月: 2019年4月

  • 食べるスキンケアvol.35行楽を華やかに「野菜たっぷりバーガー」

    食べるスキンケアvol.35
    行楽を華やかに「野菜たっぷりバーガー」

    大型連休のご予定はお決まりですか。旅行やイベントも素敵ですが、いい陽気の日はお弁当を持ってお出かけするだけでも楽しいですね。野菜ソムリエプロ・フードコーディネーターの古金陽子さんと考える「食べるスキンケア」第35回は、陽射しの中で食べたくなる、豪華なバーガーのご紹介です。

    行楽弁当はついお肉や炭水化物が多めになって、野菜が不足しがち。バーガースタイルなら、いろんな野菜を挟んでバランスよく作りやすいですね。

    今回は、「オムレツバーガー」と「和風チキンバーガー」2種類のレシピをご紹介します。どちらも野菜をたっぷり使って、食べごたえ満点です。工夫次第で、アレンジレシピも広がりますね。

    【材料・各1個】 ※( )内は摂れる栄養素

    ■オムレツバーガー

    ・イングリッシュマフィン(★) 1個

    ・トマト 輪切り1枚(リコピン・カロテン)

    ・レタス 適量(カロテン・ビタミン)

    ・オムレツ

            卵 2個(タンパク質)

            マッシュルーム 3個

            ピーマン 1/2個(ビタミンC・カロテン・ポリフェノール)

            ベーコン 30g(タンパク質・ビタミンB2)

            塩・こしょう 少々

    ・トマトソース(★★)

            トマト缶 大さじ3(ビタミンA,C,E・リコピン)

            片栗粉 大さじ1/2

            水 大さじ1/2

            塩・こしょう 少々

    ■和風チキンバーガー

    ・イングリッシュマフィン(★) 1個

    にんじんのきんぴら

    紫キャベツの酢漬け

    きゅうりの塩もみ

    ・鶏ミンチハンバーク

            鶏むねミンチ 100g(ミネラル・鉄分・コラーゲン)

            豆腐 60g(レシチン・イソフラボン・カルシウム)

            乾燥ひじき 1g(ミネラル・βカロテン)

            塩・こしょう 少々

    照り焼きソース(★★)

            砂糖 大さじ1/2

            醤油 大さじ1

            みりん 大さじ1

            酒 大さじ1

            片栗粉 大さじ3/4

    (★)イングリッシュマフィンのほかバーガーバンズ・ピタパンなど、お好きなパンに挟んでください

    (★★)ソース類は片栗粉を入れて作ると液だれしにくく、屋外でも食べやすく仕上がります

    【作り方】

    ■オムレツバーガー

    1 オムレツを作る。マッシュルームとピーマン、ベーコンはみじん切りにする

    2 卵を溶いて1を混ぜ、塩・こしょうで調味する

    3 2をフライパンで小さく焼く。エッグリングを使用する場合は、油を塗ると取り出しやすい

    4 トマトソースを作る。ソースの材料を全部合わせて、弱めの中火にかける

    5 煮詰めてとろみが出たら、火を止め冷ます

    6 粗熱が取れたオムレツ、トマトソースを、レタスやトマトとともにバンズに挟む

    ■和風チキンバーガー

    1 あらかじめ、にんじんのきんぴら、紫キャベツの酢漬け、きゅうりの塩もみを作っておく(下記参照)

