月: 2019年8月

  • 秋を迎える前に!原因別「夏バテ肌」6つのレスキュー法

    秋を迎える前に!
    原因別「夏バテ肌」6つのレスキュー法

    肌も夏バテする? 夏の終わりは、トラブル急増!

    ずいぶん秋めいてきた地域もあると思いますが、夏の終わり、お肌の調子はいかがでしょうか。蒸し暑かった今夏。過酷な季節をくぐった肌も、ぐったり「夏バテ」していませんか?

    たとえば、朝起きたばかりなのに肌ツヤが悪く、くすみを感じたり。原因のわからない吹き出物ができたり。毛穴が目立ってきたり、シミが濃くなってきたり……

    今回は、そういった夏の肌トラブル原因を細かく分析し、今からできるレスキュー法までご案内いたします。本格的な秋になる前に、夏ダメージをしっかりケアしていきましょう!

    原因1 紫外線

    原因1 紫外線

    この夏も紫外線の強い日が続きましたね。

    地上に降り注ぐ紫外線にはUVAUVBがありますが、そのどちらも5~8月が紫外線量のピークでした。気をつけていても、レジャー先でうっかり日焼けしてしまった方も多いのではないでしょうか。

    紫外線は黒い日焼けだけでなく、お肌にたくさんのダメージを与えます。

    生活紫外線」と呼ばれるUVAは、波長が長いため雲や窓ガラスを通過し、気づかないうちにじわじわと肌の真皮層までダメージを与えます。大切なハリや潤い成分を破壊し、肌老化の大きな原因に。

    波長が短いUVBは「レジャー紫外線」とも呼ばれ、短時間で肌表面に強いダメージを与えます。大量に浴びるとヒリヒリと赤く炎症を引き起こし、皮膚ガンなどの原因にもなります。

    UVの図解

    紫外線から細胞を守ろうとメラニン色素が生成されるので、お顔全体がくすんだ印象に。はっきりと日焼けした自覚がなくても、なんとなくお肌がごわついたり、かさついたりするのは、紫外線ダメージのせいかもしれません。

    【レスキュー法】

    ダメージをいち早くケアするため、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)をサポートしましょう。

    まずは、日頃のスキンケアでしっかり潤いを与えて。潤い不足だと肌の修復がうまくいかず、本来のバリア機能も十分に働きません。日に焼けて火照った肌をクールダウンするためにも、化粧水をたっぷり使ってください。軽いやけどや炎症状態になっていることもあるので、余計な刺激を与えないようにやさしくお手入れしてくださいね。

    食生活では、たんぱく質やビタミンCを積極的に摂取しましょう。紫外線ダメージを受けた肌細胞の修復を助ける、大切な美肌成分です。ビタミンCには黒くなったメラニン色素を薄くする働きもあります。

    もちろん、これから秋になっても紫外線は降り注ぎ続けるので、毎日の日焼け止めもお忘れなく。

    原因2 乾燥

    原因2 乾燥

    インナードライ」という言葉をご存知でしょうか。「隠れ乾燥」とも言いますね。

    汗で肌表面がしっとり濡れていたり、皮脂でテカっていたりすると気がつきにくいのですが、潤って見えるのは表面だけで、肌の奥は乾いていることが多いのです。インナードライになると、かゆみが出たり、ニキビやあせもなど炎症を起こしやすくなります。

    原因はいろいろあるのですが、まずひとつは、汗をかくので体内の水分が奪われやすいこと。自覚なく脱水状態になっている人は少なくありません。
    次にエアコン。涼しい室内は空気が乾燥していて、特に風があたる席では絶えず肌表面の水分が奪われ続ける状態になります。さらに前述したような紫外線のダメージによって、お肌の潤いを抱え込む力が弱まり、乾燥しやすくなっています。

    そして、ベタベタするからと保湿をおざなりにしてしまうのも、大きな原因のひとつ。油断しているうちに、知らぬ間に肌の奥がどんどん乾いているかもしれません。

    【レスキュー法】

    やはり、もっとも大切なのは保湿ケア。化粧水をたっぷり使うのはもちろん、乳液も忘れずに。この季節は乳液のベタつきを嫌う方も多いのですが、油分でフタをすることで潤いを肌に閉じ込めることができます。毎日たっぷりの化粧水で水分補給したら、オイルや乳液を上手に使って油分の調整を。

    また、肌の奥の潤いを復活させるため、肌の材料となるコラーゲンやタンパク質をしっかりと摂ることも欠かせません。

    食欲が落ちやすい夏は、知らず知らずに栄養不足に陥っている人も少なくありません。その影響は時間差で肌に表れてくるので、摂りそびれた栄養を補給するためにも、毎食の栄養バランスには気をつけていきましょう。

