5月も後半となり、早くも夏のような天気が続いています。もう半袖やノースリーブで過ごしている方も多いことでしょう。
汗をかいて、頭皮のムレや皮脂が気になる季節でもありますね。気温が高いため、雑菌も繁殖しやすくなっています。
頭皮の不潔さ・不健康さは、ニオイやフケ、薄毛の原因にもなります。正しく清潔な状態が保たれていないと、美しい髪も作られません。
しっかりと頭皮ケアを行いましょう。今回は、正しい頭皮ケアの方法です。
基本は洗髪! 正しいシャンプー法とは。
清潔ですこやかな頭皮のために、まず見直したいのが「シャンプー」です。
髪の毛だけでなく、頭皮の汚れをしっかりと落として、清潔に保つこと。これが基本中の基本です。
正しいシャンプーの方法を、再度確認してみましょう。
1 シャンプー前のひと手間が大切!
●ブラッシング
丁寧なブラッシングは、髪のもつれやからみを解くだけでなく、大まかなホコリを事前に取り、頭皮の皮脂汚れなどを浮かせて落としやすくする効果があります。
同時に、頭皮の血行を促進するため、健康な髪の育成を助けます。
●予洗い
シャンプー前には髪を濡らすだけでなく、たっぷりのぬるま湯でしっかりとすすぎ洗いを行いましょう。そうすることで細かなホコリや、頭皮の余分な皮脂や汗が事前に流れるので、シャンプーの泡立ちが格段に良くなり、汚れ落ちの効果もアップ。
髪の毛だけでなく「頭皮」をしっかりと洗うイメージで、シャワーですすぎながら指の腹を使って揉み込むように洗います。
2 しっかり泡立てたシャンプーで、頭皮をもみ洗い。
いよいよシャンプーを行いますが、泡だて不足は汚れ落ちを悪くします。きめ細かな泡をたっぷり作り、頭皮をしっかりと洗いましょう。
ワックスなどの整髪料を使っているときや、特に頭皮汚れがひどい時は泡が立ちづらいものです。1度目のシャンプーで大まかな汚れを取れば、2度目は豊かに泡立つので、ここで頭皮を丁寧に洗います。
予洗いの時と同じように、指の腹を使って頭皮をもみ洗いしましょう。汚れを落とすだけでなく、血行促進も期待できます。頭皮を丁寧に洗っていれば、髪の毛は軽く指を通すだけでOK。泡が伝って自然にきれいになるものです。
●おすすめ商品
新鮮な草木の恵みたっぷりの、頭皮ケア用のシャンプー。髪の土台である頭皮をすこやかにするため、15種類もの植物エキスを配合し、頭皮の負担となる成分は極力カット。頭皮を美しく整え、潤いを与えます。
3 トリートメントは、毛先を中心に。
シャンプー後のコンディショナー(リンス)やトリートメントの目的は、栄養補給や髪の保護、髪のきしみを防ぎ指通りを良くするなど、どれも「髪の毛」への働きかけ。決して「頭皮」に働きかけるものではありません。
逆に、頭皮にたっぷりつけてしまうと、せっかくシャンプーでスッキリさせた毛穴を塞いでしまいます。頭皮にはつけず、髪の中間〜毛先を中心につけるようにしてください。
4 洗い残しは、汚れと同じ。すすぎはしっかりと!
最後にしっかりとすすいで、シャンプーやトリートメントを残さないようにします。せっかくしっかり洗っても、すすぎ残しがあっては台無し!
汚れが残ると髪の傷みの原因になるだけでなく、毛穴の詰まり、フケやかゆみ、においの原因になります。
特にトリートメントは、美髪成分を残そうとあえて流しすぎないようにする人がいますが、洗い流さないタイプでない限り、これはNG。髪にもみこんだ後の洗い残しは、頭にとっては異物でしかありません。時間が経つと化学変化してダメージの原因になりますし、枕やタオルを汚して、余計な肌トラブルを招くことも考えられます。
頭皮を中心に、毛穴と髪の汚れをすべて洗い流すつもりですすぎましょう。ヌルつきが残らないくらいしっかりとすすぎます。熱いお湯ですすぐと乾燥するため、40℃以下のぬるま湯をたっぷり使いましょう。
5 自然乾燥はNG。ドライヤーを上手に使おう。
暑い時期になるとドライヤーを避ける人、髪が傷むと思い自然乾燥に任せている人はいらっしゃいませんか。
濡れ髪は傷みやすいだけでなく、長時間湿ったままの頭皮は雑菌が繁殖しやすくなります。特に暑い時期は、ニオイの原因にもなり、頭皮環境の悪化はきれいな髪の生育を邪魔します。
頭皮を中心にタオルドライをした後は、ドライヤーを使って、髪の根元から乾かします。根元が乾けば自然に髪全体が乾いてくるので、髪の中間〜毛先は、乾きが足りない時に軽く仕上げのブローをする程度でOK。
温風と冷風を交互に使えば髪が熱くなりすぎず、キューティクルを引き締めながら乾かすことができます。
血行促進! セルフ頭皮マッサージ
髪の土台である頭皮が凝って、ガチガチになってしまっていると、健康的できれいな髪は作られません。マッサージでほぐして血行を促し、常にすこやかな頭皮に整えましょう。
頭皮と顔の皮膚はひとつながりですから、頭皮を健やかに保つことで、目尻やフェイスラインの引き上げなど、老け顔ケアが期待できます。
マッサージする際は爪を立てず、指の腹や親指の付け根のふくらんだ部分を使います。オイルや頭皮用のトリートメントを使ってもOK。
・側頭部〜後頭部
こめかみ横から、じっくりと後頭部まで揉みます。手のひらで頭皮をグーッと押しながら、ゆっくりと円を描くように揉んで、頭皮のコリをほぐしましょう。
・頭頂部
リラックス効果のあるツボがあります。気持ちの良いところをじっくり押し回して、緊張をほぐします。
・後頭部〜首の付け根
指の腹や手のひらを使ってじっくりと揉みます。首や肩の緊張をほぐして血行を良くすることで、肩こりも取れ、頭皮にも酸素や栄養が行き渡ります。
毎日のバスタイムで汗や汚れをしっかりと落とせば、気持ちもさっぱりして、ストレスも洗い流されるようです。
気持ちよくマッサージを楽しみながら、これから始まるじめじめシーズンや紫外線に負けない、健康的なツヤ髪を育てましょう。