    2 ハンバーグを作る。鶏むねミンチと軽く水切りした豆腐、乾燥ひじき(戻さなくて良い)を手でこねて、塩・こしょうで調味する

    3 2を平たい円形に整え、フライパンで両面焼く

    4 照り焼きソースを作る。材料を全部合わせて、弱めの中火にかける

    5 煮詰めてとろみが出たら、火を止め冷ます

    6 粗熱が取れたらハンバーグ、照り焼きソースを、1の具材とともにバンズに挟む

    オムレツと鶏ミンチハンバーグ。

    ▲オムレツと鶏ミンチハンバーグ。

    単体でお弁当のおかずにも使えます。

    にんじんのきんぴら、紫キャベツの酢漬け。

    ▲にんじんのきんぴら、紫キャベツの酢漬け。

    とても簡単で彩り華やかに仕上がるので、こちらもお弁当のおかずや副菜に活躍します。

    〈材料〉

    にんじん 1/4本

    ごま油 適量

    塩・こしょう 適量

    ごま 適量

    〈作り方〉

    にんじんは細切りにし、ごま油で炒め、塩・こしょうで調味。仕上げにゴマを振る

    〈材料〉

    紫キャベツ 1/4個

    塩 適量

    砂糖 大さじ1/2〜1

    酢 大さじ2

    〈作り方〉

    1 紫キャベツは千切りし、塩をかけしばらく置く

    2 出てきた水分を絞り、調味料をかけてしばらく置く

    3 すぐ使わない場合はそのまま保存容器で冷蔵庫に。使う前にキッチンペーパーなどで水気を切る

    〈材料〉

    きゅうり 1/2本

    紫蘇 3枚

    塩 適量

    〈作り方〉

    きゅうりは細切り、紫蘇は千切りにし、塩もみして水分を絞る

    ※作りやすい分量で記載しているため、少し多めにできあがります。バーガーには好みの量を挟んでお召し上がりください

    レシピ:古金陽子(野菜ソムリエプロ・グラフィックデザイナー)

    「食卓が暮らしをデザインする」との考えを元に、広告の仕事をしながら、家庭料理を研究するフードコーディネーター。「作りこみすぎない美味しいご飯」がコンセプト。地域野菜のPRなどを手がけるとともに、季節の野菜やレシピを紹介する二児の母。

  • 春は肌トラブルの宝庫!Vol.4 春独特のストレスを解消しよう

    春は肌トラブルの宝庫!
    Vol.4 春独特のストレスを解消しよう

    すっかり春ですね。新しいことが始まる季節です。

    今月から新生活をスタートさせた人もいらっしゃるでしょう。進学、就職だけでなく、春はなにかと身の回りに変化が多い時期です。

    ワクワクする季節ではありますが、新しい環境に馴染めなくて、ストレスを抱えてしまう人も多いものです。最近なんだか肌の調子が悪い……そんな時は化粧品によるケアだけでなく、心と体のメンテナンスも必要かもしれません。

    シリーズ「春は肌トラブルの宝庫!」最終回は、春独特のストレスの解消についてお話しします。

    気づかないうちに溜めている? ストレスや疲れ。

    気づかないうちに溜まっているストレスに要注意。

    進学や転職、引っ越しなど、大きく環境が変化すれば、それなりの覚悟で対応できるかもしれません。が、実際にはさほど大きな変化でなくても、それまでにはなかったストレスが知らず知らずにかかっていることはあるものです。

    たとえば仕事では、自身に異動がなくても、上司や取引先担当者が変わった・後輩や部下ができた・業務内容が変わったなど、些細な変化による緊張や疲れが続いていたり。家族の進学や昇進によって生活に影響を受けている方もあるでしょう。

    同じ職場・同じ家だから、自分の環境は何も変わっていない。そう思っている人でも、無自覚な疲れがじわじわと溜まってきている頃かもしれません

    ストレスや疲れで自律神経やホルモンバランスに乱れが生じている可能性は、誰にもあります。

    私たちの肌は、体調や精神状態に直結しています。なぜか最近化粧ノリが悪い……それはもしかしたら、心身からのSOSサインかもしれません。

    健康的な食生活と、心のケアをしましょう。

    心を安らげる時間を作りましょう

    まずは、この時期は疲れを自覚しているか否かに関わらずストレスを受けやすいので、あまり無理をしすぎないようにしましょう。春は、お肌と同じように心と体も大変デリケートになっています。

