月: 2018年6月

  • 食べる日やけ止め、始めませんか?

    食べる日やけ止め、始めませんか?

    紫外線の気になる季節ですね。

    日々の日焼け対策、きっと気をつけていらっしゃることでしょう。

    正しい紫外線ケアについては、以前にもお話ししました。

    こちらをご参照ください。

    https://hadamanma.com/archives/508

    さて、そうは言ってもこの季節、外側からのケアだけでは、

    どうしても紫外線を100%避けることはできません。

    浴びてしまった紫外線は、活性酸素を生み出し、細胞を酸化させ、

    恐ろしいことに肌の老化を進めます。

    そこで、日々の肌細胞のケアにぜひおすすめしたいのは、

    「飲む日焼け止め」。

    通常、紫外線を浴びると活性酸素が大量に発生し、これが

    肌にダメージを与えて、細胞が酸化します。

    酸化により真皮のコラーゲンなどが硬くなり、肌の弾力が衰えます。

    これが「肌がさびる」と言われる状態ですね。

    しかし、酸化する前に活性酸素を除去してくれる栄養素があるのです。

    それらをバランスよく食べると、肌細胞はいつもフレッシュに保たれ、

    日焼けした肌が、たっぷりと癒されます。

    秋のお肌に、大きな差がつく。

    夏の日焼け対策には、日焼け止めや化粧品だけでなく、

    日々の食事も重要で、夏の間どんな栄養を摂るかが、

    秋の肌に大きな差を生むのです。

    若々しい肌を保つため、内側から紫外線を撃退しましょう。

    酸化を防いでくれる食べ物とは。

    では、食べる日焼け止めとはどんな栄養素なのでしょう。

    それは、カラダを構成する要素を見れば分かります。

    人間の身体は、約60兆〜80兆個の細胞でできています。

    細胞内部の大半は「水分」で、細胞の外側、細胞膜は「油分(脂質)です。

    つまり、細胞の大半は水分と脂質でできていて、それが

    新陳代謝によって常に新鮮な状態に保たれているのです。

    ということは、細胞の酸化と戦うには、

    「水分」「脂質」両方への対策が必要だということです。

    そこで、こんな栄養素が必要になります。

    ビタミンC→水分の酸化を防ぐ

    ビタミンE→脂質の酸化を防ぐ

    これら二つは、いわば若返りのビタミンです。

    きれいになりたいわたしたちにとって、とてもありがたい存在。

    ぜひ、毎日の食事に積極的に取り入れましょう。

    ビタミンC

    主に野菜や果物に多く含まれています。

    〈野菜・果物〉

    アセロラ

    グァバ

    ケール

    生唐辛子

    赤ピーマン

    カリフラワー

    キウイフルーツ

    甘柿

    ルッコラ

    ブロッコリー

    いちご

    〈その他〉

    焼き海苔

    煎茶

    ショルダーハム

    ビタミンCは水溶性で、熱に弱いので、茹でたり水に浸けすぎることで減少してしまいます。生で食べるのがオススメですが、茹でることで量を食べられるメリットもあります。切る前に茹でる(断面から流出しやすいため)、加熱時間を短縮するなど、ビタミンCの流出を防ぐよう考慮しましょう。