    原因3 毛穴の開き

    原因3 毛穴の開き

    暑い日が続くと気になってくるのが、毛穴

    気温や湿度が上がると皮脂分泌が活発になり、毛穴が開きやすくなります。紫外線やエアコンの乾燥によっても、肌のキメが乱れて毛穴が目立つようになります。

    そこに皮脂などの汚れが詰まると、ザラつきやポツポツ黒ずんだイチゴ鼻の原因に。夏バテで肌のターンオーバーが乱れるのも、角質がつまりやすくなる原因です。悪化するとニキビなどの炎症になることもあります。

    【レスキュー法】

    やはり、毛穴の汚れをしっかり落とすことが大切です。もうしばらくは残暑が続き、汗や皮脂などで肌が汚れやすいため、毎日の洗顔をていねいに行いましょう。

    洗顔の様子

    洗顔の際は、絶対に刺激を与えないように「やさしく」行うのがポイント。どんなに角栓が気になっても、毛穴のいじりすぎはNG!ゴシゴシこすったり、無理やり毛穴をつつくような行為は肌を傷つけ、かえって毛穴を目立たせてしまいます。

    洗顔料をたっぷり泡だてて、軽い力でくるくると洗いましょう。人差し指など力を入れやすい部分を使わず、中指と薬指の腹を使うと良いですよ。洗顔前に蒸しタオルなどで顔を温めて(熱いタオルは必ず冷まして!)肌を柔らかくしておくと、汚れ落ちも良くなります。

    もちろん、こちらも保湿が重要です。冷たい化粧水で、毛穴を引き締めながら水分をしっかりと与えましょう。肌の油分が足りないと皮脂の過剰分泌の原因になるので、乳液やオイルも活用してくださいね。

    原因4 汗と雑菌

    紫外線や乾燥ほど注目されないものの、夏の肌トラブルの大きな原因になっているのが、と、それによる雑菌の繁殖です。

    汗にはわずかながら塩分やアンモニアなどが含まれているため、弱っている肌にはそれだけで刺激になることがあります。特に水分が蒸発するとその濃度が高くなるので、かゆみやヒリヒリ感が生じやすくなります。ベタベタ汗にはホコリ汚れも付着しやく、さらなる刺激となる場合も。

    そして弱酸性の肌に対して汗はアルカリ性のため、かいた汗を放っておくと肌のpHバランスが乱れて雑菌が繁殖しやすくなります。かいたばかりの汗は臭いが気にならないのに、時間が経つと汗臭くなりますね。これは雑菌が繁殖したせい。

    保湿や洗顔に気をつけているのに、最近顔のかゆみや吹き出物が気になる……という方は、汗や雑菌の影響を受けているかもしれません。

    【レスキュー法】

    汗トラブルを解決するには、清潔さを保つのが一番!

    9月になると大分涼しくなりますが、日によっては夏が戻ったように暑い日もあるでしょう。じんわりかいた汗の方がベタつきやすく、肌刺激にもなりやすいと言われています。汗をかいたら、ハンカチやタオルでこまめに拭き取りましょう。使い捨ての汗拭きシートも便利です。

    汗を拭く女性

    そして、帰宅したらすぐに洗顔。クレンジングとたっぷりの泡洗顔で汚れをしっかりリセットして、肌を清潔に保つようにしてください。

    原因5 冷え

    原因5 冷え

    意外と多くの人が悩んでいる、夏の冷え。これも、肌トラブルの要因です。

    夏の間、冷たい食べ物や飲み物ばかり口にして、内臓から冷やしていませんでしたか。つい薄着で出かけてしまい、オフィスのエアコンに震えていませんでしたか。

    体が冷えると代謝が下がり、ターンオーバーが乱れて肌ツヤにも悪影響が出ます。お肌の生まれ変わりがうまくいかないと、紫外線や乾燥ダメージもうまく修復できません。

    【レスキュー法】

    「寒い」と思う前に、日頃から体を冷やさないような生活を心がけましょう。

    部屋の冷やし過ぎに注意して、オフィスにはストールや靴下を常備しておくと便利です。これからの時期は1日のうちの温度変化も激しいので、脱ぎ着しやすい羽織ものを持ち歩き、上手に体温調節を。

    入浴はなるべくシャワーで済ませず、湯船に浸かって芯から温めるようにしましょう。マッサージで血行を促すのも効果的です。

    普段の水分補給でも、常温や温かい飲み物をチョイスしたり、生姜の入ったブレンドティーなどを常備したり、体を冷やさないように気をつけてください。

    体を冷やさないように温かいドリンクを飲むのもおすすめ。

    また、炭水化物(糖質)を控えると代謝がアップすると言われていますが、完全にカットすると逆効果に。脂質を制限しすぎるのも、冷えの原因になります。夏、無理なダイエットによって糖質や脂質を制限しすぎることで、かえって冷えを招いているかもしれません。バランスの良い食生活も忘れずに。