    どんな人でも疲れやすい時期なんだ」と認識して、ほかの季節よりも、自分を優しく、いたわってあげようと意識してください。

    そのために必要なのは、毎日の健康的な食生活と、心のリフレッシュ習慣です。

    食べることを、楽しもう。


    自分が美味しいと思うものを食べて、リフレッシュ

    食事は健康の基本です。栄養のあるものを食べると、体から元気になります。体が元気だと、力が溢れて自然と気持ちも前向きに。気分が落ち込む、イライラする、そんな時は「栄養不足」に陥っていることも少なくありません。

    普段あまり健康的な食事を意識できていない人は、栄養バランスの良い「体がよろこぶ食事」を摂るように心がけましょう。

    自分が美味しいと思うものを食べて、リフレッシュ

    また、おいしいものを食べながら、不幸な気持ちになる人はいません。どうしても落ち込んでしまうような時は、普段はダイエットを頑張っている人も、たまには好きなスイーツをガマンせずに食べて、心をリフレッシュしてみましょう。

    睡眠は、しっかりと。

    睡眠時間は十分に確保し、体を休めましょう。

    どんなに忙しいときでも、心と体の回復には睡眠がいちばん大切です。夜更かしはできるだけ控えて、睡眠時間を十分に確保してください。

    じっくり湯船に浸かったり、軽い運動をしたり、夜はスマホいじりを控えるなど、質の良い睡眠を取る準備にも気を配りましょう。カルシウムビタミンDの摂取もおすすめです。

    ●おすすめ商品

    
「みらいのミルク

    牛乳の約5倍のカルシウムを含有した、スーパーフードで作った穀物ミルクパウダー。おやすみにも大切なグリシンやトリプトファン、GABAなどもたっぷり配合しています。

    楽しく過ごして、ストレス発散。

    楽しい時間を過ごして、ストレスを発散。

    心配事や考え事が多くて眠れない、どうしても気持ちが落ち込んでしまう……そんな人は、悩みについて考えるだけで余計にストレスが溜まってしまいます。いつもより意識して「楽しいこと」「好きなこと」に没頭する時間を作ってみてはいかがでしょうか。

    親しい仲間とカラオケや遊びに出かけたり、好きな音楽を聴いたり、読書や映画の世界に入ってみたり。スポーツ、グルメ、やりたいことをしましょう。思考の整理をするため、思いや考えを書き出してみるのも有効です。

    読書や映画を見たり、やりたいことをしましょう。

    ストレスを解消するには、いつもより「自分を甘やかす」ことかもしれません。

    すぐにスッキリ解決!ではないかもしれませんが、「春だし、いいよね?」と、いつもより少し自分に優しい選択をしていれば、徐々に疲れが癒えるのではないでしょうか。

    ちょっとお肌が疲れてきたら、ぜひ自分の内面にも向き合ってみてくださいね。

    春の肌トラブルについて考える4回シリーズ、いかがでしたか?

    春の肌荒れは、ほかの季節よりずっと複雑な原因が絡み合って起こることが、お分かりいただけたと思います。

    お肌は体の一部。自分の状態としっかり向き合って丁寧にケアしてあげれば、明日の肌は、きっと今日よりご機嫌な輝きを見せてくれるはずです。

    ▼全4回連載「春は肌トラブルの宝庫!」シリーズ

    Vol.1 寒暖差で、肌が敏感に!?

    Vol.2 花粉・黄砂・PM2.5から肌を守る

    Vol.3 春の紫外線、どう防ぐ?