    ビタミンE

    主にナッツ類や植物油、大豆、雑穀、緑黄色野菜にも多く含まれています。

    〈ナッツ・植物油〉

    大豆油

    コーン油

    菜種油

    ごま油

    アーモンド

    ヘーゼルナッツ

    〈野菜ほか〉

    かぼちゃ

    ほうれん草

    アボカド

    キウイフルーツ

    煎茶

    小麦胚芽

    いわし

    うなぎ

    酸化と戦うポリフェノール。

    ポリフェノールにも、強い抗酸化作用があることは、よく知られています。

    ひと口にポリフェノールと言っても、その種類はアントシアニン、カテキン、

    カカオポリフェノール、クルクミン、ルチン、ショウガオールなどさまざま。

    大半の植物に存在し、自然界に5000種以上存在すると言われています。

    アントシアニンはナスやブドウ、ブルーベリーに豊富ですし

    カテキンは緑茶や紅茶、カカオポリフェノールはココア、チョコレート。

    多くの食材に含まれているので、食事や飲み物で取り入れやすいですね。

    ポリフェノールが豊富な食べ物

    雑穀米

    バルサミコ酢

    くるみ

    ぶどう

    いちじく

    ブルーベリー

    しょうが

    蕎麦

    ココア

    お肌のハリを保つコラーゲン。

    そして、前回お話ししたコラーゲンも、日焼け対策に欠かせません。

    こちらをご参照ください。

    https://hadamanma.com/archives/735

    紫外線はコラーゲンの繊維をボロボロに切ってしまいますから、

    日焼け止めで対策することはもちろんですが、

    毎日の食事やサプリメントで、しっかりと補ってあげましょう。

    腸内の環境が栄養の吸収率を変える!

    栄養素の多くは、腸から体に吸収されます。

    腸の内部のじゅう毛と呼ばれるひだが、栄養分を吸収し

    毛細血管を通じて全身へ届けます。

    腸の中に滞留便が詰まっている状態では、

    せっかく食べた栄養が吸収されづらく、肌に届きにくくなります。

    そればかりか、胃腸内以上発酵を起こして有害成分まで発生。

    有害物質は栄養とともに血液中に吸収されて、

    肝臓に負担をかけ、細胞にきれいな血液を運ぶ妨げになります。

    肝臓が弱ると、肌はもちろん全身に悪影響が出ますし、

    肝斑と呼ばれるシミも出やすくなります。

    お通じに良い食物繊維を毎日しっかり摂って、

    適度な運動を心がけ、腸がいつでも

    元気に働いてくれる状態を維持したいものですね。

    カラダの元気が、お肌の元気。

    紫外線に負けない健やかな肌づくりを考えれば考えるほど、

    すべて「カラダに良いこと」につながっていきます。

    当たり前かも知れませんが、肌はカラダの一部で

    食べたものでしか作られない。

    そして肌は、健康のバロメータでもあります。

    カラダは病んでいるのに、肌だけはピカピカなんてことはなくて、

    やはり内側の健康づくりと、ツヤ・ハリのある肌づくりは

    切り離せないものなのです。

    今朝は、化粧ノリが悪いなと思ったら、

    ここ数日の食生活を振り返ってみましょう。

    バランスの良い食事ができていないなと思ったら、

    最近足りていない栄養素をメニューに取り入れてみましょう。

    そんな日々の中、紫外線の強いこの季節には特に

    ビタミンCとE、そしてポリフェノール。

    他の季節より少し気をつけて、普段から摂るように

    心がけてみてはいかがでしょうか。

    秋の肌が変わるだけでなく、きっと5年後、10年後の

    若々しさが、格段に変わってくるはずです。

    そう考えてみると、今日の食事やスキンケアって、

    大切な未来の自分への、プレゼントなのですね。

    いかがでしたか? 紫外線対策は面倒なイメージですが

    何を食べようかな、とわくわく迷うこともスキンケア、

    という風に考えると、少し楽しくなりませんか。

    今後Hadamanmaでは、見た目もおしゃれで

    とってもおいしい、「食べる紫外線対策レシピ」も

    ご紹介予定です。どうぞお楽しみに。

  • 食べたコラーゲン、本当にお肌に届いてる?

    食べたコラーゲン、本当にお肌に届いてる?

    肌にいいと言えば、コラーゲン!

    真っ先に頭に浮かぶ方も多いでしょう。

    豚足や牛テールを食べながら、「明日の朝はツヤツヤね!」

    なんて期待したことがある方もいらっしゃるでしょう。

    でも本当に、コラーゲンを食べたり飲んだりすれば、

    それがそのまま肌ツヤにつながるのでしょうか。

    そもそもコラーゲンって何?