    原因6 栄養不足

    原因6 栄養不足

    暑くて疲れていると、食欲も減退しがち。お肉が好きな人も、この時期はちょっと敬遠してしまいませんか。

    そんなわけで、タンパク質やビタミン類が不足していないかチェックしてみてください。昨日、お肉やお魚は食べましたか? 野菜は足りていますか? そうめんや冷やし中華など、さっぱりした麺料理ばかり食べていると、栄養にも偏りが出てしまいます。

    タンパク質は、肌の材料。紫外線や乾燥によりダメージを受けた肌を修復するのに、必要不可欠な栄養です。それを肌に活かすためにまた絶対必要なのが、ビタミン類。これらが不足した状態では、当然キレイな肌は作られません。

    【レスキュー法】

    結局は、バランスの良い健康的な食事がいちばん、ということになりますね。「分かってはいるけれど、なかなか……」という方、どうぞHadamanmaの美容レシピ「食べるスキンケア」連載も参考にしてください。

    →これまでのレシピ記事は、こちらからチェック!

    毎日の食事でどうしても取りこぼしがちな栄養は、市販のサプリメントで補っても良いでしょう。その際は、できるだけ品質が良く、原材料など信頼できるものを選びたいですね。

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    ソイ+ホエイのWタンパク質に、25種以上の美容素材を配合した、美容専門プロテイン。選べるフレーバーで、おいしく楽しみながら栄養補給が可能に。スポーツ時はもちろん、ダイエットの置き換え食や、不足しがちな栄養を補う美容食としてもおすすめです。

    * * *

    ようやく秋が見えてきました。

    「夏バテ肌」を「秋枯れ肌」にしないために、大切なのは毎日の生活習慣。丁寧なお手入れと栄養たっぷりの食事が、明日の肌を決めるのです。

    毎日鏡を覗いて「今日のわたしは輝いているかな?」とスマイルチェックしましょう。がんばっている自分のお肌の不調にいち早く気づいて、大切にケアしてあげてくださいね。

  • 日焼け・乾燥肌の回復に!コラーゲンの正しい摂り方とは?

    日焼け・乾燥肌の回復に!
    コラーゲンの正しい摂り方とは?

    コラーゲン研究の最新情報!
    本当に効果的な方法が明らかに。

    お盆も過ぎ、秋は目の前だというのに、まだまだ暑い日が続きますね。

    高温多湿、強烈な紫外線、エアコンの乾燥など、肌にとってはかなり過酷な季節を過ごす中で、体だけでなく肌もバテてきているかもしれません。秋を迎える前に、夏の疲れをリセットしたいものですね。

    そこで、今回注目するのは「コラーゲン」。

    化粧品でも健康食品でもよく耳にするコラーゲンですが、なぜ肌に良いとされるのか、実はよくご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。「肌にいい!」と言われる一方で「塗っても食べても意味がない」と噂されるなど、意外と分からないことも多いですよね。

    近年、コラーゲン研究の進展はめざましく、新たな事実が次々と分かってきています。それを知ると、今までの常識と違う印象をお持ちになるかもしれません。

    この機会に、最新の情報ともに効果的なコラーゲンの摂り方を学びましょう。きっと、夏のお疲れ肌のダメージ回復に役立つはずです。

    ハリ・ツヤ肌に欠かせない!
    「コラーゲン」の正体は?

    そもそも「コラーゲン」は、タンパク質の一種。

    体を作っているとても重要な成分で、特に肌に関して言えば、ハリやみずみずしさを支える大切な要素です。

    具体的に言うと、人の肌は一番外側の「表皮」、その下の「真皮」、さらに「皮下組織」の三層から成っているのですが、真皮の実に70%を占めるのが、コラーゲン。繊維状のコラーゲンがエラスチンやヒアルロン酸などと複雑に絡み合うことで、肌の弾力や潤いを保っているのです。その様子は、よくベッドのスプリングに例えられます。

    肌の図解

    いわば「お肌の土台」。コラーゲンなしにハリ・ツヤ肌はあり得ず、もちろん、お疲れ肌の回復にも欠かせないわけです。不足したら大変ですね。

    また、コラーゲンは優れた保湿成分で、化粧品にもよく使用されています。

    しかし、化粧品は一般的に肌を美しく整えるものなので、コラーゲン配合の化粧品を肌の外側にいくらつけたからといって、肌細胞の中のコラーゲンが増えるわけではありません。

    そこで、「コラーゲンを食べる」ことが大切になるわけです。

    「食べても意味がない」はウソ?
    コラーゲンの本当の話。

    コラーゲンはタンパク質の一種。

    体内のコラーゲンを増やすため、コラーゲン豊富な食事やサプリメントを摂って内側からアプローチする。昔からメジャーな美容法ですね。

    でも気になるのが、ときどき聞かれるこの言葉。

    「コラーゲンを食べても、肌のコラーゲンにはならない。だからコラーゲンを食べても無意味!