    Vol.4 春独特のストレスを解消しよう

  • 食べるスキンケアvol.34美容にうれしい「コブちらし寿司」

    食べるスキンケアvol.34
    美容にうれしい「コブちらし寿司」

    薄着になって、明るい色を着たくなる気持ちの良い春は、肌ツヤが気になる季節でもありますね。「食べるスキンケア」第34回は、美容食材いっぱいのちらし寿司のご紹介です。

    ビタミンや食物繊維豊富な雑穀米に、良質な油が摂れるアボカド、アンチエイジング食材として注目を集める長芋、抗酸化物質・アスタキサンチンで有名なサーモン、エビ。そんな美容食材を、一度にたっぷり食べられたら最高ですね。

    1937年にハリウッドで考案されたコブサラダをヒントに、食材をダイスに切って並べ、目にも華やかに仕上げました。お好みの食材でオリジナルレシピにアレンジしても楽しいです。

    コブちらし寿司。

    【材料・3〜4人前】 ※( )内は摂れる栄養素

    エビ 6〜8尾(アミノ酸・ビタミンE・アスタキサンチン)

    アボカド 1/2個(オレイン酸・ミネラル・ビタミンE)

    きゅうり 1/2本(βカロテン・カリウム)

    長芋 直径5cm程度なら長さ5cm(ジアスターゼ・鉄)

    サーモン 60〜70g

    いくら 適量

    エディブルフラワー 適量

    米 1合

    三十雑穀ベジ 大さじ1(ビタミン・ミネラル・食物繊維)

    〈蒸し卵〉

    卵 2個(タンパク質)

    みりん 大さじ2

    塩 ひとつまみ

    〈寿司酢〉

    砂糖 大さじ1 1/3

    塩 小さじ1/2

    酢 大さじ2

    〈レモンドレッシング〉

    レモン 大さじ2

    オイル 大さじ1 1/2

    塩・こしょう 適量

    わさび 適宜

    【作り方】

    〈下準備〉

    ・三十雑穀ベジを混ぜて、米を炊く(酢飯コースの水加減に、大さじ2程度の水をプラスする)

    ・寿司酢の材料を合わせ、炊けた米に混ぜておく

    ・ドレッシングの材料をよく混ぜ合わせておく

    1 エビは殻をむいて背わたを取り、茹でる

    2 卵を溶いて調味し、耐熱の器に入れて弱火で15分ほど蒸す(※あらかじめラップを敷いておくと、蒸したあとに取り出しやすい)

    3 すべての材料を細かくカットする。長芋とアボカドには酢を振り、変色を防ぐ

    4 酢飯と具材を彩りよく盛りつけ、エディブルフラワーを飾り、ドレッシングを添える (※ドレッシングは食べる直前に、各自好みでかけてください)

    盛り付けのコツ:酢飯で作った土手に沿わせるように具材を並べると、きれいに盛り付けられます。

    ※写真では具材をそれぞれ縦一列に並べましたが、具材や並べ方は自由にアレンジしてお楽しみください。

    ●今回のレシピに使用した商品

    三十雑穀ベジ

    もち麦や発芽玄米などの国産雑穀に、緑黄色野菜やちりめんじゃこをブレンド。野菜嫌いのお子様や、栄養不足が気になる方におすすめの雑穀米です。

    レシピ:古金陽子(野菜ソムリエプロ・グラフィックデザイナー)

    レシピ:古金陽子(野菜ソムリエプロ・グラフィックデザイナー)

    「食卓が暮らしをデザインする」との考えを元に、広告の仕事をしながら、家庭料理を研究するフードコーディネーター。「作りこみすぎない美味しいご飯」がコンセプト。地域野菜のPRなどを手がけるとともに、季節の野菜やレシピを紹介する二児の母。

  • 春は肌トラブルの宝庫!Vol.3 春の紫外線、どう防ぐ?

    春は肌トラブルの宝庫!
    Vol.3 春の紫外線、どう防ぐ?

    日に日に暖かく、おでかけも楽しくなってくる季節ですね。厚いコートや帽子を脱いで、薄着になる機会も増えてくるでしょう。

    しかし夏に向けて日差しが強くなると、当然、紫外線もどんどん増加します。実はとっても怖い「春の紫外線」、対策は万全ですか?

