつくることができない「ビタミン」。
毎日の食事でバランスよく補いましょう!