    これはウソ? それともホント?

    確かに、経口摂取したコラーゲンは、体内で消化されるときにアミノ酸に分解されてしまうので、「食べたコラーゲンが“そのまま”肌のコラーゲンになって定着する」ことはありません。

    しかし私たちの体は、食べたコラーゲンを材料にして「自らコラーゲンを作り出す」力を持っています。

    近年の研究でも「コラーゲンを摂取すると体内のコラーゲン産生が促進される」ことが分かっており、コラーゲンを食べるのは決して無意味ではありません。

    「私たちの体は、食べたものから作られている」

    Hadamanmaを運営する食品屋・タマチャンショップが以前からお伝えし続けてきたメッセージですが、美肌づくりにおいても同じことが言えるのです。

    毎日の食事で、
    たっぷりコラーゲン補給!

    普段の食事でコラーゲン摂取といえば、やはりお肉をいただくのがもっとも手軽で身近な方法です。

    特にコラーゲンが多いとされるのは、豚足や豚耳、牛すじ肉やテールなど。うなぎやスッポンもコラーゲン食材です。毎日は難しいですが、機会があればいただきたいものですね。

    Hadamanmaの「食べるスキンケア」連載でも、これまでコラーゲン豊富なレシピをたくさんご提案しています。

    美味しくて、きれいになれるメニューばかり。ぜひチェックしてくださいね。

    コラーゲンが多いとされるのは、豚足や豚耳、牛すじ肉やテールなど。うなぎやスッポンもコラーゲン食材です。

    ▼エスニックな肉料理で、夏ダメージ対策!

    コラーゲンたっぷり鶏肉ケバブ

    ▼日焼けからの復活肌レシピ

    もち麦入り鶏レンコン餃子

    ▼コラーゲン入りメニューで、ダメージ肌にも潤いを

    ワンタンわかめスープ

    もっと効果的にコラーゲンを!
    「ペプチドで摂る」という新発想。

    毎日健康的な食事を摂るのも大切ですが、より効率的にコラーゲン補給を目指したいなら「コラーゲンペプチド」を活用するのも良いでしょう。

    そもそも、動物性の食材に含まれているコラーゲンは、分子レベルで見ると沢山のアミノ酸が連なって三重のらせん構造を形づくっています。このままでは消化・吸収されにくいため、効率的に取り入れるには、かたまりをほぐす必要があります。

    まずコラーゲンを加熱し、分解するとゼラチンになります。コラーゲン=プルプルとしたイメージも、このゼラチンによるものでしょう。そこからさらに酵素で分解したものが、コラーゲンペプチドです。

    コラーゲン:多くのアミノ酸が繋がっている状態。ゼラチン:コラーゲンを加熱し、抽出・分解されたもの。コラーゲンペプチド:ゼラチンからさらに細かく酵素分解したもの。アミノ酸:一つあたりのサイズはコラーゲンの1/3000

    少し前までは、経口摂取したコラーゲンは一度 “すべて”アミノ酸に分解され、必要に応じて体内でコラーゲンに再合成されると言われていました。これはタンパク質を摂取しても同じなので、「わざわざコラーゲンの形で食べなくても、肉や大豆を食べていれば十分」と考える人も多かったのです。

    しかし最近では、コラーゲンはすべてがアミノ酸に分解されるのではなく、一部はペプチドの状態になって、体内のコラーゲンやヒアルロン酸の生成に役立っていることがわかっています。

    そして最初からペプチドを摂取した場合は、コラーゲン(タンパク質)のように「アミノ酸へ分解→体内でコラーゲンに再合成」という工程が要らないため、より効率的に吸収、活用され、満足な美容効果を得られるという研究結果も出ています。

    もちろん、アミノ酸も骨や内臓など体づくりのあらゆる材料になるので、肉や大豆などの高タンパク食品を食べるのは大切なこと。バランスの良い食生活が何よりの美肌作りの秘訣です。しかし、より集中的に夏のお疲れ肌をケアしたいとき、美肌づくりの効果を実感したいときは、コラーゲンペプチド摂取が効率的というわけです。

    コラーゲンペプチドは普通の食材では難しいので、サプリメントを活用しましょう。世の中にはいろんなコラーゲンサプリメントがありますが、種類や質によっては実感がまったく違ってくるので、素材や製法をしっかりと確認して、品質の良いものを選んでくださいね。

    そして、さらに効率的に美肌をつくるため、プラスしたいのが「ビタミンC」です。

    ビタミンCとコラーゲンは、
    美容の黄金コンビ!