    春の肌トラブル対策シリーズ、今回は春の紫外線とその防ぎ方について、詳しくお話しします。さっそく今日のお出かけ前から、チェックしてみてください。

    なぜ怖い? 油断大敵な「春の紫外線」。

    真夏に紫外線ケアをするのは一般的ですが、今の時期はどうでしょうか。

    ギラギラと眩しい太陽が照りつける真夏と比べて、まだ涼しく曇り空も多い春は、いまひとつ紫外線を実感しづらいもの。日焼け止めを塗らずに出かけている人も多いのではないでしょうか。

    でも日焼けは、暑い晴れの日だけに起こるものではありません

    「太陽=紫外線」というイメージから、太陽光線の多さ(暑さ)=紫外線の多さと考え、太陽が照りつける暑い日にしか紫外線ケアをしない人もいらっしゃるようですが、太陽の熱は赤外線によるもので、紫外線は別物。春のぼんやりとした曇りの日、風の冷たい中であっても、紫外線はたっぷり降り注いでいるのです。

    春は紫外線が強くなり始める時期。

    特にこの季節は、夏に向けてどんどん紫外線量が急上昇しています

    中でも「UVA」の量は、すでに真夏並み。UVAは大量に浴びても、ヤケドのように赤くなったりヒリヒリしたりはしないものの、UVBよりも波長が長いため、肌の奥・真皮層にまで入り込みます。そして肌のハリツヤに大切な成分や細胞を破壊して、シワ・たるみを引き起こし、じわじわと肌を老化させていくのです。

    さらに、春に紫外線ダメージを受けやすい原因は、私たちの肌のほうにもあります。

    前々回お話ししたように、春の肌は冬から夏への切り替えどき。

    冬肌は角質層が薄くメラニン量も少ないため、紫外線へのバリア力が弱まっています。そんな状態で強い紫外線を浴びてしまうと、肌の奥まで紫外線が侵入し、ダメージをたっぷり受けてしまうのです。

    そうした理由からも、春という季節は、実は一年でもっとも日焼け対策を丁寧に行わなければならない時期なのです。

    「紫外線=悪者」? いいえ、違います。

    紫外線はダメージを与えるだけではありません。

    とはいえ、紫外線を浴びたくないからといって、こんなに素敵な季節に部屋の中で引きこもっていてはもったいないですね。「紫外線」というと、美容の敵、肌に有害といったイメージで語られがちですが、プラスとマイナス両面があって、極端に避けすぎるのも良くありません。

    太陽由来の紫外線を浴びると、体内でビタミンDが生成されます。また、太陽光を浴びると体内時計が整って、心の安定のために大切なセロトニンというホルモンが分泌されると言われています。

    また紫外線には強力な天然の殺菌作用があるので、雑菌の繁殖を抑え、臭いも防いでくれます。

    日焼けや肌老化など怖い側面はあるものの、上手にケアしながら、太陽を気持ちよく浴びたいですね

    日焼け止めは「適量」を「こまめに」塗ろう。

    紫外線ケアの基本は、やっぱり日焼け止め。おでかけ前はもちろん、日当たりの良い室内で過ごす時も、油断せずに日焼け止めを塗ってください

    日焼け止めはこまめに塗り直そう

    大切なのは、塗る量。うっすらと塗っても効果は期待できません。メーカー規定量をきちんと見て、ゴシゴシ伸ばさずトントンとやさしく肌に乗せるように、ていねいに塗りましょう。顔も手足など、見えるところだけでなく、耳やあご下などのフェイスライン、首の後ろなど、見えにくいところまできちんと塗ってくださいね。

    そして、朝に一度塗って終わりではなく、こまめに塗り直すことも忘れずに。

    汗やこすれで、日焼け止めの効果はどんどん薄れてしまいます。特に汗ばむ季節は日焼け止めが流れやすいので、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを選ぶのも良いですね。ハンカチやタオルで汗を拭き取ったあとは、日焼け止めも塗り直すよう心がけましょう。

    ▼日焼け止めや紫外線について、さらに詳しくは過去記事もチェック!