    私たちの体は、多い順に水分(65%)、タンパク質(16%)、

    脂質(約14%)、無機質=ミネラル(約5%)で構成されています。

    コラーゲンは、つまりタンパク質の集合体。

    タンパク質の約3分の1、体の5%を占めているのが、コラーゲンなのです。

    コラーゲンは肌だけでなく、骨や歯、腱や筋肉、内臓などを構成して

    体をスムーズに動かしたり、若々しさや健康を保ったりしています。

    人の肌は外側の角質層と呼ばれる表皮、その下の真皮、

    さらに皮下組織の3層から成っています。

    真皮の70%はコラーゲン。ベッドのスプリングのように

    弾力のある繊維状のタンパク質です。

    エラスチンやヒアルロン酸などと複雑に絡み合いながら

    肌の弾力を保ち、水分を抱え込んでみずみずしさを保っています。

    もちろん、髪にもコラーゲン、関節にもコラーゲン、

    血管にも骨や歯にもコラーゲンがあり、不足すると健康が失われます。

    加齢や外敵により、コラーゲンは弾力を失う。

    悲しいかなコラーゲンは、年齢を重ねて新陳代謝が低下すると

    新しく作られる量が減ってしまいます。

    また、波長の長い紫外線UVAは、真皮の奥まで侵入しては

    コラーゲンの繊維をズタズタに破壊してしまいます。

    食生活や、生活習慣の乱れによっても、コラーゲンは劣化します。

    忙しい私たちにとって、コラーゲン減少は避けられない、

    しかし深刻な問題なのです。

    足りないなら、食べればいいじゃない。
    コラーゲンが豊富な食材。

    たとえば豚足、豚耳。

    たとえば鶏軟骨や鶏皮。

    牛すじ肉やテールなど。

    どれもコラーゲンたっぷりです。食べると肌も潤う気がしませんか。

    もちろん、食事で摂取するのも効果的です。

    ただいかんせん、毎日摂るのは難しい食材のうえ、

    コラーゲンを多く含む食べ物には高カロリーなものが多いため、

    少しためらってしまいますね(コラーゲン自体は、実は低カロリーです)。

    そこで、サプリメントの登場です。

    が、その前にもう一つだけ、お話ししたいことがあります。

    他人のコラーゲンが、私のコラーゲンになる??

    ところで、考えてみれば不思議ではありませんか?

    豚や鶏、魚などからもらったコラーゲンが、なぜ私たちの体を作るのか。

    「昨夜豚足を食べたから、今朝はお肌ツヤツヤ!」って本当でしょうか。

    豚のコラーゲンがそのままの形で吸収されて、私の肌のコラーゲンになったのでしょうか。

    いいえ。

    動物のコラーゲンは、そのままの私たちのコラーゲンにはなりません。

    そこには「分解」「吸収」「再合成」の行程が待っています。

    私たちの体は、コラーゲンを食べると、そのタンパク質を消化して「アミノ酸」に分解します。

    アミノ酸は腸から吸収されて血液に運ばれ、真皮へ届きます。

    そして、再び体内でコラーゲンとして合成されるのです。

    コラーゲンをアミノ酸に消化・分解するには、「体内酵素」が必要です。

    そして、アミノ酸を吸収し、再びコラーゲンを合成する時にも、

    たくさんの「体内酵素」が必要なのです。

    これらの「体内酵素」が元気に働かないと、コラーゲンは十分に消化・吸収・再合成されないのです。

    「体内酵素」を元気にするには?
    大量のビタミンCが必要です。

    ならば、ぜひとも「体内酵素」を元気にしたいですよね。

    実は、「体内酵素」が元気にコラーゲンを再合成するためには、

    必要な「栄養」があります。

    それは…

    「補酵素=ビタミン・ミネラル」。

    特に「ビタミンC」を大量に必要とします。

    補酵素の一つであるビタミンCが足りないと、

    せっかくコラーゲンを食べても、肌に届いたアミノ酸から、コラーゲンは再合成されません。

    もうお分かりですね。

    サプリメントを摂るにしても、「コラーゲン」だけ摂っていては

    十分な手応えは期待できないというわけです。

    今回は、コラーゲンが担う、肌や体にとって重要な役割と、

    それを補うためのポイントをお話ししました。

    いかがでしたか?