    食べたコラーゲンを材料に、体内でコラーゲン産生するのに欠かせないのが「ビタミンC」。

    アミノ酸やコラーゲンペプチドを肌内部のコラーゲンとして組み立てる際に働く体内酵素を、ビタミンCがサポートしてくれます。せっかく摂ったコラーゲンを無駄なく美肌に活かすため、ぜひ一緒にビタミンCを補給するようにしましょう。

    ビタミンCは体内でのコラーゲン生成を強力にサポート

    体内のコラーゲンは加齢とともに減少しますし、ビタミンCはそもそも体内では作られない栄養です。どちらも毎日の食事でしっかりと摂取することが大切になってきます。

    特に、体が疲れたりストレスを感じたりしているときは、ビタミンCが多く消費されると言います。過酷な気候が続く今の時期、お疲れ肌を回復するためにも、コラーゲンと共にビタミンCをたっぷり摂るようにしましょう。

    ビタミンCは夏野菜や果物に豊富なので、旬の味覚を楽しみながら取り入れていってくださいね。量を摂るのが難しい方は、スムージーにしたり、ビタミンCサプリメントを活用してはいかがでしょうか。

    * * * 

    今回は、コラーゲンを内側から補給するお話をメインにお伝えしましたが、外側からのケアも大切です。

    特に紫外線は、せっかく作ったお肌の奥のコラーゲンも次々破壊してしまいます。秋口になり日差しが優しくなっても、しっかり日焼け止めを塗ってUV対策を続けましょう。

    お肌の潤いを守るためにも、毎日の丁寧なスキンケアも欠かさないようにしたいですね。

    ●Recommend

    ひにまけぬ」「やさいのおまもりUVクリーム

    野菜や植物由来エキスをたっぷり配合した、食品屋さんの日焼け止め。お肌に潤いを与えながら、紫外線ダメージからしっかり守ります。

    もうすぐ厳しい夏が終わります。

    季節の変わり目で気候も乱れやすくなりますので、お肌だけでなく体調にも気をつけてくださいね。

  • 食べるスキンケアvol.43美肌食材満載!「ミールス風・夏野菜たっぷりカレー」

    食べるスキンケアvol.43
    美肌食材満載!「ミールス風・夏野菜たっぷりカレー」

    夏に摂りたい栄養を、一皿でたっぷりといただけるカレーです。
    流行りの「ミールス(南インド風カレー定食)」に似せて、2種類のカレーを作り、サラダなどの副菜もたくさん盛り付けてみました。

    食欲の落ちがちな夏に不足しやすいタンパク質は、豚ひき肉入りの豆カレーで。夏の緑黄色野菜はラタトゥイユ・カレーにして、ビタミンもたっぷり補給。スパイスの効いたカレーにすることで、暑い日にも食べやすく仕上げました。
    副菜にはヨーグルトサラダやキャロットラペを合わせて、美肌にうれしい食材が盛りだくさんです。

    種類は多いですが、ひとつひとつは簡単に作れるものばかり。たくさん作って常備菜にしても、普段の食卓の華やかな彩りに使えます。大きなお皿に豪快に盛り付けて、目でも楽しんでみてください。

    ミールス風・夏野菜たっぷりカレー

    ※材料はすべて4人前/()内は摂れる栄養素

    ▲左から、豆カレー、夏野菜のラタトゥイユ・カレー、人参とレッドキドニーのラペ

    ●豆カレー

    【材料】

    ひよこ豆水煮 150g(タンパク質、ビタミンB群、ミネラル)

    豚ひき肉 150g(タンパク質、ビタミンB群)

    カレー粉 大さじ1

    ヨーグルト 大さじ1

    はちみつ 小さじ1/2

    にんにく 1片

    しょうが 8g

    塩 適量

    【作り方】

    1 フライパンに油(分量外)を熱し、刻んだにんにく・しょうがを入れ、香りが出たら豚ひき肉を炒める

    2 肉の色が変わってきたら他の材料を全て入れ、火が通るまで炒めて塩で味を整える

    ……………………………………………………………………

    ●夏野菜のラタトゥイユ・カレー

    【材料】

    なす 200g

    ズッキーニ 150g(ビタミンC・B2、カリウム)