    UVA・UVBとは? 赤い日焼けと黒い日焼けはどう違う?


    意外と知らない紫外線のおはなし

    日焼け止めのSPFやPAってどんな意味があるの?

    紫外線を防ぐお手入れのために、知っておきたいUVケア

    焼けてしまったお肌は、食べてケア。

    紫外線ダメージを受けたら、食べてケア。

    日焼けした、つまり紫外線によってダメージを受けてしまった肌を修復するには、修復に必要な材料を体内に摂り入れることが重要です。肌づくりに必要な栄養を日々の食事で摂るようにすれば、内側からのケアもばっちりですね。

    特に、紫外線ダメージによって発生した活性酸素をケアするためには、抗酸化作用の高い栄養素に注目したいところです。いろいろ難しそうに聞こえるかもしれませんが、皆さんよくご存じの栄養素ばかりですので、ぜひ普段の食事に取り入れてみてくださいね。

    1 ビタミンC

    強力な還元作用のあるビタミンCは、メラニン色素の発生を抑え、無色化を促す働きがあります。また、体内でのコラーゲン生成を助けてくれるので、お肌づくりには欠かせません。体内にとどまる時間が短く、消費量がとても多い栄養素なので、毎日たっぷり摂りたいものです。

    ビタミンC:レモン・ピーマン・キウイ・ブロッコリーなど

    ※柑橘類の一部には光毒性物質(ソラレン)を持つものがあるので、夜に食べるのがおすすめです。

    2 ポリフェノール/カロテノイド(リコピン)

    植物が、紫外線や酸化ダメージから身を守るために作り出す成分。中でもトマトに含まれるリコピンは特に抗酸化作用が高く、活性酸素の働きを抑えるので日焼けケアに最適です。人の体では作り出せない成分なので、食事で積極的に摂りましょう。




    ポリフェノールやカロテノイド豊富な食材:ブルーベリー・ぶどう・トマト・カシス・ナス

    3 ビタミンE & ビタミンA

    抗酸化作用が高く、美容のビタミンと呼ばれるビタミンEは、肌のターンオーバーをサポートしてくれるので、ビタミンCと一緒に摂取したいものです。ビタミンAは、抗酸化作用と免疫力を高めるので、日焼け後のケアに取り入れたい栄養素です。



    ビタミンE・ビタミンA:ほうれん草・アーモンド・レバー・アボカド・人参

    ●おすすめ商品

    
「いのちのワイン

    18種類ものポリフェノールを配合した美容ドリンクパウダー。ビタミンCとEの栄養機能食品でもあるので、紫外線ダメージケアに最適です。水に溶かすと、ほんのりブドウ風味が楽しめます。ノンアルコール。

    せっかくの春です。こんな素敵な季節を、黒づくめの完全武装ではもったいない! 正しく紫外線対策を行って、柔らかな風や明るい日差しのよく似合う、軽やかなおしゃれを思いきり楽しみましょう。

    次回は、意外なところにも潜んでいる「春独特のストレス」についてお伝えします。

    肌トラブルの原因は、気候の変動だけではありません。知らず知らずに受けているストレスの正体と、対策を考えます。来週の更新も、どうぞお楽しみに!

    ▼全4回連載「春は肌トラブルの宝庫!」シリーズ

    Vol.1 寒暖差で、肌が敏感に!?

    Vol.2 花粉・黄砂・PM2.5から肌を守る

    Vol.3 春の紫外線、どう防ぐ?