    食べたコラーゲンは、そのままお肌に届くわけではありません。

    肌を若々しく保つためには「体内酵素」を元気にすること。

    そのためには、「補酵素」特にビタミンCをしっかりと摂取すること。

    夏に特に多い、肌のお悩み「毛穴の開き」や「しわ」「たるみ」なども、

    肌の奥「真皮」のコラーゲン不足が原因で起こることも多いのです。

    元気な「真皮」をつくるためには、毎日の食事やサプリメントで

    「コラーゲン+ビタミン、ミネラル」をバランス良く、全般的に摂取するしかありません。化粧品は、角質層の奥の「真皮」までは、届かないのですから。

    コラーゲンの大敵・紫外線を日焼け止めや服装でしっかりと防いで、

    浴びてしまった紫外線ダメージから肌を守るためしっかり保湿して、

    コラーゲンと補酵素(特にビタミンC)を補って、夏を乗り切りましょう!

  • 肌の見た目、今すぐ変えたい! 〜3 刺激から、徹底的に逃れよう。〜

    肌の見た目、今すぐ変えたい!
    〜3 刺激から、徹底的に逃れよう。〜

    肌の見た目を今すぐ変えるためのスキンケア、第二回目は「潤す」でした。
    たっぷりの化粧品を使って、贅沢に肌を保湿することが大切。
    角質層のいちばん奥までしっかりと潤すことで、
    見た目の透明感、ツヤ、柔らかさといった、肌の質感が変わるのです。
    さらに、潤いをしっかりと閉じ込めていれば、乾燥しにくく、
    刺激にも強くなれます。乾燥した肌には、刺激が入りやすいのです。

     

    さて今回は、肌の見た目を今すぐ変える3ステップの最終章、「守る」。
    紫外線をはじめとする外部からの刺激から、肌を守る方法です。

     

    生きていればどうしても避けられない、肌への刺激。
    しかし刺激を受けないよう、また刺激を受けた肌へのケアを徹底することで
    肌老化のマイナス要因を限りなくゼロに近づけましょう。
    するとダメージを受けた肌の状態も回復し、見た目は大きく変わってくるのです。

     

    最大の敵、それは紫外線。

    太陽の光の中には赤外線、可視光線、紫外線、X線、ガンマ線があり、
    中でも紫外線はその波長の長さによってA波(UVA)とB波(UVB)、C波(UVC)に分けられます。
    紫外線は、化学光線とも呼ばれ、物の性質を変化させる力の強い光です。
    中でも波長の長いA波が肌や物に与える影響は強く、
    C波はオゾン層に阻まれ、地上に届くことはありません。
    地上に届く紫外線のうち、肌の奥まで届くのがA波、
    肌を赤くするのがB波です。

     

    B波は、長時間の日光浴で真っ赤に焼けたり水ぶくれができたり、
    いわゆる「サンバーン」の原因となりますが、日傘や帽子を使うなど
    直射日光を肌に当てないようにするだけで、ある程度防ぐことができます。
    一方、肌に深刻な影響を与えるA波は、早朝から降り注いでいます。
    肌に急激な変化は与えないものの、シミやしわの発生に大きく関わります。
    A波はB波の20倍以上も地上に届いており、ガラスなどの物質を通り抜けやすいので
    日当たりの良い屋内でも、肌はその影響を受け続けているのです。

    UVケアのポイントは、下記の3つです。

     

    1 日焼け止めは早朝から必須。

     

    2 ハンカチはガーゼなど柔らかいものを使う。

     

    3【重要】一刻も早く落とし、十分に保湿する。

     
     

    下記に詳しく解説します。

     

    1 日焼け止めは早朝から必須。

    前述のように、紫外線A波は太陽が出ている間じゅう降り注いでいます。
    炎天下だけでなく、外出前からきちんと日焼け止めを塗りましょう。

     

    2 ハンカチはガーゼなど柔らかいものを使う。

    タオル地や綿素材などのハンカチは、汗などを拭いたときに
    日焼け止めまで一緒に拭き取ってしまうので、ガーゼなどの柔らかいハンカチを持ち歩きましょう。
    塗り直しのタイミングは、日中を過ごす場所や天候にもよりますが
    一日中屋外で過ごす時や、汗を何度も拭くような日は、
    二時間おきくらいに塗り直すのが理想です。

     

    3【重要】一刻も早く落とし、十分に保湿する。

    日焼け止めは、肌に負担がないとは言いきれません。
    しかし、肌荒れを気にして日焼け止めを避けていては、
    紫外線という強い化学光線による、より深刻な影響を受けてしまいます。
    一日が終わって家に帰ったとき、まず何をしますか?
    5年後、10年後も若々しい肌を保つために、まずメイクを落としましょう。
    なぜそれが大切なのでしょう?