    パプリカ 1個(ビタミンA/βカロテン、ビタミンC、E)

    オクラ 4本(β-カロテン、カルシウム、食物繊維)

    カットトマト 150g(リコピン、ビタミンC)

    にんにく(みじん切り) 1片

    ローリエ 2枚

    カレールー 25g程度

    ガラムマサラ 小さじ1/2

    塩 小さじ1/2

    【作り方】

    1 野菜を一口大に切る

    2 オクラ以外の材料をすべて、耐熱容器に入れる。カレールーは野菜の中に埋めるように入れる

    3 ふんわりラップをして、電子レンジ600Wに4分かけたら出して、全体を混ぜる

    4 再び電子レンジで4分かけ、オクラを加えて全体を混ぜる

    5 さらに電子レンジで4分かけ、ラップをしたまま15分程度置いて、味を馴染ませる

    ……………………………………………………………………

    ●人参とレッドキドニーのラペ

    【材料】

    人参 100g(β-カロテン、食物繊維)

    レッドキドニービーンズ(水煮) 50g(鉄分、カルシウム、食物繊維)

    酢 大さじ1

    砂糖(または はちみつ) 小さじ1/2

    クミン 小さじ1/4

    塩 適量

    【作り方】

    1 人参を千切りにし、塩ひとつまみを振って5~10分置く。水気が出たら絞る

    2 全ての材料を混ぜ、味が馴染むまで30分以上置く

    ▲左から、アボカドとトマトのサラダ、キュウリとバナナのヨーグルトサラダ

    ●アボカドとトマトのサラダ

    【材料】

    アボカド 100g(不飽和脂肪酸、ビタミンE、B2)

    トマト 150g(リコピン、ビタミンC)

    紫玉ねぎ 50g(アントシアニン、硫化アリル、ケルセチン)

    青唐辛子(または ししとう) 2本

    塩 適量

    【作り方】

    1 野菜は全て約7ミリ角(青唐辛子は7ミリ厚)にカットする

    2 塩を適量加え、混ぜ合わせる

    ……………………………………………………………………

    ●キュウリとバナナのヨーグルトサラダ

    【材料】

    キュウリ 1/2本(カリウム、ビタミンK、ビタミンC)

    キウイ 1本(ビタミンC・E、カリウム、食物繊維)

    バナナ 1本(カリウム、ビタミンB6)

    梨(またはりんご) 1/4個(アスパラギン酸、カリウム、食物繊維)

    ギリシャヨーグルト 80g

    塩 小さじ1/8

    コショウ 少々

    パプリカパウダー 適宜

    ミント 適宜

    【作り方】

    1 野菜と果物は全て約7ミリ角にカットする

    2 キュウリとミント以外の材料を全て混ぜ合わせる

    3 食べる直前に、キュウリとミントを加えて混ぜる

    ※キュウリとミントは苦味が出やすいので、食べる直前に混ぜてください

    ……………………………………………………………………

    ●ターメリックライス

    【材料】

    米 2合

    三十雑穀(白) 大さじ2(ビタミン、ミネラル)

    クミンシード 小さじ1(ビタミンC、B2)

    オリーブオイル 大さじ1

    ターメリック 小さじ1

    水 2合分

    【作り方】

    1 米を洗う

    2 クミンシードをオリーブオイルで炒め、香りを出す

    3 1、2と他の材料を全て入れ、炊飯器で炊く

    ↓ ↓ ↓

    カレーや副菜を準備したら、盛り付けします。

    平皿の真ん中に、丸い型で成型したターメリックライスを配し、カレーや副菜を彩りよく盛りつけましょう。

    トッピングに、パクチーやレタス、ミント、すだちを合わせても良いですよ。

    自由に混ぜながら、楽しくお召し上がりくださいね。

  • 紫外線に負けない!6つの生活習慣

    紫外線に負けない!
    6つの生活習慣

    夏本番。ギラギラと照りつける太陽に、否応でも日々の紫外線対策が欠かせませんね。

    日焼け止めクリームを塗ったり、UV対応のファンデーションを使ったり、さまざまな工夫をしていらっしゃることでしょう。

    このHadamanmaのコラムでも、日焼け止めの重要性や、日焼け後のスキンケア方法は繰り返しお伝えしてきました。

    実は、そういった直接的な「スキンケア」以外にも、紫外線からお肌を守る術があります。

    夏の紫外線に負けない美肌をつくる、6つの方法をご紹介しましょう。

    1 室内でも油断できない!
    外出しない日の紫外線対策

    紫外線対策は室内でも油断大敵

    地上に届く紫外線はA波(UVA)とB波(UVB)がありますが、中でも肌の奥・真皮にまで達して肌細胞を傷つけるUVAは波長が長く、窓を通して室内にも入ってきます。日当たりの良いリビングはとても気持ちの良いものですが、気づかないうちに日焼けをしているかもしれません。