    Vol.4 春独特のストレスを解消しよう

  • 春は肌トラブルの宝庫!Vol.2 花粉・黄砂・PM2.5から肌を守る

    春は肌トラブルの宝庫!
    Vol.2 花粉・黄砂・PM2.5から肌を守る

    日に日に「飛来物」が増える春。

    一歩外に出ると、花粉や黄砂に苦しみ、窓を開けているだけでも何だか分からないホコリに目や鼻をいじめられて、マスクを手放せない方もいらっしゃることでしょう。

    実はこれらの飛来物は、肌にとっても天敵。涙目やクシャミだけでなく、肌荒れの原因にもなっていること、ご存じですか。

    春の美容トラブルシリーズ第二回は、種類も数も増える「春の飛来物」についてお話しします。うららかで過ごしやすい一方、肌にとっては過酷な季節をどう乗り切るか、考えてみます。

    「春の飛来物」は、肌荒れの一因。

    花粉、黄砂、PM2.5などの大気汚染

    意外と自覚していない方も多いのですが、花粉症で肌荒れを起こすケースは少なくありません。花粉などのアレルゲンは、鼻や目の粘膜だけでなく肌の弱い部分にも刺激を与えて、トラブルの原因になります。

    また、春先に増える黄砂PM2.5などの化学汚染物質と結びつくことで、そのアレルギー性が増すとも言われ、さらに紫外線を浴びるとより強い刺激物質に化学変化し、肌に深刻なダメージを与えてしまいます。

    そんなものがフェイスパウダーのように肌にぴったりはりつき、毛穴に入り込むなんて……想像するだけで、顔がむず痒くなってきますよね。

    うららかで美しい春ですが、私たちの肌は、日々そんな刺激に満ちた空間を生きているのです。

    付着物を、優しくしっかり洗い流す。

    帰宅後すぐに肌に付着した刺激物を洗い流しましょう

    そんな環境から肌を守るには、帰宅したら一刻も早く、刺激物をしっかりと落とすこと。もちろん、ダブル洗顔必須です。

    クレンジング:ミルクタイプなど肌に優しいものを。

    まずは、クレンジング。その役割は、油性汚れを落とすこと。外で付着した刺激物、化学物質を取り除くことができます。刺激によって肌がデリケートになっているので、クレンジング剤はミルクタイプなど肌に優しいものを選び、肌をこすらないようにたっぷり使いましょう。

    洗顔:たっぷりの泡で洗いましょう。

    クレンジング剤を洗い流したあとは、泡洗顔。しっかり泡立てた洗顔料で、余分な皮脂や古い角質、残ったクレンジング汚れを取り除いていきます。さまざまな刺激によってターンオーバーや皮脂コントロールも乱れがちな時期なので、このステップでお肌を整えてあげましょう。

    ●おすすめ商品

    Hadamanma こなゆきコラーゲンクレンジング・こなゆきコラーゲン フェイシャル

    「こなゆきコラーゲン クレンジング」

    「こなゆきコラーゲン フェイシャル」

    ミルクタイプのクレンジングと、弱酸性の洗顔パウダー。アミノ酸・コラーゲン・岩塩など、肌に近い成分構成で作っているから、デリケートなお肌にもやさしく使えます。

    そして洗った後はすぐに、弱った肌を守るために、保湿をたっぷりと行なってください。

    ●おすすめ商品

    「とれたてベジローション」

    「ぜいたくベジミルク」

    食べもの由来の栄養を詰め込んだ、保湿化粧水&美容乳液。優れた保水力を持つ椎茸エキスや、醤油粕由来のセラミド、数種の植物エキスで、潤いとハリのあるお肌へ導きます。

    飛来物を、なるべく遠ざけるために。

    もちろん、あらかじめ飛来物から肌を守ることも大切です。

    外出するときは、必ず日焼け止めや保護クリームで、肌にバリアを塗ってください。飛来物が直接肌につかないようにすることで、ダメージを最小限に抑えることができます。

    日焼け止めを塗るときは、全体につけた後、シミなどトラブルのできやすい部位に重ね付けしましょう。

    トラブルのできやすいところは重ねづけ。

    髪や服の付着物にもご用心!