     
     

    肌の表面では「メイク成分」と「皮脂」と「汗」、そして空気中の「汚れ」が
    混ざり合い、紫外線を浴び、時間が経過するとともに酸化が進みます。
    こうして、一日が終わるころには、刺激の強い化学物質に変化しているのです。

    夕方6時に帰宅してすぐにメイクを落とすのと、
    夜10時にお風呂でやっと洗顔するのとでは、4時間の開きがあります。
    この4時間のタイムラグを1年積み重ねると、なんと1460時間。
    10年で14600時間。
    こんなに長い時間、化学物質を肌に乗せて放置しては
    肌の劣化スピードが加速するのは当然のことですね。

     

    重要な日焼け対策、保湿。

     

    日焼けの後は、まず冷やしましょう。洗顔後の仕上げすすぎを、
    冷たい水でいつもより丁寧に行うと良いでしょう。
    日焼けは軽いやけどのようなもの。しっかりと冷やすことで腫れや炎症を防ぎます。
    海水浴や屋外作業などで特に焼け方の激しいときは、氷水で冷やした
    布タオルを当てるなど、火照りが完全に引くまで冷やしてあげましょう。

     

    そして、丁寧な保湿。乾燥の気になる冬場と同じくらい、しっかりと。
    紫外線ダメージで敏感になっていますから、強くパッティングしたり
    こすったりせず、コットンを使って優しくたっぷりと化粧水を浸透させます。
    日焼け直後の肌は、水分の蒸発が早くなっていますから、化粧水が逃げないよう
    乳液もたっぷりと塗って、保護してあげてください。

    正しいケアは、ターンオーバーと言われる肌の生まれ変わりを促進するので、日焼けダメージから素早く回復できます。そのための保湿を、毎日しっかりと。

     

    紫外線ダメージは、シミやニキビ跡を直撃。

     

    ニキビ跡が黒く、または赤黒く残ってしまっている、ソバカスがある、
    またシミが気になるという方は、特に紫外線に要注意です。
    そういう部分に紫外線が当たると、シミやニキビ跡は濃くなります。
    ヒリヒリ、ムズムズするような刺激は感じなくても、
    シミ、ソバカスやニキビ跡は、紫外線の影響で微弱炎症を起こすのです。
    こうした場所は、特に敏感なため、表皮の細胞を作る基底層にあるメラノサイトが
    紫外線が真皮に入り込むのを防ごうとして、より多くのメラニンを生成。
    肌が本来持つ防衛機能ですが、それがシミやそばかすを増やし、濃くしてしまうのです。
    こする、触るなどの刺激にも敏感になっていますので、ほかの部分より
    優しく接するようにしましょう。洗顔の際も、こすらず泡を転がすように。

    シミやソバカスのケアは、他の部分より優しく、刺激を与えないように行いましょう。

     

    日傘や帽子、袖のある服で紫外線B波を防ぎ、日焼け止めや保湿で紫外線A波の影響から肌を守りましょう。

     

    3回に分けて、見た目を今すぐ変えるスキンケアをお話ししました。
    お肌の見た目をもっとも左右するのは角質層。
    いちばん効果の出やすいこの部分、徹底的に磨くこと。
    そうしてまずは、ご自身の肌の底力を感じてください。
    昨日より明るい素肌に気づけたら、
    もっともっときれいになりたい!と思えるはずです。
    いっしょに、スキンケアを楽しみましょう。

     

    今夜も、しっかり洗顔、保湿をしておやすみください。

  • 肌の見た目、今すぐ変えたい! 〜2 化粧水バシャバシャ使い〜

    肌の見た目、今すぐ変えたい!
    〜2 化粧水バシャバシャ使い〜

    肌の見た目を今すぐ変えるためのスキンケア、第一回目は「落とす」でした。
    メイクや汚れを一刻も早く落とすこと。
    油溶性洗顔(クレンジングミルクやクレンジングクリーム)と
    水溶性洗顔(フェイスウォッシュパウダーや洗顔フォーム)のW洗顔。
    たっぷりのすすぎで、角質層の水を全部入れ替えることの大切さをお話ししました。
    次は、「潤す」。保湿のお話です。

    保湿で、これだけはやっていただきたい、重要なポイントとは?

