Tゾーンや小鼻周りに起こりやすい、いやな毛穴の開き。
どうすれば改善・予防できるのでしょうか。
すぐに思いつくのは丁寧な洗顔!保湿!
確かにその通りなのですが、残念ながらそれだけでは、大人の肌は輝きません。
大切なのは、肌の内側からと外側からの、理にかなったスキンケア。
食と化粧品の両面から、トータルケアをお伝えします。
なぜ、毛穴が目立ってくるの?
ちゃんとお手入れしているつもりなのに、
なぜ毛穴って目立ってくるのでしょうか。
毛穴の汚れを徹底的に落とすため、洗顔が大切だと思う方もあるでしょう。
確かに洗顔も重要ですが、それだけではありません。
まずは、毛穴が目立つ原因を考えましょう。
原因1 皮脂の過剰分泌
大量の皮脂が分泌されると、毛穴の周りの角質層が皮脂に覆われてしまうため、古い角質層が落ちにくくなり硬くなります。
触るとざらつきを感じるなら、それは正常に落ち切れなかった古い角質。
毛穴から出た皮脂が角質層を覆い、古い角質が剥がれ落ちることなく溜まってしまい、盛り上がってしまうのです。
毛穴まわりだけ剥がれない角質が積み重なり、厚く、硬くなった状態ですね。
これがあるとターンオーバーが乱れ、肌の生まれ変わりが鈍って、毛穴が目立ってきます。
洗顔が正しく行われず、毛穴まわりの皮脂や汚れを落としきれていない場合も、このような状態になります。
原因2 乾燥
全体は乾燥しているのに、毛穴にだけ皮脂が多く、同じ箇所にニキビを繰り返すという方もあるでしょう。
肌の表面には皮溝(ひこう)と皮丘(ひきゅう)と呼ばれる部分があり、これらがいわゆる「肌のキメ」を形成しています。
「キメが細かい」肌というのは、皮丘に水分がたっぷり含まれてふっくらとしており、皮溝の幅が狭くなった肌のことです。
このような肌の質感はなめらかでツヤがあり、毛穴も目立ちません。
しかし乾燥すると、皮丘はしぼみ、皮溝の幅が広がり、肌はデコボコとして毛穴が目立つようになります。
原因3 お肌のたるみ
加齢に伴い、肌が弾力やハリを失うと、毛穴が垂れ下がり、涙型・縦型になり目立ってきます。
こうなると、もう肌の表面の問題ではありません。
肌の内側のたるみ、ハリや弾力不足から毛穴が目立ってきているのです。
化粧品での外側のケアでなく、食事を通した内側からのお肌づくりで解決しましょう。
開いた毛穴は、元に戻らないの?
開いてしまった毛穴は、残念ながら、
魔法のように瞬間的に閉じることはできません。
しかし、お肌の外側からと内側からのケアをしっかりすれば、
徐々に目立たなくすることは可能です。
【1】 化粧品のケア
まずはともかく、角質層を徹底的にケアすることが重要です。
1 洗顔でターンオーバーを活発に!
不十分な洗顔で汚れを残すと、肌のターンオーバー(生まれ変わり)を鈍らせ、毛穴まわりの角質を厚く硬くしてしまいます。
まずは、毎日の丁寧な洗顔で、汚れをきちんと落とすことが、毛穴を目立たなくするための第一工程です。
時間が経つと、皮脂汚れの酸化が進みます。
帰宅したらなるべく早く、汚れを落としましょう。
汚れを落としたいからと言って、ゴシゴシこすっては逆効果です。
刺激を与えないよう、優しく丁寧に。
正しい洗顔法は、以前の記事をご参照ください。
https://hadamanma.com/archives/629
2 しっかり保湿して絶対乾燥させない!
化粧水、乳液を正しく使って、乾燥に強い肌づくりをしましょう。
チャッチャッと表面を濡らすだけでなく、コットンを使って角質層全体をうるおすことが大切です。
正しい保湿法は、以前の記事をご参照ください。
https://hadamanma.com/archives/668
【2】食事のケア
お肌のたるみに関しては、化粧品による外側からのケアではどうにもなりません。
毎日の食事に気をつけましょう。
・肌をつくるための、材料となる栄養素
・乾燥に負けないため、肌の水分と脂質のバランスを保つ栄養素
これらをバランスよく栄養を摂ること。
特に下記の栄養素が重要です。
〈肌の原料〉
・コラーゲン…豚足、鶏皮、手羽先、軟骨、牛すじ、ゼラチンなど
〈肌のコンディションを保つ〉 ・ビタミンA…緑黄色野菜、レバー、うなぎなど
〈脂質、水分の代謝調整役〉
・ビタミンB群
ビタミンB1…豚肉、うなぎ、たらこ、ナッツ類など
ビタミンB2…豚レバー、鶏レバー、牛レバー、牛乳など
ビタミンB6…かつお、まぐろ、バナナなど
ビタミンB12…牡蠣、さんま、あさり、ニシンなど
〈酸化ダメージを回復〉
・ビタミンC…野菜、柑橘類など果物、焼き海苔など
・ビタミンE…植物油、ナッツ類など
〈肌細胞にしっかり酸素を届ける〉
・ヘム鉄…豚レバー、鶏レバー、牛もも肉、しじみ、あさりなど
「毛穴の目立たない肌づくり」とは、「元気な肌づくり」そのものなのです。
日頃からの十分な栄養摂取と、洗顔と化粧品による丁寧なケアで、毛穴の目立たないキメの細かいツヤ肌は作られます。
そしてなるべく甘いもの、脂っこいものを避けて、季節の、色の濃い野菜を摂ること。
緑黄色野菜には、肌に必要なβカロテンが豊富です。
たっぷり摂ることで、新陳代謝が上がり、肌が整ってきます。
スキンケアは外側と内側両方のケアが基本ですが、特に毛穴の開きに関しては、角質層の奥の真皮の問題が無視できないのですね。
夏は特に、色の濃い野菜が美味しい季節。
楽しくもりもり食べることが、毛穴の目立たないきめ細かい肌づくりになるなんて、おいしい話だと思いませんか。
今日も、おいしく楽しくきれいになりましょう!