    お出かけをしない日でも、できるだけ日焼け止めを塗っておくことはもちろん、UVカット加工のされた窓フィルムやカーテンの使用もおすすめです。

    ただしUVカット機能には統一規格がなく、製品により効果や特性が異なります。製品の販売店やメーカーに確認しながら、効果的に使っていきたいですね。

    2 意外な落とし穴!
    「目」から受ける紫外線ダメージ

    顔や腕などに気を使う方は多いですが、「目周り」の紫外線対策はできていますか?

    顔や体は、日焼け止めや洋服でしっかりと対策していても、「目」からの紫外線に気をつけている人は、意外と少ないのではないでしょうか。

    目からの紫外線ダメージは意外と大きく、白内障やドライアイなど、多くの健康トラブルの原因となります。

    また、直接お肌が紫外線を受けていなくても、強い日差しを見るだけで日焼けしてしまうってご存知でしたか?

    強い紫外線が目に入ることで、脳が肌を守ろうとメラニン色素を作るように命令を出し、その結果、肌が黒く焼けてしまうのです。

    これを防いでくれるのは、もちろんサングラス。UVカット機能のついたサングラスなら、目から入る紫外線を大幅にカットしてくれます。

    ただし、注意したいのはその選び方。

    あまり濃い色のサングラスをかけていると、より多くの光を取り込もうとして瞳孔が開き、サングラスの隙間から入ってくる紫外線を最大限に取り込んでしまいます。

    眩しさを抑えながらも、濃すぎない明るい色のサングラスを選ぶようにしましょう。

    3 おしゃれに楽しくUVケア!

    ストールなどおしゃれなアイテムがお店にいっぱい並んでいます。紫外線対策こそおしゃれにしましょう。

    日焼け対策をがんばるあまり、全身黒づくめで爽やかさとは程遠い姿になっていませんか?

    おおげさなアームカバーで見るからに暑苦しい、顔がすっぽり隠れるサンバイザーで誰だか分からない……そんな完全武装では、せっかくのきれいな肌も活かせず、楽しい季節がもったいないですね。

    最近では、UV機能のついたおしゃれなアイテムがたくさん出ています。薄手で明るい色のロングカーディガンや、涼しげな素材のストール、大きめの麦わら帽子など、見た目にも爽やかなアイテムを上手に活用して、夏のファッションも楽しみたいですね。

    4 毎日の食生活で、食べる日焼け止め

    体は、食べたものからしか作られません。食欲が落ちて、ついついそうめんなど冷たくさっぱりとしたものばかり食べてしまいがちな季節ですが、栄養不足はお肌から元気を奪います。

    お肌が弱っていると、当然紫外線のダメージも受けやすくなりますね。

    夏に不足しがちなのは、タンパク質。

    お肌を作っている大切な原料なので、本当はダメージを受けやすいこの時期にこそ、積極的に摂りたい栄養です。タンパク質の豊富なお肉や大豆などを意識的に摂取するよう、献立を工夫してみましょう。

    また、ビタミンCはそれ自体が美容の味方であるだけでなく、体内でのタンパク質の分解や再合成を助けます。せっかく摂ったタンパク質を余すことなく活用するためにも、ビタミンCもたくさん摂るよう心がけましょう。

    食欲がないときは、サプリメントに頼るのも一手ですよ。

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    5 マッサージで、血行促進。

    血液を流すイメージでマッサージ

    夏は薄着をしている上に、商業施設やオフィスの強いエアコンで冷えやすい時期です。特に女性は男性より筋肉量も少ないため、冷えで悩む方は多いでしょう。

    血行が悪くなると、肌の再生スピードも落ち、紫外線ダメージがいつまでも肌の深部に残り続けてしまいます。暑い時期には手薄になりがちですが、実は夏こそ「冷え対策」がとても大切なのです。

    毎日のお風呂も、ついシャワーでささっと済ませがちですが、なるべく毎日湯船に浸かって体を温めましょう。お風呂上がりには血行促進のマッサージを行うと効果的です。

    血流が元気なら、肌のすみずみにまで酸素や栄養が行き渡って、ターンオーバーも促されます。今日受けたダメージを、なるべく明日に残さないよう、夏もマッサージを習慣にしてくださいね。