    「化粧水をたっぷり使う」ということです。
    これだけでも、肌の見た目は大きく変わってくると言っても過言ではありません。
    とにかくたっぷりと! 2週間ほどで、十分に肌の変化を実感するはずです。

    実は多くの方が使う化粧水の量は、理想量より圧倒的に少ないのです。
    メーカーが推奨する化粧水の量を確認したことはありますか?
    えっ!こんなに多いの?と思う方も多くいらっしゃるでしょう。
    これは、メーカーが化粧品の消費を早めて売り上げにつなげるために言っているのではありません。
    化粧水をたっぷり使って、丁寧に、徹底的に、角質層を保湿成分で満たす。
    まずは、これだけでも徹底してみてください。
    これがお肌を変えるポイントなのです。
    高級美容液を使うよりも、こちらの方がよほど効果的かも知れません。
    今回は、その方法を詳しくお話しします。

    多くのメーカーの推奨する化粧水の量は5ml。
    小さじ1杯程度です。

    化粧水をたっぷり使うと、いいこといっぱい。

    保湿のポイントは、下記の3つです。

    1 洗顔後できるだけ早く、コットンでたっぷりと化粧水をつける。

    2 乾燥しがちな部位には、重ねて保湿。

    3 化粧水の浸透を待って、乳液。気になる部位には重ねづけ。


    え、たったこれだけ?と不安になるかも知れません。
    化粧水と乳液の他に、美容液やクリームなど、何種類も使っている方もあるでしょう。
    年齢とともに、シンプルケアでは足りなくなって……という声も聞こえます。
    でも、まずは基本の化粧水と乳液。
    大切なのは、その使い方なのです。
    時間がないからパパッとつけて、はいおしまい、とやっていませんか?
    化粧水は手のひらに出して、サッと馴染ませるだけでクリームを塗っていませんか?

    量をたくさん使う保湿には、こんなにいいことがあるんです。

    ●つねに角質層に水分たっぷり。

    ●まず見た目の、肌の質感が違ってくる。潤いや透明感、肌のツヤ、柔らかさが出てくる。

    ●乾燥しにくい。

    ●潤いが角質層にたっぷりあると、刺激に強くなる。紫外線や大気汚染などの刺激にも強くなる。(乾燥していると紫外線も奥まで入って来やすい)

    ●刺激に強いので、ダメージを受けにくく、肌はさらに健康に。

    手指よりコットン保湿を推奨する理由。


    洗顔の後は、まず化粧水で肌をクールダウンしましょう。
    お風呂上がりなど、火照った赤い肌をそのままにしては乾燥のもと。
    そして化粧水は、手ではなくぜひコットンを使って肌にあげてください。
    コットンを使う理由はいくつかあります。
    まず、手の温度で化粧水を蒸発させないためであり、
    顔の細かい凹凸やシワの間までしっかりと潤いを届けるためでもあります。
    また、手の角質は顔の角質より厚く、化粧水をより吸収するので、
    顔につけられる量が減ってしまうのです。すると、何度も何度も繰り返さなくては、
    コットンと同じ量の化粧水を使えないということになり、不経済です。
    また、パッティングするとき指の力が直接肌に当たると、肌を傷めてしまいます。


    具体的な方法は、まずコットンにバシャバシャとたっぷり化粧水を出し、
    軽く押さえるようにして顔全体になじませます。
    次にコットンを指に挟み、そっと肌に当て、肌から5mmほど浮かせてまた肌に当てる。
    この動きを小刻みに、優しく繰り返します。強く叩かないよう気をつけて。
    肌に手が吸いつくような感触になるまで、これを繰り返してください。
    こうして、角質層の奥、すみずみまで保湿します。