    飛来物は顔だけでなく、髪の毛や服にも付着します。目には見えなくとも体にたっぷりついたアレルゲンを、そのまま室内に持ち込まないようにしましょう。

    顔だけでなく服や髪などにも飛来物が付着しています。

    帰宅時は、玄関の外で衣服をはたいてアレルゲンを落とし、上着やストールは部屋に入る前に脱ぐようにします。間違っても、コートを着たまま部屋に入り、まずベッドに腰掛ける、なんてことのないようにしてくださいね。その後いくら丁寧にお風呂で体をきれいにしても、寝具に刺激物質が付いていては台無しです。

    外気に触れたバッグなども、なるべく入浴後の時間を過ごす部屋、特にベッド周りには置かないようにしましょう。部屋に持ち込むときは、布やティッシュでホコリを拭き取ると良いですね。

    当然ながら、髪の毛も汚れます。

    髪をかきあげた手で肌を触ることが、肌荒れの原因になるかもしれません。帰宅したら一度髪を梳いてアレルゲンを落とし、なるべく早いタイミングで入浴し、全身をきれいに洗うと安心ですね。

    次回は、「増加する紫外線」への対策をお伝えします。夏に向けて紫外線がどんどん増加するこの季節に、どんな予防や対策ができるでしょうか。来週の更新をお楽しみに!

    ▼全4回連載「春は肌トラブルの宝庫!」シリーズ

    Vol.1 寒暖差で、肌が敏感に!?

    Vol.2 花粉・黄砂・PM2.5から肌を守る

    Vol.3 春の紫外線、どう防ぐ?

    Vol.4 春独特のストレスを解消しよう

  • 食べるスキンケアvol.33「人参とココナッツミルクのポタージュ」

    食べるスキンケアvol.33
    「人参とココナッツミルクのポタージュ」

    生でサラダにしても、カレーや肉じゃがのように煮てもおいしく、さまざまな料理で大活躍する人参。免疫力をアップするカロテンや、腸を活発にする食物繊維も豊富な、美容と健康にとても良い野菜です。

    野菜ソムリエプロ・フードコーディネーターの古金陽子さんと考える「食べるスキンケア」第33回は、そんな人参をたっぷりといただけるポタージュのご紹介です。

    ダイエットやアンチエイジングも期待できると最近注目を集めるココナッツミルクを使用し、ますますスキンケア効果を高めました。

    【材料・3〜4人前】 ※( )内は摂れる栄養素

    人参 300g(カロテン・カリウム・ビタミン)

    玉ねぎ 1/4個(硫化アリル・ケルセチン)

    豆乳 200ml(イソフラボン・大豆タンパク質)

    ココナッツミルク 70g(ビタミンE・中鎖脂肪酸・カリウム)

    昆布 3g

    白味噌 大さじ1

    塩・胡椒 適量

    オリーブオイル 適宜

    セルフィーユ 適宜

    粗挽き胡椒 少々

    【作り方】

    〈下準備〉

    前日から昆布を200〜250mlの水に漬け、昆布水を作っておく

    1 人参は小さめのいちょう切り、玉ねぎはスライスにして600wの電子レンジで5分ほど加熱した後、昆布水で柔らかくなるまで煮る

    2 粗熱が取れたらミキサーで滑らかにする(ハンディタイプなら熱いままで)

    3 2に白味噌、ココナッツミルクを加え、きれいに混ざったら豆乳を加え、火にかける。あたためる程度で火を止め、器に盛りセルフィーユ、オリーブオイル、粗挽き胡椒をかける

    ※手順3では、煮立たせると豆乳が分離するので注意してください

    ※好みのとろみになるよう昆布水、豆乳で調節してください

    レシピ:古金陽子(野菜ソムリエプロ・グラフィックデザイナー)

    レシピ:古金陽子(野菜ソムリエプロ・グラフィックデザイナー)

    「食卓が暮らしをデザインする」との考えを元に、広告の仕事をしながら、家庭料理を研究するフードコーディネーター。「作りこみすぎない美味しいご飯」がコンセプト。地域野菜のPRなどを手がけるとともに、季節の野菜やレシピを紹介する二児の母。