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    6 快適な睡眠で、一日を終えよう。

    快適な睡眠をとることで、綺麗なお肌を保つことができます。

    そして何より、お肌の大敵は睡眠不足。寝苦しい夜も多い季節ですが、快適な睡眠はぜひ守ってください。

    「寝るときにはエアコンを使わない方が良い」と思っている方も多いのですが、この猛暑の中では熱中症の危険もありますし、単純に寝つきが悪くなる原因にもなるため、無理は禁物です。

    エアコンをつける場合は、温度を28℃前後に設定し、顔や体に風が直接当たらないように気をつけてください。扇風機やサーキュレーターを併用して、あまり温度を下げ過ぎないようにする工夫を。

    エアコンが苦手な方は、凍らせたペットボトルを扇風機の前に置くだけでも、風がひんやりとして寝苦しさを軽くしてくれます。保冷剤をきんちゃく袋などに入れて、扇風機のフードにくくり付けるのも、短時間ですが涼しさをアップします。

    熱を逃がして快適な肌触りを保つ寝具もたくさん出ているので、ぜひ活用を。シーツや枕カバーを変えるだけで、不快指数は抑えられます。保冷剤で首の後ろを冷やすと全身が涼しく感じられるので、氷枕を使うのも良いですね。きちんとタオルに包んで冷やし過ぎないように気をつけてください。

    ***

    まだ行っていない日焼け対策は、ありましたか?

    万全を期しても100%は防げないのが、紫外線。でも、屋外でも屋内でも対策を怠らないことで、そのダメージを最小限に抑えることはできます。

    気持ちよく、おしゃれに、楽しみながら紫外線対策して、5年後、10年後も美しく過ごしましょう。

  • 食べるスキンケア vol.42タンパク質補給・冷製スープ「キヌア入りガスパチョ」

    食べるスキンケア vol.42
    タンパク質補給・冷製スープ「キヌア入りガスパチョ」

    蒸し暑いキッチンでの調理がつらい季節ですが、美と健康の基本はやっぱり食事。栄養たっぷりのご飯を毎日いただきたいですね。そこで今回はミキサー調理で手軽にできる、栄養満点の冷たいスープをご紹介します。

    スペイン発の「ガスパチョ」は、トマトなどの野菜をすりつぶして作る冷製スープ。

    このレシピでは市販のトマトジュースやホールトマトを使うので、生トマトより効率的にリコピンを摂取でき、さらに人気のスーパーフード「キヌア」をプラスすることで、夏場に不足しがちなタンパク質も補給できます。また、美容効果の高い栄養を新鮮なまま取り入れるために、ピーマンや玉ねぎは生のまま加えます。

    食欲がなくてもさらっと口にできて、夏に嬉しい栄養をしっかり補えるメニューです。

    【材料・2人前】※()内は摂れる栄養素

    A

    |無塩トマトジュース 150ml(リコピン・βカロテン・ビタミンC)

    |カットトマトまたはホールトマト 200g(リコピン・βカロテン・ビタミンC)

    |ピーマン 小1個(ビタミンC・ビタミンA・βカロテン)

    |玉ねぎ 50g(硫化アリル・ケルセチン)

    |レモン果汁 少々(ビタミンC)

    |コンソメ 6g

    |塩 小さじ1/2弱

    |はちみつ 小さじ1

    |ガーリックパウダー 小さじ1/8

    |パプリカパウダー 小さじ1/4

    |こしょう 少々

    |氷(または冷水) 80g

    B

    |キヌア 1/2カップ(タンパク質・ミネラル)

    |水 1カップ

    |カレー粉 小さじ1

    バジル(トッピング用)

    【作り方】

    1 Aの材料を、滑らかになるまでミキサーにかけ、保存容器に移して冷蔵庫で冷やす

    2 キヌアを炊く。Bの材料を鍋に入れ、火にかけ、沸騰したら15分ほど弱火で煮る

    3 2を冷まし、冷えた1と共に皿に盛り、バジルを添える

    ※有塩のトマトジュースでも作れます。その場合は塩加減を調節してください

    ●おすすめ商品

    ホワイトキヌア」「トリプルキヌア

    5000年以上前のインカ帝国時代から愛されてきた穀物。非常に高い栄養価で、NASAが宇宙食として認めたことでも話題になったスーパーフードです。玄米と比較するとタンパク質・鉄分は約2倍、カルシウムは約5倍と言われています。

    レシピ:古金陽子(野菜ソムリエプロ・グラフィックデザイナー)

    「食卓が暮らしをデザインする」との考えを元に、広告の仕事をしながら、家庭料理を研究するフードスタイリスト。二児の母でもあり、「作りこみすぎない美味しいご飯」がコンセプト。野菜ソムリエプロの資格を持ち、地域野菜のPRなども手がける。