    朝は、しっかりと水分が入りきって、肌に水滴が出るくらいまでが目安。
    夜は、お風呂上がりなら、火照った肌がおさまり、ひんやりとするまでが目安。

    冷房の風に直接当たったなど、特に乾燥が気になる日はローションマスクも効果的。
    化粧水をひたひたに染み込ませたコットンを、気になる部分に5分ほど貼るだけ。
    高価なパックや専用のマスクを買う必要はありません。


    化粧水の量が少ないと、乾いたコットンの繊維で肌を傷つけてしまいます。コットンがひたひたになるくらいが目安。気になる部分には数回に分けて重ねましょう。

    乳液は、化粧水が浸透してから。

    ざっと全体を保湿しただけで、すぐに乳液を重ねるのも、良くありません。
    顔や首の部分によって、乾燥を感じやすい場所には化粧水を数回重ねます。
    肌表面から水分のテカリがなくなり、指に吸いつくような感覚になるのを待って
    次のステップに進みます。化粧水がまだテカテカ表面に残っているのに
    すぐ乳液を重ねてしまっては、成分が充分に浸透しないからです。

    乳液を適量手のひらにとって、顔だけでなくデコルテまで塗り広げます。
    首から胸元にかけてのデコルテには、年齢が出やすいので
    乳液の滑りを活用して、マッサージするのは良いケアです。
    手で、軽くおさえてなじませてください。
    乾燥が気になる部分には重ねづけします。


    浴室を出てすぐ保湿できるよう、洗面台に化粧水を置き、
    馴染んだころに乳液を塗るため、リビングに乳液を置くのも有効なアイデア。
    乾燥の気になる方は、洗面台とリビングや自室のドレッサー両方に
    化粧水を置いておいても良いでしょう。
    たっぷりの化粧水を、ご馳走のように肌に与えていれば、
    高価な美容液など必要ないと思えるかも知れません。

    使い続けて、肌に合わなくなってきたら?

    ずっと使っていて、物足りなさを感じるようなら、まずは量を多くしてみましょう。
    肌にしみるなど何らかの違和感が出てきた場合は、使用を控えてください。
    赤くなったり、ピリピリ染みる部分などには使用しないようにしてください。
    またそれほど酷い症状でなければ、清潔な飲料用水(浄水)で
    濡らしたコットンに化粧水を含ませたり、乳液を薄めて使用する方法もおすすめです。


    『Hadamanma Cosmetics』の化粧水と乳液は、食べ物由来成分をたっぷり配合して作られています。ていねいにケアをすればするほど、肌がしっかりと潤ったことを感じていただけるはずです。

    いかがでしたでしょうか?
    「化粧水をたっぷり使う」
    「保湿を徹底することが、肌の未来を守る」
    これは、肌の見た目を変えるために、いちばん効果的であり、すぐ実践できることです。
    続けることで、ツヤ、透明感が変わってくるのを感じていただけるはずです。
    ぜひ、取り組んでみてください。

    では、次回は「守る」。
    肌の敵と、敵から身を守る方法について、お話ししますね。

  • 肌の見た目、今すぐ変えたい!〜1 角質層の丸洗い〜

    肌の見た目、今すぐ変えたい!
    〜1 角質層の丸洗い〜

    肌を美しくするためには、食事や生活習慣全体から整えることが必要です。
    ……と、分かってはいても、やっぱり今すぐきれいになりたい!
    早く変化を実感したい!というのが本音ですよね。
    だからまずは、見た目を今すぐ変えるためのスキンケアについてお話しします。
    肌は、表面の角質層と、その奥の真皮で構成されています。
    見た目を最も左右するのは、もちろん表面の角質層。
    ここを徹底的に美しくするだけでも、肌の見た目は大きく変化してくるのです。

     

    角質層を、正しく洗いましょう。

    肌の印象をもっとも左右するのは、メイクでなく「素肌」ですね。
    どんなに凝ったメイクも、荒れた肌の上では魅力半減。明るくつややかな素肌があれば、ノーメイクでも美しく、シーンに合わせたメイクも素敵に映えます。
    角質層が乾燥していると、メイクもカサカサに見えますし、角質層が汚れていると、日焼けしていなくても肌のトーンが暗くくすんで見えます。

    さて、角質層はわずかティッシュ1枚分の厚みしかありません。
    しかし、「層」という字が示す通り、それはビニールのようにつるんとした1枚の存在でなく、角質細胞がおよそ14層積み重なっています。当然そこには水分が染み込みます。長時間プールで泳いでいると指先がふやけますね。あれは角質層が水分を含んで膨張した状態です。一日働いた後の角質層には、皮脂やメイク、ホコリなどの汚れも一緒に染み込んでいます。

     

    角質層は美容成分を吸い込むように、皮脂やメイク、大気中の汚れなどを含んだ汗も吸い込んでしまいます。これをきちんと落とさなければ、肌トラブルの原因に!

    たったティッシュ一枚分の薄さでも、これだけの汚れがしみ込んでしまいます。ですから、まずはこの層を徹底的に丸洗いして、左の状態に戻しましょう。それだけでもお肌の見た目は、大きく変わってきます。

     

    お手入れの基本は、以下の3ステップ。

    落とす

    潤す

    守る

     

    今回は、中でも基本中の基本、「落とす」について詳しくしたいと思います。

     

    ズバリ、三つの洗うコツ!

     

    休日を、一日すっぴんで過ごしたとしても、空気中の汚染物質や自分の汗、皮脂などで一日の終わりの肌は汚れています。肌の疲れを翌日に残さないため、特にメイクをしている日の洗顔は、帰宅したら一刻も早く行いたいものです。時間が経つと化粧品や汗などが酸化し、肌への刺激となるからです。洗い方一つ変えるだけでもお肌は変わってきます。

     

    1 クレンジング&予洗い

    2 プラス20回のすすぎ

    3 洗顔は、一刻も早く!

     

    1 予洗い

    角質層にはメイクや汗、皮脂で汚れた水も染み込んでいます。試しに、コットンにクレンジングを含ませて拭いてみると、メイクにはない色の汚れも付いて来るのが分かるでしょう。これらが肌からツヤを奪い、どんより暗く見せているのです。クレンジングの後に、しっかりと予洗いして、角質層を柔らかくふやかせば、奥まで染みこんだ汚れも落としやすくなります。

     
     

    2 プラス20回のすすぎ

    クレンジングと洗顔料のW洗顔が基本ですが、いずれもすすぎが重要です。泡がすべて落ちたと感じてから、プラス20〜30回流水ですすいでください。角質層に染み込んだ、汚れた水を丸洗いするのです。たっぷりのきれいな水に入れ替えるイメージで洗いましょう。汚れ残りは、肌の生まれ変わりを邪魔します。徹底的にきれいな水に入れ替えたことで、化粧水の効果も大きく変わってくるでしょう。浄水器を使用するのも有効です。これだけでもお肌がきれいになっているのを実感できるはずです。

     

     

    3 洗顔は、一刻も早く!

    そして、これらの洗顔は、帰宅後すぐに行うことが大切。メイクの油分や皮脂が酸化すると、活性酸素を含む有害物質に変化します。その時間が長いほどダメージに。365日の積み重ねで肌へのダメージは深刻化します。これらの影響から、一刻も早く肌を解放してあげましょう。それだけでも、毎日の積み重ねで、お肌は変わってきますよ。

     
     

    おまけ情報:古いタオルは、肌を傷める原因に。

    洗顔後のタオルは、なるべく洗いたてを使いたいものです。古いタオルは繊維が固くなっているため、肌を傷つける原因になります。なるべくおろしたての柔らかいタオルを洗顔用にしましょう。
    こすると肌を傷め、赤みの原因になります。四つ折りにしたタオルを筒状に丸めて、ふわりと押しつけるように水分を吸わせると、刺激が少なく肌を傷めません。小鼻の周り、髪の生え際などにも水滴を残さないよう、丁寧に拭いてください。しっかりと水分を取り除くことで、この後の化粧水の浸透を良くします。

    さあ、今夜の洗顔の参考にしていただけますか? 少し面倒ですが、ここにしっかりと手をかけてあげることが、肌をイキイキと元気にします。洗顔に手を抜くと、この後の保湿のパワーがダウンするのでもったいない! きちんと実践すれば、2週間ほどあれば、変化を実感できると思います。ぜひ、試してみてください。

    では、次回は「潤す」。
    大切な保湿について、お話ししますね。